村山早紀のレビュー一覧
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ネタバレ花咲家シリーズ第2弾。
【魔法のコイン】
素敵な紳士の草太郎パパの少年時代のお話。
転校生の星野聖也くんとの友情は、見ていて胸が熱くなりました。
私も「あんな子がいたな、こんな子がいたな」と思い浮かべながら読みました。
子どもの頃にできた友達は特別なもので、たとえ離れてしまっても忘れることができませんよね。
【時の草原】
末っ子の桂くんが、クラスの友達と日本狼を探しに出かけるお話。
前作から比べると…桂くんが自分の意見をしっかり言えるようになったり、行動ができるようになったりしています。
大人になったな~!!(涙)
【死神少女】
次女・りら子ちゃんと、蝙蝠の翼を持つ不思議な少女のお話。
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懐かしいルルーの物語。私自身、子供の頃ルルーの物語を何度も読み返してたから、同じようにルルーと友達になって大きくなった主人公の2人に懐かしいような気がして親近感がありました。劇中劇のようなかたちで、久しぶりに改めてルルーを読んで、本当に暖かくて優しいなあーって涙が止まらなかった。本編は、下巻に向かって現代と魔法が絡み合って、盛り上がってくるのかなと予想。
ルルーが「人間」って「友達」ってどういうものかわからなくなるように、現代で南波も同じように悩んでいたんだろうな。沙綾への接し方がわからなくて。でも、南波はもう「気づいている」から、強いと思う。かたちのない「気持ち」って、人間も魔女も関係なく魔 -
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主人公南波が同じ作者の『風の丘のルルー』を親友に読み聞かせるという形式をとっている。
このルルーの物語がすごくいい。
過去に魔女は人間に迫害され、ルルー以外の魔女は死に絶えたと思われる世界である。
ルルーも自分が魔女であることを隠し、生きている縫いぐるみ(!)ペルタと孤独な旅を続けている。
しかし、どんなに人間を怖れ、疑ったとしても、やはり心のどこかでは信じたいと願い、人間の為に困難に立ち向かうルルーの気持ちが、主人公南波と重なって、心打たれずにはいられなかった。
少しでも異質なものを感じ取るとコミュニティからつまはじきするのがめずらしくない世の中で、生きにくさをひしひしと感じている -
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ネタバレ【あらすじ】
どこにも行けない。まるでガラスの水槽の中にいるみたいで、すぐに息が苦しくなって―。南波は、学校を休み、書店でアルバイトをしながら、病院に足を運んでいた。きょうも病室で朗読をする南波、うっすら笑みを浮かべ眠り続ける沙綾。だが、魔女の子ルルーの長い冒険物語が、いよいよ終わりに近づいたとき、誰も知らない新たな物語が呼び出された―。傷ついた魂の恢復と人間への信頼を謳いあげた、傑作長編ファンタジー!
【感想】
読み始めてすぐさま、魔法の存在する、そしてルルーのいる世界へと、引きずり込まれた。胸が締め付けられるような時もあれば、人のあたたかさに触れられてホッとする時もあった。本当に素敵な -
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児童文学「風の丘のルルー」のシリーズを再構成した作品。劇中作として、「風の丘のルルー」という小説が登場します。その小説が大好きだった、高校生になっている2人の女の子、そのうちの一人が主人公。眠ったままになっているもう一人の女の子は、小さいころから少し人と変わったところのある女の子だった。小さな魔法が使えたのだ。それは小さい頃のごっこがそう思わせたのかもしれないけれども、「風の丘のルルー」の本を読んでいると、その世界が立ち上がってくるような感覚に襲われる。その少女がいじめられているのを、主人公の女の子は助けてやれなくて、その女の子は、今、病院のベッドでずっと眠り続けていた。
本の物語が、あの頃に -
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