村山早紀のレビュー一覧

  • 春の旅人(立東舎)

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    美しい文章。
    美しいイラスト。
    心にそっと優しく沁みてくる。
    きれいなものだけでできている世界が素敵すぎて泣けてくる。
    人工の明りでなく、ロウソクや暖炉の灯りで静かに本の中に入りたいような、そんな1冊。
    触れただけで暖かなものが流れ込んでくる。

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    2018年04月09日
  • コンビニたそがれ堂 小鳥の手紙

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    雪柳の咲く頃に/小鳥の手紙/
    番外編 百貨の魔法の子どもたち

    優しい気持ちが降ってくる。少しずつ、少しずつ。
    読み終わるころ両手一杯になり、身体中がその優しさにほっこりと包まれている。永遠に感じていられはしないけれど、たそがれ堂を思い出せば一緒に感じることができる。
    私の大切なもの

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    2018年03月26日
  • コンビニたそがれ堂 小鳥の手紙

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    ゆっくり時間をかけて、風早の町の優しい物語を堪能。
    小鳥の手紙のラスト。思いがけない展開に温かいもので胸があふれて涙がこぼれてしまった。
    誰かに手紙を書きたくなる。手紙魔で、たくさんのレターセットや一筆箋を集めていたのに、いつから手紙を書かなくなったのだろ。うん、まずは文具店で色々見繕おうっと。
    雪柳のお話も素晴らしい。出張ねここ、やーさしーんだ♪
    ラストは、笑いながら涙が出てしまった。
    そして、番外編。
    最初、番外編が1冊の半分というのにびっくりしたけど、読み進めるうち、あまりに贅沢な夢のような世界に夢中。
    瑛太も想も、なんていい子なんだろう。そんな2人だから、魔法のような一夜が贈られたのだ

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    2018年03月20日
  • コンビニたそがれ堂 小鳥の手紙

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    ネタバレ

    待ちに待った、コンビニたそがれ堂シリーズの七冊目。
    収録作品は、『雪柳の咲く頃に』、『小鳥の手紙』、そして番外編の『百貨の魔法の子どもたち』。
    全体を通して、子どもを見守る周りの大人(今回は特におじいさん)のやさしさ、あたたかさが、読んでいてとても嬉しいです。子どもには、こういう拠り所のようなものが必要ですもの。

    『雪柳の咲く頃に』では、一生懸命にたどたどしく話す猫さんが愛おしくて涙が出ましたが、ラストのねここ大活躍が楽しくて和みます。

    『小鳥の手紙』は、ひょっとして…?と思ったのがあたりでした。
    もともととてもいい子だったけれど、千花は、あの一年があったから、きっとここまで素敵な女性に成

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    2018年03月03日
  • アカネヒメ物語

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    ネタバレ

    大事に読みたくて取っていたら二ヶ月。やっと読めました。表紙のアカネヒメの愛らしさが、無垢な神さまを思わせ、本当にらしいなぁと思います。主人公のはるひも、とても純粋で可愛らしく愛されているし自分もそれを知っている幸福な子。だからこそアカネヒメを見ることができたのかなと思いました。この年でパソコンかーと思ったり、不思議な異次元のやりとり、どのお話もとても心に残る美しい物語でした。「無垢で擦れていないこども」だからこそ経験できる、貴重なものがたりは、アカネヒメも、いってみれば「子ども」だったからこそ、なんだろうなとも思います。
    宇宙港の火事から抜け出したはるひの子孫は子どもだけれど、普通に自然を信じ

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    2018年01月29日
  • コンビニたそがれ堂 奇跡の招待状

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    雪うさぎさんたちがさゆきちゃんを思う気持ちが微笑ましくて、だからこそ、その後が胸にしみる。その思いは温かくsみてくる。彼らの存在があったから、さゆきちゃんの生活は変ったのじゃないかな。
    姿は消えても、見守る思いはさゆきちゃんのそばに残る。
    人魚姫は、ホラーのち希望。
    真衣も秋姫もとてもいい子。ちょっと歯車が狂って引きこもりになってしまった真衣だけど、前に進みたいという気持ちはなくしていないし。
    秋姫がついていれば百人力。がんばれ!
    薫子さんのお話もほんわかして大好き。
    最終話のねここちゃんのお話。途中まで、その思いが切なくて気がかりでならなかったけど、よかった、本当によかった。ね、ねここちゃん

