村山早紀のレビュー一覧
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『桜風堂夢ものがたり2』を読む前に再読。
小売店での社会人経験を経た今、購入当時より共感できる部分が多く、月原さんや桜風堂の店主さんの葛藤が身に染みるようでした。
主人公が書店員なので、書店や本の流通についての記載も興味深かったです。
私も応援したい書店が遠方にあり、ネットでその書店から注文することも多いのですが、これからも購入という形で好きな書店を応援していこうとあらためて思いました。
物語は、主人公と桜風堂のこれからが楽しみになるような形で締めくくられており、自分も、何が起きてもしっかり前に進んでいこう、という気持ちにもなる一冊でした。 -
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ネタバレ村山早紀先生の本はどの本も好きで、この本はタイトルに「桜」ってあるから、初めて読むなら春に読みたいと思っていた。
村山早紀先生の著書の中でも特に評価が高い本だから、期待値は高かったけど、読んだ結果は想像以上に心が暖かくなって、涙がほろりと流れる作品だった。
主人公は最悪なところから奮起する。自分は悪くないのに、名前も顔も知らない第三者から非難されて、不本意ながら大好きな勤め先である本屋から離れる。
主人公は目立つ書店員ではない、でも彼が居なくちゃ成り立たないそんな縁の下の力持ち的な存在。それを勤め先の人全員が理解していて、彼のために、彼が最後に絶対売りたいと言っていた「四月の魚」を売り込もうとして、結果成功している。
現実はそんな簡単にいかない。
売り込もうとした本が売れないことだって多いだろうし、主人公を取り巻く人全てが善人なわけがない。職場に1人、2人意地悪な人がいたっておかしくない。旅行先の場所が素晴らしく合うってこともあまりないし、ネットでやり取りしていた人がいい人だってことも少ない。
でも、この本はフィクションだから、だからこそそんな奇跡的なことも受け入れられるし、その奇跡に救われる。
主人公含め取り巻く人々や動物がみんないい性格で、それぞれの人の思いに共感して、心が暖かくなって悲しみではない涙が流れた。
最後に、四月の魚、私も読んでみたいなって思った。そして苑絵が作った美しい帯のイラストも、店長が作った装飾も、なんなら物語の舞台である風早の町に行ってみたいなって思う。どんなに暖かで安らげる世界なんだろうと想像に胸が膨らむ。 -
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村山さんはシリーズものが比較的多く、この桜風堂シリーズの最新刊「桜風堂夢ものがたり2」が出ると言う事で、順番を前倒しして桜風堂夢ものがたり(part 1)を読むことにした。また、桜風堂夢ものがたりは先月文庫版が出版された。単行本と文庫本のどちらで読むか迷ったが、せっかくだから新しい本(文庫)を選択した。ただ、文庫本は外出時に読むことにしているので、少しだけ読む期間が長くなってしまった。
読み始めると少し違和感が生まれた。おかしいな、part 1なのに序盤なしでいきなり本題に入った。ちょっと気になったので調べてみたら、なんと桜風堂ものがたり(夢なしversion)があるとのこと。これがpart 1なのだ。part 2が星をつなぐ手 桜風堂ものがたりで、本書は実はpart 3でした(スピンオフという説もある)。ならば、「夢なし」を早急に入手して超特急で読み切ることを考えたが、ちょっと分量が多そうなので、ここは「夢あり」の本書から読むことにした。
以前も述べたと思うが、私にとって村山さんはSFファンタジー作家だと勝手に思っている。今回の4つの作品も濃淡はあるがいずれも立派なSF作品と言えよう。海外のSF作家ではブラッドベリに似ていると言われているが、私はカジシンこと梶尾真治の世界観をほんの少し感じた。普遍的な愛とSFとの融合、人間に拘らない愛を文字に紡いでくれるその作風に惹かれている。最近、幾分退行が始まりつつある日本SF界を補完してくれるそのような存在に既になっている。積極的に村山作品を集中して読んでいるのはその様な理由もある。猫の話も勿論好きだが、これから察するに猫はこの普遍的な愛の化身ではないかとも感じている。そう言えば私の尊敬する松本零士も猫好きだった。
書店を題材にする作品は巷に溢れている。これは偏に本屋大賞なるものがあるからなのか。確かに最近では本屋大賞に選ばれると必ずベストセラーになるようだ。また、本屋が気合を入れて生き残りをかけて頑張るのは、もう全国的に死活問題状況に陥っているためと予想される。冊子体の本が減少していることもあり、大手以外は経営的にかなり苦しいことは容易に予想される。私の周りでも書店数の減少はもう既に始まっている。SF書籍が豊富にある新宿のBook 1st. だけは私が生きているうちは存続していて欲しい。街の書店でも良い味を出しているところが沢山ある。「本の雑誌」で毎月紹介されている書店は本当に魅力的で、機会があれば是非訪れたいと常々考えている。たぶん桜風堂も、どこかのパラレルワールドで「本の雑誌」の取材を受けていると推察される。店長への取材内容、知りたいな。
文庫版には、単行本にはない「文庫版のためのあとがき」と山田恵理子さんによる「解説」が付いている。これはお得感満載である。特に、山田さんの村山愛が半端無い。まだまだ村山初心者の私にとっては、これまた次にどれを読んだらよいか迷う内容に溢れていて、私は今猛烈に感動している。次に読むのは既に「夢2」に決まっているが、都内で買い漁った村山本を結構ためこんでいるので、この解説を参考にして、近々順番を決める予定である。 -
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ネタバレ今巻のタイトルがタイトルだけに音楽の秋、読書の秋!それぞれの秋が同時に味わえる一冊ですね(*´ω`*)笑 この時期に読むのも良いですね!残暑続きますがちょうど秋に変わりつつ…年末までには読み終えたら良いけれど(汗)そしたら今年最後の一冊になるのか??(∩∩⸝⸝)今までと同じペースだと間に合わないかも―(;^ω^)笑 本を持ったとき、分厚く読み応えありますね☆楽しみます!年末までには読めたら良いなと思ってた本が、やっと読めた―――!
