【感想・ネタバレ】花咲家の旅のレビュー

あらすじ

つかの間千草苑を離れ、亡き妻との思い出のある地へと旅立つ祖父の木太郎(もくたろう)。黄昏時、波打ち際に佇(たたず)む彼に囁きかけるものは(「浜辺にて」)。若さ故の迷いから、将来を見失ったりら子が、古い楠の群れに守られた山で、奇妙な運命を辿った親戚と出会う(「鎮守の森」)。ひとと花、植物たちの思いが交錯する物語。花咲家のひとびとが存在するとき、そこに優しい奇跡が起きる。書下し連作短篇全六話。

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白猫の小雪の話が好きだ。
いつだって大切な人のことを想って,ただひたすらに歩き続ける。
あたたかな命。
人間よりもずっとずっと強くて優しい存在。

きっと,飛行機に乗って遠出するだけが旅じゃない。

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2020年10月12日

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ネタバレ

花咲家シリーズ第三弾。
今回のテーマは「旅」

なるべく遠くへ行くのもいいし、近くでもいいけれど、旅の意義は、日常を離れることだろう。
花咲家は仲のいい家族だけれど、それだけに、それぞれがお互いのためを思い、与えられた自分の役割をきちんと果たそうと無意識に努めている部分もあるだろう。
旅に出て一人になることは、家族には打ち明けられない自分の本当の気持ちと向き合う機会かもしれない。
合わせて、他の旅人のさまざまな思いも知る。


第一話 浜辺にて
店の改修工事のため、思わぬ休日ができた木太郎は、遠い昔の新婚旅行先を訪ねて、亡き妻を偲ぶ。
年老いた人の若き日に向けられた優しいまなざしがいい。

第二話 茸の家
白猫のお譲ちゃん・小雪の冒険譚と、一人ぼっちのお婆さんに寄り添う、故郷を遠く離れたものが抱く想い。

第三話 潮騒浪漫
今の自分の在り方と将来に悩むりら子。
子供たちに聞かせる、父・草太郎の冒険譚。
どうも、草太郎はファンタジーと一番近い所にいる人である。

第四話 鎮守の森
陸路半日かけて、遠い親戚が住むという街に旅したりら子。
旅から帰れなかった男の、家族を守る大きな愛。

第五話 空を行く羽根
茉莉亜は謎だ。自分のために旅することはないのか、やはり、茉莉亜の一番の旅は、母に反発して家を出ていた時代なのだろうか。
すでに、見守る人、母視点になっている気がする。
若い才能の羽ばたきを見守る。

第六話 Good Luck
桂も、飛び立つ前の人である。
そして、旅人ではなくなった人と、空港で出会う。

人生は終わりを迎えるまでのすべてが旅。
かなわなかった夢も、悔いの残る出来事も、消してはいけない、価値のある道程の一部分なのだろう。

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2018年05月12日

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ネタバレ

【あらすじ】
つかの間千草苑を離れ、亡き妻との思い出のある地へと旅立つ祖父の木太郎。黄昏時、波打ち際に佇む彼に囁きかけるものは(「浜辺にて」)。若さ故の迷いから、将来を見失ったりら子が、古い楠の群れに守られた山で、奇妙な運命を辿った親戚と出会う(「鎮守の森」)。ひとと花。緑たちの思いが交錯する物語。花咲家のひとびとが存在するとき、そこに優しい奇跡が起きる。書下し連作短篇全六話。

【感想】

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2017年08月04日

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ことばのすみずみまで、やさしくみずみずしく、あたたかい
それは、そこに在り続けるものの強さ、かもしれない
緑の歌声の中にいられたら、気持ちいいだろうな

