村山早紀のレビュー一覧
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ネタバレ主人公の須賀茜音(すがあかね)も、母親の須賀ましろ、
他の登場人物も、才能あふれる人です。
しかし、才能があっても、どこか心の中に傷を持ち、
寂しさを抱いているように見えまました。
自分の才能を信じられない。
道半ばにして消えてしまう。
その時はよかれと思って進んできたけれど、結果がついてこない。
自分にとって何がいいのか、正しいのか、見えてこなくなることがあります。
読みながら登場人物の中に、自分の姿を映している。
7章の 魔法のハンカチでの神宮司美月(じんぐうじみつき)と
谷崎史郎(たにざきしろう)の会話の所で泣いてしまいました。
じんわりと胸に沁みて。
津軽言葉がよかったのですよ。
物語は始まったばかりです。
今後の茜音や美月たちのこと、楽しみにしております。 -
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ネタバレ花咲家シリーズ第2弾。
【魔法のコイン】
素敵な紳士の草太郎パパの少年時代のお話。
転校生の星野聖也くんとの友情は、見ていて胸が熱くなりました。
私も「あんな子がいたな、こんな子がいたな」と思い浮かべながら読みました。
子どもの頃にできた友達は特別なもので、たとえ離れてしまっても忘れることができませんよね。
【時の草原】
末っ子の桂くんが、クラスの友達と日本狼を探しに出かけるお話。
前作から比べると…桂くんが自分の意見をしっかり言えるようになったり、行動ができるようになったりしています。
大人になったな~!!(涙)
【死神少女】
次女・りら子ちゃんと、蝙蝠の翼を持つ不思議な少女のお話。
さすが村山早紀ワールド…!!死神でさえ優しい…!!
普段勝気で理論的なりら子ちゃんが、素直に自分の弱さを見せられるようになってきて、桂くんと別の意味で大人になったなと感じました。
みんな、成長していく…!
【金の瞳と王子様】
白猫の小雪ちゃんと、その「王子様」桂くんのお話。
ちょっとゾクリときました…。
でも、猫が守ってくれているという感じは普段から感じているので、とても親近感のあるお話でした。
【朝顔屋敷】
木太郎おじいちゃんと、オーシャンブルーが綺麗に咲く屋敷のお話。
この話が一番好きです。
切なくて、悲しくて、でも心が温かくなる不思議な読後感。
物語に出てくる「寒ざらし」が分からなかったので調べたら、島原の名物なのですね。
フルーツ寒天と白玉あんみつを足して2で割ったようなスイーツ。とても美味しそうでした。
【エピローグ】
長女・茉莉亜さんと、長い間生きてきた魔術師(兼錬金術師兼学者)のおじいさんのお話。
この話だけ季節がハロウィンで、ファンタジー要素が強くなっています。
でも美しいですね…異国情緒を感じる港町にぴったりなお話です。 -
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懐かしいルルーの物語。私自身、子供の頃ルルーの物語を何度も読み返してたから、同じようにルルーと友達になって大きくなった主人公の2人に懐かしいような気がして親近感がありました。劇中劇のようなかたちで、久しぶりに改めてルルーを読んで、本当に暖かくて優しいなあーって涙が止まらなかった。本編は、下巻に向かって現代と魔法が絡み合って、盛り上がってくるのかなと予想。
ルルーが「人間」って「友達」ってどういうものかわからなくなるように、現代で南波も同じように悩んでいたんだろうな。沙綾への接し方がわからなくて。でも、南波はもう「気づいている」から、強いと思う。かたちのない「気持ち」って、人間も魔女も関係なく魔法みたいだなあと思う。それだけで周りの誰かの気持ちを変えることができるから。だから、この本も、私にとっては魔法だなあ〜 -
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主人公南波が同じ作者の『風の丘のルルー』を親友に読み聞かせるという形式をとっている。
このルルーの物語がすごくいい。
過去に魔女は人間に迫害され、ルルー以外の魔女は死に絶えたと思われる世界である。
ルルーも自分が魔女であることを隠し、生きている縫いぐるみ(!)ペルタと孤独な旅を続けている。
しかし、どんなに人間を怖れ、疑ったとしても、やはり心のどこかでは信じたいと願い、人間の為に困難に立ち向かうルルーの気持ちが、主人公南波と重なって、心打たれずにはいられなかった。
少しでも異質なものを感じ取るとコミュニティからつまはじきするのがめずらしくない世の中で、生きにくさをひしひしと感じている南波がルルーの強さに勇気づけられていく様子に、読んでいるこちらも元気づけられた。
『風の丘のルルー』自体もぜひ読みたくなること間違いなしの作品である。 -
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ネタバレ【あらすじ】
どこにも行けない。まるでガラスの水槽の中にいるみたいで、すぐに息が苦しくなって―。南波は、学校を休み、書店でアルバイトをしながら、病院に足を運んでいた。きょうも病室で朗読をする南波、うっすら笑みを浮かべ眠り続ける沙綾。だが、魔女の子ルルーの長い冒険物語が、いよいよ終わりに近づいたとき、誰も知らない新たな物語が呼び出された―。傷ついた魂の恢復と人間への信頼を謳いあげた、傑作長編ファンタジー!
【感想】
読み始めてすぐさま、魔法の存在する、そしてルルーのいる世界へと、引きずり込まれた。胸が締め付けられるような時もあれば、人のあたたかさに触れられてホッとする時もあった。本当に素敵な物語。一生大事にしたい時も思った。