村山早紀のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ2006年刊の児童書の加筆文庫化で、5短編
ふだんはお稲荷さんのお堂がある場所に出現する、欲しいものが必ずあるコンビニが生む奇跡の物語。
出色は猫好きの村山さんらしい「あんず」。
子猫のあんずは1年前に母親が病死したとき、少年に拾われて家族に加わったが、自分の死期を悟り、コンビニで人間の姿になれるが正体を明かすと死んでしまうというキャンディを買い、1日だけ従姉妹だと誤解されて家族とすごし、感謝と星空で待っていることを伝えて消えてしまう。
少年はその後コンビニであんずの首輪を見つけるという切ない話で、泣かされる。
ほかに、気になる女の子が転校するときにくれようとしたメメ帳を見つける表題作。母親にリカちゃん人形を捨てられた女の子が、母親が祖母に捨てられた人形を見つける(毒親は連鎖する!)「手をつないで」。アナウンサーの声が時空を超えて未来や、空襲で焼けた町の人々を勇気づける「桜の声」。生まれたときから一緒だったテレビが壊れてお別れを惜しむ1年生の女の子が、意識をもつテレビの魂が変わった光の粒をもらう「あるテレビの物語」。 -
Posted by ブクログ
いろんな作家の作品が一冊になっている本の良いところは作家との出会いがあること、悪い点は短編ごとに気分が途切れてしまうことでしょうか。
どれも良作なので興味のあるタイトルから読むのもいいかも。血とか髪の毛とか白い影とか、そういう分かりやすいホラーは一切ないので、タイトル通りのぞくぞくがわかるかどうかは読解力と繊細さ次第かも。笑
本の小ささと文章量に物おじしないのなら小学4年生ぐらいから読めるんじゃないかな。
イラスト:表紙とタイトルロゴで損をしているなあと感じる。確かに内容とリンクしたものになっているが、内容をまだ知らない人間からするとごちゃごちゃして見にくいだけだし、内容が分かってから見ても身内で盛り上がって作った表紙という感じがする。
挿絵は少ないが、どれも作品とよく連動していて良い。
レイアウト:本のサイズが文庫本サイズであるのに対して文字は大きめに設定されており、子どもも読みやすそう。
漢字:小学校中学年までに習うものはふりがななし。 -
購入済み
あまり本格的なSF要素小説作品は読まないのだが、もしかしたら本当に身近に宇宙人のような存在がいてそっと見守ってくれている、そんな思いにさせてくれるような優しい物語の数々舞台設定が変わってもファンタジーの世界と著者さんらしさがよく出ていて良かったです。