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2016年12月11日

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木太郎さんと琴絵さんの話、猫の小雪と猫又、草太郎さんの冒険、りら子が出会った楠の木に溶け込んだひとと家族、桂と先生の優しい物語。1番好きだったのは最初の木太郎さんと琴絵さんの話。やっぱり亡くなった人に会えるこの感じはいつ読んでもたまらなく好きだしたまらなく泣けます。それ以外だって村山さんの優しい話にほんわかした気持ちになります。茉莉亜、りら子、桂みたいに素敵な人になりたいし、こんな素敵な人たちに出会いたい。

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2016年02月11日

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相変わらず温かい物語。

今回はいつもみんなを穏やかに見守る木太郎さんがメインになったり、まっすぐきっぱりと進むりら子が悩んだり、泣き虫だった桂が成長していたり、成長した花咲家、いつもとは違った花咲家が見れました。

やっぱり素敵で羨ましい花咲家の力。
最近植物を枯らしてしまったので特にそう感じる。
草木だっていつも楽しそうにしているとは限らないと思うけど、話してみたいな。

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2015年12月02日

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花咲家の人々はみんなどうかと思うくらい優しくて、やっぱり世の中には優しさが必要だよなぁとしみじみする。

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2015年11月01日

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花咲家のそれぞれの、そして様々な
旅の物語。
どれも、優しくて、温かくて、
だからこそ、泣きたくなる。
特に、次女りら子の旅は、、、
最後の桂クンの、うふふ、な感じの
お話でしめくくられて、本当によかった。

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2015年08月29日

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植物と心を通じ合える人達だから周りに優しく出来るって素敵です。誰にでも思いがけない辛い出来事に心が折れてしまう事があります。植物と話しが出来たとしても何でもその力で解決できるわけではないけれど、その力のお陰様で心が安らぐ事があります。登場人物達は人生という旅の途中で辛いこと悲しい事があった時植物に触れ会話する事で癒されて行きます。そんな素敵な出会いの旅の物語を読み、種を蒔き植物を育てる春がくるのが待ち遠しくなりました

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2026年02月04日

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ネタバレ

花咲家のそれぞれ日常短編集。今回は悩むりら子が旅に出て、人生の先輩に話を聞いてもらったり、木太郎さんも思い出の旅行に出たり。このシリーズを読むと草花と会話できるっていいな、そしてみんな優しいのでこんな風に穏やかに暮らせたらいいなと思います。

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2017年06月15日

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今回は「旅」をテーマにした花咲家の物語。
いつもの日常から、一歩、外の世界に飛び出したことで、りら子ちゃんや桂くんの成長を垣間見た気がしました。
今回は、さびしさの溢れるお話、人生や生き方に迷い悩むお話、シビアで辛い話題のあるお話…草木に様々な種類があるように、色々な形のお話がつまった連作短編集ですが、どのお話も優しさやぬくもりがあふれていて、明るい兆しが見えているものばかりでした。

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2016年08月03日

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花咲家シリーズ第3弾。

花咲家の2巻にあたる前作『花咲家の休日』をすっ飛ばして読んだからか、りら子や桂が大きくなっていて驚いた。

「茸の家」がよかった。(思いがけずだけど)小雪が旅をする日が来るなんて。
それにしても、村山さん、白猫がお好きなのかな。結構、白猫率が高い気が……。

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2016年06月02日

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花咲家シリーズの3作目です。
本作品では、タイトルにもある「旅」をテーマに、
花咲家の5人と飼い猫、それぞれを主役に据えた、
6編の短編集となります。

特に、本作品では、
ハートフルファンタジーの構成、骨格はそのまま、
色々な視点、切り口でストーリーが紡がれており、
マンネリ感が、うまく払拭できていたと思います。

しかし、本シリーズの特徴であり、面白みが、
花咲家の血を引く人々と植物との秘かな語らいと、
人知れず起こる小さな優しい奇跡とするならば…、
1作目ほどの感銘は、感じられなかったかもな~。

