村山早紀のレビュー一覧

  • 花咲家の人々

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    魔法

    緑の匂いがしてくる。
    花や草木に囲まれた生き方。

    魔法や奇跡なんて存在しなかったとしても,それを信じて生きていく方がきっと楽しい。
    こんな簡単なこと,なんで気付けなかったんだろう。

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    2020年10月14日
  • 花咲家の旅

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    白猫の小雪の話が好きだ。
    いつだって大切な人のことを想って,ただひたすらに歩き続ける。
    あたたかな命。
    人間よりもずっとずっと強くて優しい存在。

    きっと,飛行機に乗って遠出するだけが旅じゃない。

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    2020年10月12日
  • 花咲家の怪

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    本当の「豊かさ」とは,花咲家の人たちみたいな生き方のことを言うんじゃないかな。
    これまで植物には興味がなかったけれど,少しだけお花を愛おしく思うようになった。
    お花屋さんに行きたくなった。

    万人を守ってくれる神さまなんていない。
    でも,私だけの神さまはいると信じたい。

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    2020年10月09日
  • 花咲家の人々

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    『「トワイライト・ブーケ」。黄昏時に花束を。昼と夜のあわいの時間には、現世と夢幻のものと、二つの世界の存在が、ともに街に現れると聞きます。不思議な出来事も、奇跡も魔法も、存在できる時間なのかもしれません。もしも魔法があるならば、いま、優しい奇跡があなたに起こり、心の奥の傷を癒やし、明日へ進むための力になりますように』

    今、この作品のレビューを書いている黄昏時、私の目の前には公園の大きなケヤキの樹が風に揺れているのが見えます。暑く長かった夏も終わり、やがてこの樹も紅葉し、葉を落としていくのでしょう。でもそれは枯れるということではありません。次の春が来るまで静かにエネルギーを蓄え、力強い芽吹き

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    2020年10月06日
  • 竜宮ホテル

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    『足下にいた、年老いた犬の姿をした魂が、ふと、顔を上げた。その姿が、太陽の光の中で溶けていき、まだ若い犬の姿になった。そして、一声吠えると、空へ駆け上がっていった。犬の魂は、空の光に溶けて消えていく。わたしの左の目でも見えない、空の上にあるという、遠く遥かな世界に。もう、苦しいことも辛いこともないという場所に』

    “昔むかし”から始まるおとぎ話、いつの時代からか伝わったそんな物語の数々を私たちは子どもの頃、繰り返し聞かされて育ちました。思えば奇想天外なその物語たち。動物たちが当たり前に会話し、お姫様が月へと帰り、竜宮城から帰ったら何年もの年月が経っていた、といった空想世界の出来事を子どもの頃

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    2020年09月15日
  • その本の物語 下

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    「今日もしだめな自分だったとしても、明日は少しでも強くて立派な自分になろう。明日まだむりだったとしても、あさってはしあさってはがんばろうって、その繰り返しが大事なんじゃないかな、と思うんだ。
    最初っから強い人なんて、きっとどこにもいないんだよ。みんなきっと、優しくなりたい、強くなりたいって歯を食いしばってる。だめな自分、弱い自分が好きになれなくて、許せなくて、たまに泣いちゃったりしながらね」

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    2020年08月01日
  • コンビニたそがれ堂

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    ちょうど桜の季節に読んだのもあって、「桜の声」が一番印象的だった。

    あとがきに共感。作者の考え方が好きだと思った。

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    2025年04月16日
  • かなりや荘浪漫 2 星めざす翼

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    かなりや荘第二作。
    美月とライバルの関係が素敵。
    痴漢騒動のドタバタ感の楽しさ。
    あまりにあからさまに怪しい人は本当は怪しくないw
    子供ながらに立派なナイトの翔馬がときどき年相応の顔を見せるのが可愛い。
    クリスマスの魔法。
    その日のましろさん、そうだったのね。
    茜音のことを思うと、もっといいやり方もあった気がするけど、その一言で信じられる絆もいいものなのかもしれない。
    さて、この続き、どうなっていくのだろう。
    茜音は漫画家になるのかな、とか、色々気になってワクワクする。

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    2020年04月20日
  • かなりや荘浪漫 廃園の鳥たち

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    何度読んでも、その度に心に響く。
    クリスマスに、行くところを失くした茜音。
    彼女がかなりや荘にたどり着いて本当によかった。
    そこに暮らす人は、みんな心優しい。
    幽霊でさえも。
    玲司、茜音が見える人でよかったね。
    友達思いのユリカはおっとこまえでいかしてるし。
    番外編で、ましろと一整の話が読めて嬉しい

    しかも、桜風堂!
    素敵なプレゼントをもらった気分。

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    2020年04月20日
  • コンビニたそがれ堂 花時計

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    誰しも、戻ってやり直したい時はあるのだろうね。
    今回は、切実にそう願う人たちの物語。
    あ、人だけでなく、幽霊さんも。
    この、影の薄い幽霊さん。
    経験を重ねて、何度もやり直すのに、うまくいかない。
    どうなるかと思ったら、ちょっと、それ、反則!
    一気に涙腺が、、、
    悟郎さんのは、ちょっとホラー。
    そのノスタルジーは分かるけど、ジャックがいてよかった。
    中学生コンビ、元気で仲良くね。