【ノクターン】
私も音楽好きなので、小さい頃放課後、小学校でお友達とピアノ遊んだり誰かが弾いていて、私も遊びたいなと羨ましく思ったこともありました。家では、『楽しい音楽』みたいな楽譜の本と安めのキーボード買ってくれて、それを見て少し遊んでた…おばあちゃんの家に大きいピアノがありびっくりしたな(*´ω`*)高校は合唱部に…今でも音楽好き!読んでいて昔のこと思い出しました( ⸝⸝- -⸝⸝ )
【夢見るマンボウ】
あの若者と姫様が『イニョン王妃の男』の
二人の声が脳内で聞こえてきます…///物語も、かぐや姫みたい!引き込まれました☆でも展開が色々なことがあり……展開進むにつれ、何か繋がりあったり奇跡起こって欲しいなと思いながら読んでましたね……(;'ω'∩)
【空に浮かぶは鯨と帆船】
少し話進むと。。当時(現実の世界)も、クリスマスシーズンで同じ時を過ごしてるような不思議なひと時でしたね(笑)ネタバレなっちゃうから詳しく言えないけど、どうなるかと思いながら読んでました☆
【天使の絵本】
今話は早っ……!コンビニたそがれ堂に行き着いた時間つい計りたくなった…///今までの。。果たしてどんな展開が待っているのか…☆傍に居なくても、いつかあちらにいったら会えるみたいな表現。。良いなと思った。こう思えたら…191ページ「線香を上げることを繰り返すうちに、何だかみんな滅びて消えてしまったのではなく、どこか遠い世界に移住してしまっただけのような気がすることが増えてきました。」だんだんページが進むにつれ…偶然読んでた時が東京大空襲の時期だったんだな。。読んでて辛いものがありましたね…忘れない!夏の読書感想文にも良いかもです。本屋さん戦争ものの本が多かったような気がするので…245ページ「でも、無くしたものはまた作ればいい、壊れたものも、焼けたものも、 また元通りにすることができるから、って。 生きてさえいれば」この言葉も沁みる( i -
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「みまもりねこ」今日届きました。久しぶりに絵本を読みました。公園にいるおばあさんねこの物語。
実は私にも同じようなねこがいました。名前はゆきちゃん、同じおばあさんねこです。ゆきちゃんは地域ねこで、いつもは目の前の公園のベンチに座っていて、いろいろな人からお食事を戴いています。ある日、ゆきちゃんに向かって手をパンパンと拍手したら、なんとこちらに足早に走ってきました。そして、エアコン室外機の上にちょこんと座りました。もしかしてこれはお食事の催促なのか。取り敢えず台所から鰹節を持ってきてお出ししたらペロリと食べてしまいました。もっと欲しいのかと思って追加の鰹節をお出ししたら、これもペロリと平らげる。三度目のおかわりでは半分食べて、プイっと室外機から降りて、元いた公園のベンチでお昼寝。次の日はシャケ、その次の日は昨日買ってきたキャットフードをペロリ、次の日はちゅーるをザラザラの舌で2本も食べていきました。次の日は、高級キャットフードにマタタビを少し入れたら、公園のベンチへの帰り道でゲロを吐きました。その後は、残さないよう計量した分のキャットフードを与える毎日が続きました。これが一年程続いたある日、ゆきちゃんのお姿が最近見えないなと思ったら、なんと公園を時々利用するドイツ人の老人がゆきちゃんを公園から強奪・誘拐し、自分の家で家ねことして育てていることを風の噂で聞きました。私の所に残ったのは、大量のキャットフードとちゅーると高級缶詰。でも、ゆきちゃんがドイツ老人の所をいつ脱走して公園に戻って来ても良い様に、食料は大切に保管、いつでも出せる様にしております。
嗚呼、長々と身の上話をしてしまいました。ゆきちゃん、今頃どうしているのかな。きちんと毎食ご飯を食べているかな。おばあちゃんねこだから体調を崩していないかな。ドイツ老人から虐待を受けていないだろうか等々と、心配事が絶えません。もし天寿を全うしたら真っ先に私に会いに来てくれるかな。もし会いに来てくれたら、ペットショップに行ってゆきちゃんに似たねこをさがすかもしれません。そしてもしゆきちゃんに似たねこに出会ったら即買いすると思います。そうすれば、ゆきちゃんは一日中私と一緒に居られます。あれ?話が進み過ぎたかな。
嗚呼、身の上話が止まりません。村山さんの絵本は、どうやら私のねこ待望生活に火をつけたようですね。もしゆきちゃんが私の所に全然来なかったらどうしよう。ゆきちゃんが来てガラスサッシをトントンと叩く日は来るのだろうか。もうゆきちゃんのことを考えると涙が出て来ます。どうしよう。
嗚呼、永遠にリピートは続きそうだ。誰か話をとめて!でも、ねこっていいよね。ゆきちゃんの肉球・・・ -
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本を読むひとは、どこかこどものままなのかもしれない。
どこかがこどもというより、本を開いて空想の世界へ浸る瞬間はずっとあのときの、かつてこどもだったときのままなのかもしれない。
そんなことを強く思った。悪い意味ではなく。
著者はアンソロなどの短編で読んだことがあるかな? どうやったかな?
