村山早紀のレビュー一覧
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ゆっくり時間をかけて、風早の町の優しい物語を堪能。
小鳥の手紙のラスト。思いがけない展開に温かいもので胸があふれて涙がこぼれてしまった。
誰かに手紙を書きたくなる。手紙魔で、たくさんのレターセットや一筆箋を集めていたのに、いつから手紙を書かなくなったのだろ。うん、まずは文具店で色々見繕おうっと。
雪柳のお話も素晴らしい。出張ねここ、やーさしーんだ♪
ラストは、笑いながら涙が出てしまった。
そして、番外編。
最初、番外編が1冊の半分というのにびっくりしたけど、読み進めるうち、あまりに贅沢な夢のような世界に夢中。
瑛太も想も、なんていい子なんだろう。そんな2人だから、魔法のような一夜が贈られたのだ -
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ネタバレ待ちに待った、コンビニたそがれ堂シリーズの七冊目。
収録作品は、『雪柳の咲く頃に』、『小鳥の手紙』、そして番外編の『百貨の魔法の子どもたち』。
全体を通して、子どもを見守る周りの大人(今回は特におじいさん)のやさしさ、あたたかさが、読んでいてとても嬉しいです。子どもには、こういう拠り所のようなものが必要ですもの。
『雪柳の咲く頃に』では、一生懸命にたどたどしく話す猫さんが愛おしくて涙が出ましたが、ラストのねここ大活躍が楽しくて和みます。
『小鳥の手紙』は、ひょっとして…?と思ったのがあたりでした。
もともととてもいい子だったけれど、千花は、あの一年があったから、きっとここまで素敵な女性に成 -
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ネタバレ大事に読みたくて取っていたら二ヶ月。やっと読めました。表紙のアカネヒメの愛らしさが、無垢な神さまを思わせ、本当にらしいなぁと思います。主人公のはるひも、とても純粋で可愛らしく愛されているし自分もそれを知っている幸福な子。だからこそアカネヒメを見ることができたのかなと思いました。この年でパソコンかーと思ったり、不思議な異次元のやりとり、どのお話もとても心に残る美しい物語でした。「無垢で擦れていないこども」だからこそ経験できる、貴重なものがたりは、アカネヒメも、いってみれば「子ども」だったからこそ、なんだろうなとも思います。
宇宙港の火事から抜け出したはるひの子孫は子どもだけれど、普通に自然を信じ -
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雪うさぎさんたちがさゆきちゃんを思う気持ちが微笑ましくて、だからこそ、その後が胸にしみる。その思いは温かくsみてくる。彼らの存在があったから、さゆきちゃんの生活は変ったのじゃないかな。
姿は消えても、見守る思いはさゆきちゃんのそばに残る。
人魚姫は、ホラーのち希望。
真衣も秋姫もとてもいい子。ちょっと歯車が狂って引きこもりになってしまった真衣だけど、前に進みたいという気持ちはなくしていないし。
秋姫がついていれば百人力。がんばれ!
薫子さんのお話もほんわかして大好き。
最終話のねここちゃんのお話。途中まで、その思いが切なくて気がかりでならなかったけど、よかった、本当によかった。ね、ねここちゃん -
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ネタバレ村山さん作品は4作目。
子供の頃に憧れた世界観と、あのどきどきわくわくする気持ちを味わえます♪
作中に出てくるルルーのお話、ぜひ読破したいと思いました。
南波という少女が寝たきりになってしまった親友に子供の頃二人が大好きだった魔女のルルーの物語を聞かせる、というカンジで進行していくストーリー。
ルルーの物語は辛いことや悲しいことを乗り越えてがんばる魔女のお話なんだけど。
なんていうかいじめや差別問題、現代にも繋がる所はあってルルーと一緒に心を痛め、考えてしまうお話です。
自分とは違う少数を排除してしまう恐怖心、裏切られても信じたいと願ってしまう気持ち。
何度も涙してしまいました。
下巻も楽