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    2020年04月20日
  • コンビニたそがれ堂 奇跡の招待状

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    会いたい人…
    これを読んで会いたい人が脳裏に何人もよぎった。
    本当に魔法のコンビニあって、そこで奇跡の招待状があればハロウィンじゃなくても呼びたい。
    また逢えるなら、せめてありがとうを言いたいな。
    幼い頃からの感謝とか、あるいは資格をたくさん取らせてくれるために勉強教えてくれてありがとうとか、あなたのお陰でピアノに自信が持てました、とか言おうと思えばいくつも出てくるほどある。
    お化けで出てきても、元の姿で来ても驚かないから安心してね!
    状況が変わって、「奇跡の招待状」読むと心にくることが多すぎる。生きてるって奇跡だな

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    2020年04月16日
  • 春の旅人(立東舎)

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    あまりに暖かすぎて懐かしい感じに不覚にも泣いてしまった。
    特に青い光を放つ亀の話はそれを話してくれるおじいさんが私のおじいちゃんと重なって懐かしい思い出がスゴく蘇った。丁度4月は環境も新しく変わって緊張してる時にほっこりする話は宝物だ。
    花ゲリラも初めて聞いた言葉だったけどそんなゲリラ集団がいたらいいな〜!
    みんなの目を楽しませてくれて世界に微笑みをくれるゲリラはみんなに幸せが与えられるわね!

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    2020年04月06日
  • コンビニたそがれ堂 花時計

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    ネタバレ

    コンビニたそがれ堂シリーズ9作目の「花時計」は、春・夏・秋のお話がひとつずつ。
    どれも、時を巻き戻したい人々が主人公です。

    春の「柳の下で逢いましょう」
    柳の下にずっといる幽霊が主人公、といえば、いかにも怨みを抱いていそうに感じますが、本人(?)は、人々の営みを見守るのが好きな、至って穏やかな幽霊です。
    そんな彼なので、目の前で起きてしまった事故を、何とか防ぎたい、と、奮闘します。
    村山早紀さんの小説に登場する幽霊って、みんな優しいんですよね。
    別のシリーズですが、かなりや荘に出てくる幽霊も、未練は勿論あるけれども、それよりも、生きている人間を応援してくれたりして。

    夏の「約束の夏」
    還暦

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    2020年04月01日
  • かなりや荘浪漫 2 星めざす翼

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    何が幸せかは誰にも分からない。時時の枝分かれを自分の気持ちで選び取って進む。周りの助言や箴言大きなお世話があっても、自分の道を決めるのは自分しかない。どこにいても何をしていても自分を好きでいたい。

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    2020年02月21日
  • コンビニたそがれ堂 神無月のころ

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    色んな話が読めて本当に面白かった!
    少し前の話もかすめてる感じもあって
    あの時の物がここにも出てくるんだって
    なんか懐かしく感じながら読めた‼︎

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    2020年02月18日
  • コンビニたそがれ堂 祝福の庭

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    とっても夢のあるお話でした‼︎
    読んでて本当に素敵な話だな
    現実にもこんな事があればいーのにな
    と思う事が沢山あって楽しかった❤️
    さぁ次を読まなきゃ☆

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    2020年02月17日
  • 花咲家の人々

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    大好きな村山さんの世界、風早街シリーズ。植物とお話できるなんてあこがれちゃいます。
    家族それぞれのキャラクターがとても素敵。
    花咲家、まだまだ続くお話なので楽しみ。

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    2020年02月09日
  • ルリユール

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    ネタバレ

    Tぬオススメ本。本が好きな人に良さそうだなと思って読んだら、もっと予想を超えて良かった。
    ルリユールという職業というか職人?この言葉を初めて知ったのだけど、読んでいるだけで素敵な仕事だなぁとわくわくした。
    物語は本のことではなく、依頼を持ち込んでくる人やその周りの人たちの悲しい出来事や思いにまつわることなのだけど、
    それぞれあのときこうしていればといった思いを抱えている人ばかり。
    どれもこれもそんなことはないよ、という話なのだけど、当人にとってはどうしてもそう考えてしまうというのは仕方のないことかなとも思う。
    どの話でもちゃんとこころがすっと軽くなるような、穏やかな空気で締め括られるのが心地よ

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    2020年01月24日
  • かなりや荘浪漫 廃園の鳥たち

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    ネタバレ

    誰もが大なり小なり悩みや傷があるものだけど、それらが少しずつ消えていくさまに寄り添っていくうちに、優しくあたたかい気持ちになる。これからも物語が発展していきそうで楽しみ。番外編では村山早紀さんの他の作品とつながった物語になっていて更に微笑ましくなった。

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    2020年01月19日
  • かなりや荘浪漫 廃園の鳥たち

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    そうそう、そうだった。クリスマスイブの夜から始まる少女の物語。優しい心を持ち絵の才能があり、お話を創ることもできる彼女の成長が楽しみだった。

    集英社オレンジ文庫から移り、もう一度読めるのが嬉しくて、物語の先をワクワクして待っているワタシがいる。

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    2019年12月24日