村山早紀のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレコンビニたそがれ堂シリーズ9作目の「花時計」は、春・夏・秋のお話がひとつずつ。
どれも、時を巻き戻したい人々が主人公です。
春の「柳の下で逢いましょう」
柳の下にずっといる幽霊が主人公、といえば、いかにも怨みを抱いていそうに感じますが、本人(?)は、人々の営みを見守るのが好きな、至って穏やかな幽霊です。
そんな彼なので、目の前で起きてしまった事故を、何とか防ぎたい、と、奮闘します。
村山早紀さんの小説に登場する幽霊って、みんな優しいんですよね。
別のシリーズですが、かなりや荘に出てくる幽霊も、未練は勿論あるけれども、それよりも、生きている人間を応援してくれたりして。
夏の「約束の夏」
還暦 -
Posted by ブクログ
ネタバレTぬオススメ本。本が好きな人に良さそうだなと思って読んだら、もっと予想を超えて良かった。
ルリユールという職業というか職人?この言葉を初めて知ったのだけど、読んでいるだけで素敵な仕事だなぁとわくわくした。
物語は本のことではなく、依頼を持ち込んでくる人やその周りの人たちの悲しい出来事や思いにまつわることなのだけど、
それぞれあのときこうしていればといった思いを抱えている人ばかり。
どれもこれもそんなことはないよ、という話なのだけど、当人にとってはどうしてもそう考えてしまうというのは仕方のないことかなとも思う。
どの話でもちゃんとこころがすっと軽くなるような、穏やかな空気で締め括られるのが心地よ -
Posted by ブクログ
ネタバレ絵を描くことが大好きな少女と、その周りの、とてもやさしい人たち(と、幽霊)の話。
主人公の茜音は、色々と、かなり不幸な筈なのだけれど、人との縁にとても恵まれているおかげで、何とか幸せに生きています。
でも、それは、何かの加護があるからという訳ではなく、茜音のやさしさと笑顔が引き寄せるご縁。
そして、幸と不幸があっても、幸の方をより強く感じられる、心の持ちようではないかと。
どれだけ幸せが寄ってきてくれても、それまでの不幸に縛られていたら、幸せがまた離れていってしまうような気がします。
そんな茜音が、ふとしたご縁で住む事になった「かなりや荘」は、大家のマダムを始め、何かしら心に傷を負った人た