有名な方なので名前だけは知っていたのかもしれない。
年末に棚差しと目が合って、なんとなく手にした本。
年末年始なら落ち着いて読めるやろうと思ってたのに、なんのことはない、年明けの、しかもバタバタしながら読んだ。
最初数十ページは、回りくどい文章やなあ、と、いうか、おんなじこと何回も書くなあ、とか、なんかもう見えない展開に若干の苛立ちすら覚えて(ほんますいません)
「読むん諦めようかなあ」
と、思いつつ、遅々と進んでいく展開が気にならないこともない。
そもそも、現代の本屋さんがテーマのお話やったのか! ちゅう感じ。意外。
ほな、どういう話やと思っとってん、と、言われると、わからん。なんかこう、ファンタジーな感じ? わからん。
何も先入観なく読み始めたうえに序章はわりとファンタジックやったので、余計混乱してんな(笑)。
悪口ではなく。
たまにはこんな、予想と違う内容、ゆっくりすすむ長編を
「何なんや…」
って思いながら、ゆっくり読むのもいいなとしみじみ思った。
今はもう、1日で読み切れる本を中心に選んでるところもあるけど、そもそも読書ってのはこうやった。(どうやねん)
基本は活字をずっと読むんやから、それなりに集中力もいるし、時間もかかる。だからこそ、いい。みたいな。
ゆっくりほぐしていく文章と感情はリンクするし、何がいいって、それこそが贅沢なんやなと思った。
(それ以外があかんというわけではなく)
色々なものが繋がっていくところはやっぱり震えたし、たくさん書いているわりに誰かの奥深くまでは書いていないのがなんだか不思議やなあと思った。ほんで、だから、いいのかもしれない。
世界がまわってるのに、そこのかかわる人のほんのすこしずつしか書かれていないのよね。その奥ゆかしさが、清純やなと思った。純潔か? ピュアというか。若さというか。
そう…。若いというのは、それだけで、なんやろう。ピュアなんやな。
(と、いうことが感覚でわかるようになってしまった。わたしももう若くない)
(若いうちはそれはわからんので)
どんなにつらい状況でいても、若いということは、未来があるということは、ピュアでいられる。
だから大丈夫。と、云える大人になりたい。というか、云えてこそ「大人」なんやろう。そういう意味でわたしは半端な大人で申し訳ないし、半端な大人は、残念ながら世の中に多いかもしれない。すまん。
付箋はたくさんありすぎてもうアカン。
あかんけど、透くんと一整くんの会話の端々に泣きそうになって、朝から電車で鼻が痛いいたい(笑。泣くのをこらえた)。
どういう人におすすめしたいやろう。
本が好きな人かな。でもわたしも本が好きかどうかはわからんなあ(笑。エンタテイメントとしては好きやけど、それを誰かに伝えることを信条にするほどの純潔さはないと思うので…。いやそれでもええんやろうけど…)
何があれって、著者は書店員の経験がないってことかもしれん。
あとがきを読んで、
「えっ、そうやったん!」
と、声に出してしまった。
どこかがこどものままのひと、と、いうのは、空想の世界へ旅立てるスイッチを持ったままのひと。
空想の世界は無限の可能性であり、それは未来に近い。
だったら、本を読むひとは、いつも、だれかが過去に書いた文章を読んで、未来を見てるのかもしれない。
だれかの描く過去を通して、まだ見ぬ、自分の未来を。無限の可能性を。
だから、清純であり、ピュアであり、若いのかもしれない。
わたしにもそんなことが許されるのなら、ああ、素敵やなあと思った。
久しぶりに泣いた。本って、いいなあ…。