あらすじ
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街の小さな公園のベンチに、ひとびとを見守る、幸せなねこがいました。けれど、ねこはもうおばあさん。みんなにお別れをいう日が近づいてきました。たったひとつだけ、気がかりなことがありました。いつもひとりぼっちで、泣いている女の子のことです。ひとりのつらさを知っているねこは、星にいのりました。「どうか、そばにいさせてください」――。ねこを愛してやまない作家と画家が描き出す、時を超える優しい「ねこ」の物語。
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Posted by ブクログ
とても優しい温かい話でした。
いつでも大切にしてくれたペットが見守ってくれる。そんな幸せな温かい話でした。
気になった所載せます。よければ本を読んでみてください。
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「ねこは、さみしいのがつらいことも、
ひとりぼっちがかなしいことも、しっていました。
ながいながいあいだ、のらねことして、
ひとりで生きていたねこだったからです。
ー 食べるものがなくておなかがすくことも、つらいことでしたが、
それよりも、
ひとりぼっちでいることが、つらかったのをおぼえています。」(18ページ)
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「「あなたの素敵なところを、わたしは知っているよ。だから、大丈夫だよ」
ー 空から舞い降りた、小さなひとつの星のように、ねこはいつもそばにいるのです。
ずっとずっと。変わらずに。」
(47ページあとがき一部)
Posted by ブクログ
あたたかなおはなし。
イラストも可愛くてほっこりします。
大切な人やなにかをうしなっても、こうやってお別れをゆっくりできるといいなとおもえる。
Posted by ブクログ
「みまもりねこ」今日届きました。久しぶりに絵本を読みました。公園にいるおばあさんねこの物語。
実は私にも同じようなねこがいました。名前はゆきちゃん、同じおばあさんねこです。ゆきちゃんは地域ねこで、いつもは目の前の公園のベンチに座っていて、いろいろな人からお食事を戴いています。ある日、ゆきちゃんに向かって手をパンパンと拍手したら、なんとこちらに足早に走ってきました。そして、エアコン室外機の上にちょこんと座りました。もしかしてこれはお食事の催促なのか。取り敢えず台所から鰹節を持ってきてお出ししたらペロリと食べてしまいました。もっと欲しいのかと思って追加の鰹節をお出ししたら、これもペロリと平らげる。三度目のおかわりでは半分食べて、プイっと室外機から降りて、元いた公園のベンチでお昼寝。次の日はシャケ、その次の日は昨日買ってきたキャットフードをペロリ、次の日はちゅーるをザラザラの舌で2本も食べていきました。次の日は、高級キャットフードにマタタビを少し入れたら、公園のベンチへの帰り道でゲロを吐きました。その後は、残さないよう計量した分のキャットフードを与える毎日が続きました。これが一年程続いたある日、ゆきちゃんのお姿が最近見えないなと思ったら、なんと公園を時々利用するドイツ人の老人がゆきちゃんを公園から強奪・誘拐し、自分の家で家ねことして育てていることを風の噂で聞きました。私の所に残ったのは、大量のキャットフードとちゅーると高級缶詰。でも、ゆきちゃんがドイツ老人の所をいつ脱走して公園に戻って来ても良い様に、食料は大切に保管、いつでも出せる様にしております。
嗚呼、長々と身の上話をしてしまいました。ゆきちゃん、今頃どうしているのかな。きちんと毎食ご飯を食べているかな。おばあちゃんねこだから体調を崩していないかな。ドイツ老人から虐待を受けていないだろうか等々と、心配事が絶えません。もし天寿を全うしたら真っ先に私に会いに来てくれるかな。もし会いに来てくれたら、ペットショップに行ってゆきちゃんに似たねこをさがすかもしれません。そしてもしゆきちゃんに似たねこに出会ったら即買いすると思います。そうすれば、ゆきちゃんは一日中私と一緒に居られます。あれ?話が進み過ぎたかな。
嗚呼、身の上話が止まりません。村山さんの絵本は、どうやら私のねこ待望生活に火をつけたようですね。もしゆきちゃんが私の所に全然来なかったらどうしよう。ゆきちゃんが来てガラスサッシをトントンと叩く日は来るのだろうか。もうゆきちゃんのことを考えると涙が出て来ます。どうしよう。
嗚呼、永遠にリピートは続きそうだ。誰か話をとめて!でも、ねこっていいよね。ゆきちゃんの肉球・・・
Posted by ブクログ
猫の絵本もたくさん持っていますが こういう感じのお話が多いですね
でも 本当に猫ってそういう事あるんだろうなって思ってます。
イラストがとても可愛いですね
そして 村山早紀さんの 「あとがき」がすごくいいです。
Posted by ブクログ
冒頭より、
古いちいさい公園に、
いっぴきのねこがすんでいました。
街のひとたちにかわいがられて
のんびりと暮らしていました。
ねこは、おばあさんだったので、
いつもだいたい
お気に入りのベンチのうえで、
ねむっていました。
猫の平均寿命は、室内飼いで16年以上、放し飼いだと13年程度、野良猫の場合は3~5年なのだそうです。
表紙をご覧ください。
公園のおばあさんねこが描かれています。
彼女は何歳くらいなのでしょう?
野良猫として生きるうちに様々なつらいこともあったのでしょう。全身の毛は荒れて疲れているようにも見えます。
でも、よおく見ると、左耳には不妊手術済みのしるし、V字カットがなされています。地域の人の誰かが手術してあげて、公園のねこになれるようにしてくれたのでしょうか。
ネコは(普通)、ヒトの言葉を話しませんがコミュニケーションはとれます。呼べば答えてくれるし雰囲気でヒトの気持ちを分かってくれます。それはそれは繊細に分かってくれます。
「あたし、ねこだから 人のことば わからない。 あたし、ねこだけど この人のきもち なぜかよくわかる。」
この本の裏表紙には、黄色い学童帽をかぶって、赤いランドセルを背負った女の子が描かれています。表紙の絵からつながっていて、場所は公園、時間は夜です。ひとりぼっちで、だけど、おばあさんねこと見つめ合っているようです。
このお話のヒロインは、この(あえて)二人です。
ひとりぼっちの女の子に、おばあさんねこが寄り添いみまもるお話です。
読み終えると、表紙のおばあさんねこの瞳が、少女を見つめる慈愛に満ちたものにしか見えなくなります。切ないけど、温かくて、とてもありがたい。。。
みなさんの中にも、動物さんとともに暮らしたことのある方は多いと思います。わたしもそうです。
楽しく毎日を過ごしていても、彼ら彼女らはヒトより寿命が長くないので、先に見送らなくてはなりません。そんな親友たちを偲びつつ読んでいただけたら、と思います。
お空からみまもりながら喜んでくれるかもしれません。。。♡
Posted by ブクログ
大切な人やペットを亡くした人に読んでほしい。
心の支えになるものがあるのなら、例え目には見えなくても、ヒトは生きていけるのだと思う。
孤独のつらさを知る者は孤独の者に寄り添うことができる。
ニコニコと笑うネコを見習いたいです。
Posted by ブクログ
あたたかさに、泣いてしまう。
女の子のやさしさも、そしてまちの人達のやさしさも。
猫が外で生きること(事故など危険があるという意味で)を肯定するわけではないが、外で一生を終えることを不幸だとは猫自身は考えないのだよなぁ、と思った。
Posted by ブクログ
何十年ぶりかの絵本
優しい猫と小さな女の子そして優しい町の人は優しく暖かい絵で登場
昔飼っていた猫たちを思い出し
最近ネコに会わないなぁとちょっぴりさみしく思い
日向ぼっこしながら読みました