村山早紀のレビュー一覧
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猫愛にあふれた作品ばかりで、読んでいる間、ずっと幸せな気持ちだった。
なかでも、『爪切りのニャンニャンパーク』は最高だった。
なんだか、コミカルなイメージのタイトルなのに、あんなに泣かせてくるなんて反則。『天空遊園地まほろば』、絶対に読む。探すぞー。
『猫をかぶれば』も、可愛くて好き。私も、猫をかぶっておいた方がいいタイプの人間だしw
収録作品がWEB astaが初出のものばかりというのに関係があるのか、冒頭、主人公のモノローグみたいな章がある作品がいくつかあったのは偶然なのか?
とりあえず、その後単行本・文庫本になっているかどうかを確認しないとだな。初出表記があれだけなのはちょっと不親切な気がする。 -
Posted by ブクログ
出会えて良かったと思える1冊に巡り会うことが出来て嬉しいです。
それくらい心に寄り添ってくれて、寂しさも不安も抱き締めてくれるようなお話でした。
魔女という人間ではない存在を主軸とした6つの物語とエピローグは、幼い頃大切に読んだ児童書のように優しいのに大人になった私だからこそ面白いと思える喪失や別離も生々しく描かれていて、幼い私と今の私がどちらも喜んでいるような感覚になります。
おそらく中学生〜大人まで楽しく読める1冊なのではないでしょうか。
あとがきも優しくて村山早紀先生の人柄が伝わってくるようでした。
明日を迎えることが不安な夜に、ぜひ読んで欲しいと思います。 -
Posted by ブクログ
「桜風堂ものがたり」の続編。
桜野町で桜風堂を切り盛りすることになった一整は、個人書店ならではの壁にぶつかる。
そんな中、元職場の銀河堂書店が入る星野百貨店のオーナーに呼ばれ、桜風堂書店の提携の話をされる。
人文書に詳しい藤森さん、コミックやラノベが好きで絵が上手な来未ちゃんなど、一整だけではまかないきれなかった分野の人物が次々と桜風堂へやってくる。
そして、作家の高岡源、団重彦、蓬野純也の合同サイン会の開催。
場所提供、送迎バス提供など「こんなにうまくいく訳ないじゃん」と思うほどだったが、思い切り幸せ気分を味わってやろうと物語の世界にどっぷり浸ってしまった。
時々出てくる猫たちも重要な役割を担っている。村山さんご自身、猫を大切な存在に思っているとのことで親近感もマシマシだった。
書店をめぐる問題はとても深刻だが、世の中には紙の本を求め、町の本屋さんを求めている人はまだまだいるはず(私も)。
書店員さんや、出版社だけではなく、読者側もネットやSNSを上手に利用しながら本屋さんが生き残る術を見つけていこう。
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桜の花びらが舞い落ちる季節。
古い港町の駅のホームに一人の娘が降り立った。
大きなトランクを提げ、金色の目の黒猫をつれた、赤毛の若い魔女七瀬。
港町の寂れた裏通りにあるひときわ古い建物『バーバヤーガ』は魔女たちの住処で、七瀬はそこに帰り着く。
その一階でカフェバー『魔女の家』を開いているのは、銀髪で長身の美しい魔女二コラ。
ひとの子を見守り、救いの手を差し伸べて消えてゆく魔女たち。
魔女はひとよりもはるかに長生きで、十年にひとつほどしか年を取らず、この地上には永遠に存在するものはないと知っている。日々の暮らしも、流行も、文化も…。
お盆の時期に、海から亡くなった人たちが帰ってくる。
『魔女の家』を訪ねてきた子どもたちの願いを叶える二コラ。
ハロウィーンの夜に十三階のベランダから繫華街の灯りを見下ろす七瀬は、ほうきにまたがり、つばの広い帽子を頭にのせ、ふわりと夜空を降りてゆく。
亡くなった人たちは目には見えないけれど、街に溶け込んでみんな永遠に一緒にいられるなんて、この世にお別れは存在しないだなんて…。
優しさで包み込むような、魔女と人との関わりを描いた、とても素敵なお話です。 -
