村山早紀のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今回も、ほんわか温かいお話で、読み始めたら、手が止まらなかった。
1つ目の鬼さんのお話。
ひなぎくちゃんの優しい心が素敵。水仙の好きな青鬼さん、心やすらかにいますように。長く長く苦しんだのだもの。
優しい奇蹟が響呼さんを小さな書店に導いた「椿一輪」は、途中で、そうでなければいいなと思っていた展開で切ない。
でも、その人は、その日をずっと待っていたのだろうな、と思う。
「雪の精が踊る夜」では、響呼さんも、愛理さんも、1つ前に進めたみたい。
それも、竜宮ホテルの魔法、かな。
魔法の本をがんばって読んでるひなぎくちゃんも可愛い。
1作目から、改めて読み返したくなっちゃった。
積読本が120冊もある -
Posted by ブクログ
ネタバレ主人公の須賀茜音(すがあかね)も、母親の須賀ましろ、
他の登場人物も、才能あふれる人です。
しかし、才能があっても、どこか心の中に傷を持ち、
寂しさを抱いているように見えまました。
自分の才能を信じられない。
道半ばにして消えてしまう。
その時はよかれと思って進んできたけれど、結果がついてこない。
自分にとって何がいいのか、正しいのか、見えてこなくなることがあります。
読みながら登場人物の中に、自分の姿を映している。
7章の 魔法のハンカチでの神宮司美月(じんぐうじみつき)と
谷崎史郎(たにざきしろう)の会話の所で泣いてしまいました。
じんわりと胸に沁みて。
津軽言葉がよかったのですよ。