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Posted by ブクログ
私は今日も、優しい日差しが差し込む病室で眠るあなたに『風の丘のルルー』を朗読する。
今日は千鶴先生も隣で聴きたいって言うから、いつも以上に頑張らなきゃね。
でもさ。私の朗読を聴いていると癒やされるって、千鶴先生の言うことは大袈裟だよね。私にそんな魔法みたいな力は、あるはずないのにね。
感想です。
始めからファンタジー1色の小説なのかな?と思っていましたが、なるほど。現実世界の女の子が読み聞かせてくれる絵本の世界との行き来といった構成なのですね。
村山早紀さんらしい優しい世界観、ちょっと心にチクッとくる悲しみに、しっかりと没頭させてもらいました。早く下巻も読み終えたい!!
Posted by ブクログ
主人公南波が同じ作者の『風の丘のルルー』を親友に読み聞かせるという形式をとっている。
このルルーの物語がすごくいい。
過去に魔女は人間に迫害され、ルルー以外の魔女は死に絶えたと思われる世界である。
ルルーも自分が魔女であることを隠し、生きている縫いぐるみ(!)ペルタと孤独な旅を続けている。
しかし、どんなに人間を怖れ、疑ったとしても、やはり心のどこかでは信じたいと願い、人間の為に困難に立ち向かうルルーの気持ちが、主人公南波と重なって、心打たれずにはいられなかった。
少しでも異質なものを感じ取るとコミュニティからつまはじきするのがめずらしくない世の中で、生きにくさをひしひしと感じている南波がルルーの強さに勇気づけられていく様子に、読んでいるこちらも元気づけられた。
『風の丘のルルー』自体もぜひ読みたくなること間違いなしの作品である。
Posted by ブクログ
児童文学「風の丘のルルー」のシリーズを再構成した作品。劇中作として、「風の丘のルルー」という小説が登場します。その小説が大好きだった、高校生になっている2人の女の子、そのうちの一人が主人公。眠ったままになっているもう一人の女の子は、小さいころから少し人と変わったところのある女の子だった。小さな魔法が使えたのだ。それは小さい頃のごっこがそう思わせたのかもしれないけれども、「風の丘のルルー」の本を読んでいると、その世界が立ち上がってくるような感覚に襲われる。その少女がいじめられているのを、主人公の女の子は助けてやれなくて、その女の子は、今、病院のベッドでずっと眠り続けていた。
本の物語が、あの頃に生き方を教えてくれていたはずなのに、主人公の女の子は、そんなことも忘れてしまって生きていたのだと、悔やむ。
7冊のシリーズを全部、眠っている彼女に読み聞かせたときに、それは、まるで呪文のように働き始めるのだ。
下巻の物語もわくわくの連続でした。大人になってから読んでも面白い。見た目が複雑じゃあないのに、その複雑じゃないからこそ考えないといけない、考えさせられる向こう側が広いように思います。
結末も最後まで読んでよかったと思えるものでした。でも、本当の出来事なのかな? それとも・・・。
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小説・文芸
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