あらすじ
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『桜風堂ものがたり』のコンビが贈る、小説とイラストの、しあわせな融合。
大人気作家・村山早紀の未発表作品を含む3つの短編を、数多くの装幀で知られるイラストレーター・げみの世界観に寄り添うやさしいイラストが彩る、華麗な1冊。
オールカラー・全イラスト描き下ろし。
どこまでもやさしい、3つの物語----。
【収録作】
「花ゲリラの夜」
さゆりさんは、いつもポケットに花の種や小さな球根を隠し持っている。散歩のふりをして、町中に種をまくのだけれど......。
「春の旅人」
夜のゆうえんち。そこで出会ったおじいさんから、ぼくは星をみながらとあるお話を聞くことになった。
「ドロップロップ」
ドロップロップ かんを ふると ころん----。大人も子どもも楽しめる、カラフルなお話。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「約束の猫」の前に2冊、村山早紀さんとげみさんのコラボ作品が出ていたなんて!!これは読むしかないでしょう!ということで、手にしました。この作品も読むことで癒されました(^-^)
「花ゲリラの夜」:主人公は里奈ちゃんという女の子、里奈ちゃんが慕うさゆりさんに花町中に花を咲かせるという「花ゲリラ」に誘われる…。
「春の旅人」:桜が咲き乱れる閉園した夜の遊園地、そこで出会ったおじさんから不思議な亀の話を聴くことになる…。
「ドロップロップ」:カラフルなドロップに込めた可愛いお話…。
このシリーズ、本当に好きだなぁ(#^^#)。ストーリーもみんなよくって、そしてげみさんのあたたかな挿画との相性がバッチリです!「花ゲリラの夜」には友達とうまくつきあいたい里奈ちゃんの思いが、「春の旅人」には過去の戦争への反戦メッセージが込められていて、考えさせられる内容になっています。「ドロップロップ」は、とっても可愛いお話でした。絵本のように手軽に読めるのもいいです。
Posted by ブクログ
心が優しくなる3つの物語。
村山早紀さんの文章とげみさんのイラストがとても素敵です。個人的には、『ドロップロップ』が好き。
とてもカラフルで絵本みたいに読みやすかったです。
Posted by ブクログ
ものすごく贅沢な本だった感でした。
物語の文章から見える景色がものすごく綺麗なのですが、添えられた挿絵もとても美しく、きらきらにきらきらが重なって更にきらきら煌めいていくような、不思議な美しさの連鎖の感覚に陥る本でした。
Posted by ブクログ
村山さんとげみさんの初コラボ作品。
素敵な心温まる「花ゲリラの夜」「春の旅人」と、このまま絵本にしてしまいたい「ドロップドロップ」
こどもにも大人にもおすすめします。
Posted by ブクログ
あまりに暖かすぎて懐かしい感じに不覚にも泣いてしまった。
特に青い光を放つ亀の話はそれを話してくれるおじいさんが私のおじいちゃんと重なって懐かしい思い出がスゴく蘇った。丁度4月は環境も新しく変わって緊張してる時にほっこりする話は宝物だ。
花ゲリラも初めて聞いた言葉だったけどそんなゲリラ集団がいたらいいな〜!
みんなの目を楽しませてくれて世界に微笑みをくれるゲリラはみんなに幸せが与えられるわね!
Posted by ブクログ
「花ゲリラの夜」「春の旅人」「ドロップドロップ」の3編
どの作品も春のあたたかさやふんわりした雰囲気の中に、春独特のひんやりした感じや脆さ、もの悲しさが含まれていた。
「花ゲリラの夜」と「春の旅人」は、人間関係や戦争も背景にあるけれど。そのことを除いても春独特の雰囲気に溢れているように思えた。
「ドロップドロップ」はかわいい感じ。
村山早紀さんのお話とげみさんのイラストがとても素敵でした。春夏秋冬で続編を出してもらえないかな?と思います。
げみさんのイラストも、いつも表紙カバーで見ているのとは、ひと味もふた味も違い、想像以上に素敵でした。
Posted by ブクログ
美しい文章。
美しいイラスト。
心にそっと優しく沁みてくる。
きれいなものだけでできている世界が素敵すぎて泣けてくる。
人工の明りでなく、ロウソクや暖炉の灯りで静かに本の中に入りたいような、そんな1冊。
触れただけで暖かなものが流れ込んでくる。
Posted by ブクログ
短編と詩の2部構成?からなる本
といってもどれもすごい短い上に、挿絵もふんだんですぐ読めました!