それでもね、花咲家の人々、特に子供たちが、
回を重ねる毎に、少しずつ成長していく様子はね、
家族小説としても、次回作が待ち遠しくなります。
よかったですよ。

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2015年09月22日

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ネタバレ

花咲家のそれぞれの旅にまつわるストーリーをつづった短編集。
おじいちゃんのお話はなくなった妻との新婚旅行でいった九州を訪ね、妻の大切さを再認識し、亡くなった悲しみをようやく受け止める様子に切なくなりました。
また、猫の小雪の冒険のお話はとてもかわいらしかったです。
最後の末っ子の桂が空港で体験した不思議な出来事は孤独だと思っていたおじいさんに心の安らぎをあたえ、こちらの心もあったかくなりました。

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2015年08月24日

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木太郎さん、小雪、草太郎さん、りら子さんと楠夫さん、茉莉亜さんとゆすらさん、桂くんと先生。今の旅や過去の旅、長い旅や短い旅。どこかへ行く事が旅なら誰かと出会うことも旅。今生きていることも、生まれてから死ぬまでの長い旅の途中なのかな。この先も良い旅ができますように。

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2015年08月24日

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ネタバレ

花咲茉莉亜
美しい長女。千草苑の看板娘で、併設されているカフェ千草の経営者。風早の街の聖母と呼ばれている。怪奇小説とホラー映画が好き。

花咲りら子
運動神経抜群で、物事を理論的に考える。、冷静な次女。姉弟の中でいちばんの寂しがり屋だが、ひとに甘えるのが下手。

花咲桂
母の面影を残す末っ子。彼の笑顔に誰もが心を開いてしまう。植物を操る能力が徐々に身についてきているところ。

花咲草太郎
風早植物園の広報部長。かつて妻を亡くしており、完全に立ち直ったわけではない。そのため、他者の悲しみには敏感。三人の子の父親。

花咲木太郎
草太郎の父。若い頃は有名なプラントハンターだった。現在は千草苑で造園と庭の手入れを担当。

小雪
白猫。子猫時代、捨てられていたところを桂に助けられる。桂のことが大好きでいつも一緒。

磯谷唄子
著名な随筆家。花咲家のひとびとの秘密についてよく知っている理解者。木太郎の幼なじみ。

有城竹友
風早の街在住の少年漫画家。週二回、茉莉亜とラジオに出演している。

花咲優音
草太郎の妻。桂を産み、すぐに亡くなってしまう。好きな花はクリスマスローズ。

琴絵
木太郎の亡き妻。

花咲楠夫
木太郎のはとこ。

ゆすら
近所の古いレストラン等々力で働いている少女。

轟雅夫
レストラン等々力のオーナー。若い頃、都会で有名な劇団に所属していた。演出家、脚本家。

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2024年10月01日

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ネタバレ

花咲家もシリーズ第3弾ですね~
【花咲家の人々】 【花咲家の休日】で今回の旅です。
花咲家の人々はお花の言葉が聞こえる不思議な力があるという、なんとも花好きには羨ましい力のお話ですw
その人々が旅に出る内容でした。
この人の書く本は魔法とか少しファンタジーチックな話が多いけど、童話を読んでいるような優しい気持ちになれる話が多いです。
今回もちょっとここの所お疲れだったので笑癒されました

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2016年01月07日

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ネタバレ

新刊でたよーっと買う。
表紙はりら子のよう。
花咲一家の人たちのそれぞれの旅の模様の短編集。

小雪の迷子な旅が一番好き。

あいかわらずやわらかな美しい世界観。
が、ちょっと美しすぎる気も。
このへんは私がちょっと天の邪鬼なだけなんだろうが、
カンッ全にどファンタジーがちょっとでも入っていると
丈夫なんだが、今回は植物たち意外はそれほど
異世界風味もなかったので、私にはちょっと物語がいいひとすぎた。

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2015年08月23日

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【収録作品】introduction/第一話 浜辺にて/第二話 茸の家/第三話 潮騒浪漫/第四話 鎮守の森/第五話 空を行く羽根/第六話 Good Luck

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2015年08月23日

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