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    2018年01月04日
  • その本の物語 上

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    ネタバレ

    村山さん作品は4作目。
    子供の頃に憧れた世界観と、あのどきどきわくわくする気持ちを味わえます♪

    作中に出てくるルルーのお話、ぜひ読破したいと思いました。
    南波という少女が寝たきりになってしまった親友に子供の頃二人が大好きだった魔女のルルーの物語を聞かせる、というカンジで進行していくストーリー。
    ルルーの物語は辛いことや悲しいことを乗り越えてがんばる魔女のお話なんだけど。
    なんていうかいじめや差別問題、現代にも繋がる所はあってルルーと一緒に心を痛め、考えてしまうお話です。

    自分とは違う少数を排除してしまう恐怖心、裏切られても信じたいと願ってしまう気持ち。
    何度も涙してしまいました。
    下巻も楽

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    2018年01月04日
  • アカネヒメ物語

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    オルゴールの秘密/夢みる木馬/たそがれの約束/人魚姫の夏/春色のミュージカル/永遠の子守歌

    はるひが出会ったのは土地の神様アカネヒメ。神様としては子供なので力が足りないと嘆くアカネヒメ。四年生も子供だと思けどはるひはアカネヒメに寄り添う、いやいや彼女たちはお互いに寄り添いあってると思う。出会いと別れどちらも大切な思い出にして前に進む。未来の子供たちが幸せでいられるように祈りながら

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    2017年12月29日
  • コンビニたそがれ堂 祝福の庭

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    うわぁ~
    この人の書く
    猫とクリスマスの物語は
    いつも素晴らしい!

    3篇の物語すべてが
    うるっと来てしまう
    優しい物語。

    誰かのために
    行った優しい行動を
    神様が観ていて
    自分に返ってくる
    この世界が好きです。

    冬の寒さのように
    冷たくなった心を
    温めてくれるような
    素敵な本でした。

    クリスマスの灯りが
    街を飾りだした
    この時期に読めて
    良かったと思います。

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    2017年12月17日
  • アカネヒメ物語

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    ネタバレ

    各話、どれも、小さな宝石のようにきらきらとしています。
    どの登場人物も、誰かを大切に思っていて、そんな人の子たちを、アカネヒメは大好きで。
    こういう思いが神様の力となるのかもしれないですねぇ。

    そうそう、銀泉堂にとても行ってみたくなります!
    マスターは素敵だし、エクレアも美味しそうだし。

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    2017年12月12日
  • アカネヒメ物語

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    元の単行本で読んではいても、こうして1冊で読むことができるなんて感無量。
    はるひちゃんも、アカネヒメも、本当に素敵。
    大好き。
    はるひママもおばあちゃんも好き。
    語られるお話は、どれも切なくて温かい。
    最終話のアカネヒメの決断に胸が熱くなる。

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    2017年12月03日
  • コンビニたそがれ堂 祝福の庭

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    ネタバレ

    今回はクリスマスの話。サンタを信じたいひとの話、少女漫画家の話など。毎回コンビニに行きたい、本当にほしいものはあんまりないけれど店主に会いたいですね。おでんとかコーヒーとかお稲荷さん食べたい、まったりしたい。うごく着物も見たいですし、そんな路地が現れる街が羨ましいです。

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    2017年12月02日
  • コンビニたそがれ堂 神無月のころ

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    現実世界で心ない仕打ちを受けても、たそがれ堂を読めば切なく優しい話に心癒される(*´∇`*)♪(我ながら、なんと単純な(--;))神無月という事で店長は多分あそこへ出張中(^^;)代わりにアルバイトの化け猫ねねこさんが店番(^^)そのせいか妖し度が高かったような気がする(^.^)いやハロウィンだからか?