なんとなくほの暗いというか、完全ハッピーエンドではなくて、どこか不完全燃焼?みたいな感じはあるものの、前向きに考えられそう?というか?考えさせられる?みたいな?(´・ω・`)?←はてなしかないな
文だけなら、後暗く考えてたかもだけど、絵がとっても綺麗で、繊細なタッチを感じるから、それがなんか、あるがままを感じさせてくれてるような気がしている←
そして詩は、可愛いし色が綺麗やしで、暖かみも感じて……見てるだけでも美しかー(´இωஇ`)
ぜひ読んでみてっちょฅ(*´꒳`*ฅ)ꪆ
Posted by ブクログ
村山早紀さんの小説と詩編ですね。
村山早紀さん(1963年、長崎県生まれ)小説家、児童小説作家、絵本作家。
挿絵は、げみさん(1989年、兵庫県生まれ)イラストレーター、挿絵画家。
村山早紀さんが児童向けに発表した作品ですが、大人の人にも読んで貰いたい願いから生まれた一冊です。
小説が二篇、詩が一篇の三作です。
げみさんの挿絵が美しく、表紙からオールカラーで、この本を包み込んでいます。
花ゲリラの夜
小学生の理奈ちゃんの家は下宿やで、二階を学生さんに貸している。さゆりさんもそのひとりで、花が好き。じつは、ひそかに、町のいろんなところに、花の種をまいて、花が咲くのを楽しみにしている『花ゲリラ』。理奈もいっしょに『花ゲリラ』を手伝っている。そんな理奈とさゆりさんのお話です。
春の旅人
小学四年生のぼくは、もうすぐなくなってしまう、古いゆうえんちが気になって、バスでゆうえんちにやってくる。ついたときには、夜になっていた。もうあいてないと思ったら、開いていて、ぼくはゆうえんちの中に入っていく。すると、おじいさんがひとりで、空を見上げていた。
ぼくは、おじいさんの不思議な『宇宙の旅人』の話を聞くことに…。
ドロップドロップ (詩編)[抜粋]
ドロップドロップ
かんを ふると ころん
ドロップス
てのひらに ころん
きらきら ドロップス
あかい いろは
いちごの あじ
はみがきこの あまい あじ
はやおきしたときの
そらの いろ
おしごとに でかける
ママの すてきな
リップの いろ
いってらっしゃーい いってきまーす
………………………………………………………
きいろは レモンのあじ
ちょっと すっぱい きゅんと する いろ
たべると ゆうきが でてくるのは
きっと ひかりの いろだから
ドロップドロップ
おはよう
おはよう
いってきまーす
優しい、ちょっと切ない、そして希望にあふれた小説と詩編ですね。なにより、げみさんの絵が全編に村山早紀さんの作品を荘厳しています。ロマンにあふれた魅了的な挿絵に心を奪われます。美しく、優しく、慈愛に満ちています。
(この本も、メメさんの本棚登録で知りました。とても素敵な美しい本です。メメさん、ありがとうございました。)
Posted by ブクログ
とにかく絵がきれい。
絵に惹かれて手に取った。
最後の『ドロップロップ』はページを開くと右のページに文章、左のページに絵というと構成。
ページが進む毎に成長していく女の子。
大人になってもドロップは心も満たしてくれる存在なんだろうなあ。
何度も開いて見たくなる1冊だ。
Posted by ブクログ
村山早紀さんとげみさんのコラボ。
紫色と藍色に輝くのは黄金の星。
その中心に青年と亀、彼らのバックには満開の桜の木という…なんとも優美な表紙の絵。
3つの短編はとても優しい。
「花ゲリラの夜」綺麗で強い薔薇のようなさゆりさんは、私を散歩に誘うと町中に種をまく。
知らぬ間に咲いて誰かが喜んでくれたら幸せな気分になる。
