村山早紀のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
現代が話の舞台ではなく遥か未来。地球自体は荒廃し人間は住めなくなり月へ(もしくは太陽系外へ)住みはじめて数世紀経った世界観。読んでいて思ったのはスターオーシャンが比較的近い世界観だった連合組織の銀河連邦があるし想像しやすかった。
ストーリーがクリスマスに纏わるおとぎ話を集めて一冊の本に仕上げる話でそのおとぎ話が短編集みたいにある感じです。個人的に2つ3つ目の話がすごく好みだった。
クリスマス=サンタの話にするのかと思いきやあまりそっち方向には行かないで年の瀬の切ない話を荒廃した世界観と合わせたりもしてくるので尚更胸にぐっとくる展開が多かった。
本を通して色々な人生や知識・生きた証を未来に残して -
Posted by ブクログ
今回こそは泣かない、と思って読み始めるんだけど、やっぱり1話目から泣いてしまった。
風早の街の片隅に、どんな願い事も叶えてくれる、不思議なコンビニがある。
「コンビニたそがれ堂」シリーズ11作目。
家族想いのピアニスト、
いつも誰かの幸せを願っている女の子、
地球を愛してくれる宇宙人、
優しい少年サンタさんの話、計4話。
途中、コンビニたそがれ堂×SFだ!!と1人興奮してしまった。村山早紀さんにかかると、魔女も宇宙人も、優しくて切ない生き物になるんだな。一緒に地球と人間を見守ってくれてありがとう。
誰かに優しくしたい気分のときは、このシリーズの本をおすすめする。わたしの鉄板本。
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Posted by ブクログ
あなたは、『魔女とか魔法とか』を信じているでしょうか?
『魔女』と聞いて何を思い浮かべるかは人それぞれだと思います。そもそもそんなもの物語の中の存在と一笑に付される方もいらっしゃるでしょう。しかし、中世ヨーロッパにあっては、『魔女』の存在を大人たちが信じた先に『魔女狩り』という蛮行を繰り返したことは歴史に深く刻まれてもいます。未知なるものを恐れ、噂が恐怖の感情を呼ぶ中に追い詰められていった数多の人たち。なんとも悲しい人間の歴史の一コマです。
そして時は流れ、『魔女』は国境を越え、この国のテレビ画面を席巻する時代が訪れました。「魔法使いサリー」、「魔法の天使クリィミーマミ」、そして「魔法少女