村山早紀のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
子猫にまつわる4つの短編で、たくさんの絵とともにほんわかとなる。
初出は1999年、2008年、2016年、表題作は書き下ろし。
一番長い「七日間のスノウ」は、小学生の女の子が生まれたての子猫を見つけたけれど、ぜんそくの姉がいて飼えないので、スノウと名付けて廃屋で飼い、夜中も3時間おきに世話をしに通い続ける。1週間経って風邪を引いて熱を出して行けなくなり、姉がスノウを連れてくるが死んでしまう。夢でスノウがありがとうという場面は泣かされる。
「五千年ぶんの夜」は、父が単身赴任中に母親が入院して一人で心細い少女が、子猫を見つけて世話をすることで寂しくなくなり、猫が五千年前から人間の友達になってきた事を知る。
「春の約束」は小さな女の子みいこが母親の実家に行って猫に会うはなし。昔母親が最初の子を流産して実家で静養していたとき、庭に来ていた子連れの野良猫に癒やされたけれど、子猫が死んで庭に埋め「人間の子に生まれ変わりなさい」と声をかけたら猫もそう言ったように聞こえたと母親が語ることを、みいこは覚えている気がした。
「約束の猫」は、額に星のある子猫を拾った身寄りの無い青年が悪い病気が見つかって難しい手術受けて助かるが、代わりに猫が急に死んで夢で「また会いに来る」と約束する。何年か後、子供の生まれた青年の家庭に額に星のある子猫がやってくる。
猫を飼いたくなって困るハートウォーミングな物語。 -
購入済み
魔法
緑の匂いがしてくる。
花や草木に囲まれた生き方。
魔法や奇跡なんて存在しなかったとしても,それを信じて生きていく方がきっと楽しい。
こんな簡単なこと,なんで気付けなかったんだろう。 -
購入済み
道
白猫の小雪の話が好きだ。
いつだって大切な人のことを想って,ただひたすらに歩き続ける。
あたたかな命。
人間よりもずっとずっと強くて優しい存在。
きっと,飛行機に乗って遠出するだけが旅じゃない。 -
購入済み
豊
本当の「豊かさ」とは,花咲家の人たちみたいな生き方のことを言うんじゃないかな。
これまで植物には興味がなかったけれど,少しだけお花を愛おしく思うようになった。
お花屋さんに行きたくなった。
万人を守ってくれる神さまなんていない。
でも,私だけの神さまはいると信じたい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレTぬオススメ本。本が好きな人に良さそうだなと思って読んだら、もっと予想を超えて良かった。
ルリユールという職業というか職人?この言葉を初めて知ったのだけど、読んでいるだけで素敵な仕事だなぁとわくわくした。
物語は本のことではなく、依頼を持ち込んでくる人やその周りの人たちの悲しい出来事や思いにまつわることなのだけど、
それぞれあのときこうしていればといった思いを抱えている人ばかり。
どれもこれもそんなことはないよ、という話なのだけど、当人にとってはどうしてもそう考えてしまうというのは仕方のないことかなとも思う。
どの話でもちゃんとこころがすっと軽くなるような、穏やかな空気で締め括られるのが心地よい。
ルリユールという言葉の響きにぴったりかなという感じでした。