そう、花は誰かを幸せにして、誰かに勇気を与えてくれるのかもしれないと思う。
「春の旅人」遊園地で見かけたおじいさんから聞いたのは、若い頃に北極星から来た亀と話をしたこと。
この星で生まれて宇宙へと旅立つ、同じこの星で生まれた、地球のきょうだいと呼ばれたことを。
まるで夢のような話。
「ドロップロップ」色をつかったポップな詩は、ドロップのように弾ける絵とともに楽しめる。
〜好きな詩と絵を3つ〜
かえりは カフェで クリームソーダ
すこしだけ おとなっぽいね
みちに おちてた びーだまも
みどりいろだった
だいだいいろは オレンジの あじ
おばあちゃんが おくってくれた
はこいりみかんの あったかい いろ
おうちに ともる あかりの いろ
おかえりなさい
そんな いろ
Posted by ブクログ
・なんだかとてもきれいで宝物的な本だった。絵を見るための本かなと思う。
・花ゲリラをするお姉さんと小学生の女の子。
・夜に忍び込んだなくなる直前のゆうえんちで少年が出会ったおじいさんの待っているものは?
・ドロップの詩。
Posted by ブクログ
幻想的なシーンがはっきりと目に浮かぶ丁寧な文章で、ストーリーも優しいものばかりでちょっと息抜きに読むのに丁度良かったです。
挿絵がとてもきれいなのですが、文章でも十分に情景が浮かぶので、ちょっと挿絵の多さが気になりました。
Posted by ブクログ
花ゲリラの夜/春の旅人/ドロップロップ
道端に育つ花にもわけがあるって フフフ
春にやってきた旅人、春に出発する旅人 ラララ
ころがるドロップ からんころん 〜♪♪♪ 歌おうよ
Posted by ブクログ
何かお話を読みたいけれど、疲れていて短編すら読む力がない…みたいなときにぴったり。優しくて心地よいお話に、その世界を彩る暖かなイラストが添えられています。
もうちょっとだけ夜更かししたいな、と思う夜に読んだのですが、タイミング的にもとっても良かった。心休まるファンタジーチックな夢が見られそうです。
Posted by ブクログ
絵がとっても素敵
話は大人向け絵本という感じで、わざと平仮名g多い話も。
さくっと読めて絵に癒される。
花の種を勝手に撒くのは心にもだなぁって。
覚えておきたい。
Posted by ブクログ
画集としても楽しめそうと思い、ジャケ買い。
偶々好みの挿絵はなかったものの、子供向け絵本として楽しめそう。
花ゲリラの世界観が一番馴染んでいるように思う。
Posted by ブクログ
トロイメライを読んでからこちらを読んだので、いくぶん、読みやすかった。「花ゲリラ」という言葉は初めて聞いた。こんな素敵なゲリラもあるんだ。宇宙亀って!?ドロップの挿絵はカラフルでいいな。
Posted by ブクログ
素敵なコラボで宝物のような本です
どちらも好きな作家さん(^^)これはすごい!って思っていたんだけど
自分の中では、村山さんの物語の中のイメージが出来上がっているので
視界のはじで、げみさんの色を感じながら読みました(^^;
Posted by ブクログ
大人気作家・村山早紀の未発表作品を含む3つの短編を数多くの装幀で知られるイラストレーター・げみの世界観に寄り添うやさしいイラストが彩る、華麗な1冊。「花ゲリラの夜」さゆりさんは、いつもポケットに花の種や小さな球根を隠し持っている。散歩のふりをして、町中に種をまくのだけれど…。「春の旅人」夜のゆうえんち。そこで出会ったおじいさんから、ぼくは星をみながらとあるお話を聞くことになった。「ドロップロップ」ドロップロップかんをふるところん―。大人も子どもも楽しめる、カラフルなお話。