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とても優しく、穏やかな物語。
温かい飲み物を飲んでいるときみたいな、ほっとするような読後感だった。
この本に出てくる魔女も人も、みんな誰か想って行動する人ばかり。その自己犠牲的にも感じるほどの優しさや危うさを見る度に、胸がぎゅっとなって、どの話も涙が止まらなかった。
実は購入して、1話だけ読んだ以降はずっと寝かせていた本。読まなきゃなぁ、読みたいなぁ、と思いながらもなぜか中々手をつけられず。
今回やっと読もうと決めて、1日1話ずつ読み進めた。
そうやって読み始めたら、ファーストフードを食べた日にファーストフード店の店員さんが主役のお話で、クリスマスイブに最終話を読んだらクリスマスイブのお話だったり。
この本に出てくる魔女は優しくて、穏やかで、ちょっとおちゃめ。
だからこういうちょっとした偶然も、今の私にぴったりのタイミングで読めるように、本が待っていてくれたのかもしれないと思ってしまう。
そんな風に思えるような、少しだけ「もしかしたら魔女って本当にどこかにいるのかも」と思ってしまうような、そんなお話だった。 -
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最高に優しい、心が温まる、『愛に満ちた、人類すべての贈り物になるような本』であったと思います。
個人的には虹色の翼が1番好きなお話でした。この本を読んで自分が大好きな本を、自分が住んでるこの星を、自分の近くにいる大切な人を想う気持ちを考えさせられた気がします。舞台が地球じゃないことが新鮮で、きっとこれから夜空を見るたびに宇宙に思いを馳せてしまうだろうなーって思いました。
やっぱり村山早紀さんの書く文章はとっても好きです!あたたかくて、読んでてじーんとして涙が自然と溢れるようなそんな文だなって改めて好きだなと思いました。あとがきまで素敵!!! -
Posted by ブクログ
依存症にならないように計画的に読んでいる村山早紀先生の「不思議カフェ NEKOMIMI」文庫版が発売されたので、このタイミングで順番を早めて読み始めた。約2年半前に発売された単行本を脇に置きながら一気に読んだ。
帯の裏側に書かれてある「こつことと働き、余暇には本を読み、紅茶を淹れて音楽を聴く」。緩めの会社に入社した時に、もしかしたらこんな生活を実際に送れるのではと思ったものの、いつの間にか最先端の研究に引きずり込まれ、自分の時間が全く無くなる生活に嵌っていった。楽器の演奏だけは死守するつもりだったが、次第に練習する時間も無くなってしまった。しかし、環境の変化が急に起こり、時間の余裕ができた。よし!このチャンスをものにすることで、帯の裏側に書かれている理想の生活が得られるかもしれない、生きたまま・・・現在は、村山早紀先生の作品に出合う事ができ、他にも沢山の本(専門書ではない)に囲まれて幸せな毎日を過ごしている。入社時には、よもやこんな理想社会が待っているとはこれっぽっちも想像できなかった。くどいようですが、生きたまま・・・平和っていいな。
お話は、人生の終盤に急に魔女になり、趣味の料理で腕を振るい、万博で有名になった空飛ぶ車で好きな場所に行けて、いろいろな出会いがあり救ってあげる、というもの。こんな素晴らしい話、いいよね。魔女だから永遠に存在し続け、その間、使命感に燃えて地球上を飛び回る、救われる人は徐々に増えていき、地球は平和と愛で溢れるのだろう。この様な魔女は何人いるのか?それは、世界の平和の度合いとリンクしているはず。そう考えると、最近ちょっと魔女は減っているのかな、果たしてその原因は何か?その点も含めて、魔女が更に活躍するお話をもっと読みたい、つまり先生にはPart 2 をお願いしたいということ。このような人をほっこりさせる様な作品をもっと読みたい。本を読み終えてしみじみと幸せを感じるのは村山早紀作品ではあたりまえ。だから村山早紀依存症にならないように、自制して計画的に読むようにしているのだが・・・強度の依存症の人はなかなか抜け出せない。