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    2017年09月05日
  • コンビニたそがれ堂 奇跡の招待状

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    大事な探しものがある人だけがたどり着ける、不思議なコンビニたそがれ堂。ミステリアスな店長が笑顔で迎えるのは、大好きな友だちに会いたいと願う10歳のさゆき、あるきっかけからひきこもりになってしまった17歳の真衣、学生時代の恋をふと思い出した作家の薫子…そこで彼女たちが見つけるものとは?ほのかに懐かしくて限りなくあたたかい4編を収録したシリーズ第2弾、文庫書き下ろしで登場。

    【感想】

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    2017年08月24日
  • コンビニたそがれ堂 星に願いを

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    大事な探しものがある人だけがたどり着ける、不思議なコンビニたそがれ堂。今回のお客様は、お隣のお兄ちゃんに告白したくて頑張る少女、街角で長くコーヒーをいれてきた喫茶店のマスター、子どもの頃、変身ヒーローになりたかった青年…夜空の星に切なる願いをかけた時、やさしい奇跡が起こる―。つまずきがちな毎日に涙と笑いを運んでくれる、好評シリーズ第3弾。

    【感想】

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    2017年08月24日
  • コンビニたそがれ堂 空の童話

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    本当にほしいものがある人だけがたどり着ける、不思議なコンビニたそがれ堂。今回はその昔小さな出版社から刊行された幻の児童書『空の童話』をめぐって、優秀な兄に追いつこうと頑張ってきた若い漫画家の物語、なぜかおやゆび姫を育てることになった編集者の物語、閉店が決まった老舗の書店の書店員と謎めいたお客様たちの物語、そして老いた医師が語る遠い日の夜桜の物語の四作を収録。感動の声が続々寄せられる大人気シリーズ、待望の第四弾。

    【感想】

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    2017年08月15日
  • コンビニたそがれ堂 祝福の庭

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    本当にほしいものがあるひとだけがたどりつける、不思議なコンビニたそがれ堂。北国の高校を卒業し、いまは街角の洋品店で働くつむぎが、たそがれ堂で手にしたものは―。かつて諦めてしまった夢の続きを描いた「ガラスの靴」、老いた人気漫画家と少女の交流がユーモラスな「神様のいない家」、サンタクロースに手紙を書いた少年たちの物語「祝福の庭」。すべてを突き抜けてあふれだす魔法のようなきらめきと温もり、大人気シリーズ第六弾!

    【感想】

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    2017年08月14日
  • その本の物語 上

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    ずっと友達でいられると思っていた。なのに、約束を破ったのはわたし―。病院のベッドで眠り続ける、かつての親友・沙綾のために、きょうも朗読を続ける南波。それは二人が子どもの頃に好きだった魔女の子のお話だった。遠ざけられても、裏切られても、なお魔法の薬で人々を癒そうとした風の丘のルルー―。大好きだったこの物語が、あなたを呼び戻してくれたら…。今を生きる十代の女の子と、本の中の冒険が響きあう、遙かなる魂の物語!

    【感想】

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    2017年08月06日
  • 花咲家の人々

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    風早の街で戦前から続く老舗の花屋「千草苑」。経営者一族の花咲家は、先祖代々植物と会話ができる魔法のような力を持っている。併設されたカフェで働く美人の長姉、茉莉亜(まりあ)。能力の存在は認めるも現実主義な次姉、りら子。魔法は使えないけれども読書好きで夢見がちな末弟、桂(けい)。三人はそれぞれ悩みつつも周囲の優しさに包まれ成長していく。心にぬくもりが芽生える新シリーズの開幕!

    【感想】

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    2017年08月04日
  • 竜宮ホテル

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    水守響呼は、妖怪や幽霊の姿を見ることが出来る不思議な力の持主だ。 その日、住み慣れたアパートは崩壊して失い、「竜宮ホテル」へと移り住むこととなる。執筆一筋で人と関わる事もなく、その目に見える世界をも否定しながら生きてき た響呼であったが「竜宮ホテル」での生活で人やそうでない者たちと自然と触れ合い、少しずつ変わっていく。 書下し新作「旅の猫 風の翼」を収録。

    【感想】

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    2017年08月04日