村山早紀のレビュー一覧

  • 桜風堂ものがたり(下)(PHP文芸文庫)

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    埋もれていた名作を見つけ出し、光を当てる才能があると言われている一整には、どうしても売りたいと思っている本がありました。
    この物語には、たった一つの過ちを一方的に責めるような悲しい人は、一人として出てきません。
    一整を取り巻くすべての人たちが、奇跡の渦を巻き起こすように、どんどん前へと進んでいきます。
    感謝と謝罪の応酬のように。
    生きていれば誰でも、あの時ああすればよかった、こうすればよかったと後悔することばかりなのですが、「ありがとう」と「ごめんなさい」の気持ちがあれば、それが人と人とを優しさや思いやりで繋ぐ潤滑油のような役割を果たすのだと思いました。
    私もこの本を読んで、生きる勇気をもらえ

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    2021年05月03日
  • 桜風堂ものがたり(上)(PHP文芸文庫)

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    書店の棚や平台に並べられた本の数々。それらはただそこに黙って、静かに置かれているわけでありません。
    書店員さんがこの本を売りたい、お客さまにぜひ読んでもらいたいという願いを込め、さまざまな工夫と努力を重ね、本と読み手との運命の出会いを導いているのだということを、この本で初めて知りました。
    店内で起こった万引き事件をきっかけに、ネットなどでの誹謗中傷を受け、長年勤めた銀河堂書店を去ることになってしまった月原一整は、ブログを通して知り合った桜風堂書店の店主を訪ねて旅に出ることになります。
    広い空と優しい緑の波に抱かれたような静かな町、桜野町はその名の通り一面の桜の海でした。
    私の心の中にも今、はら

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    2021年05月03日
  • 桜風堂ものがたり(下)(PHP文芸文庫)

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    優しい人、あたたかい人がたくさんいて
    いいなぁと思った。
    誰だって、誰かのヒーローになれるときがある。

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    2021年05月02日
  • 星をつなぐ手 桜風堂ものがたり

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    前作の「桜風堂ものがたり」から、更に一整を取り巻く優しい人々の輪が広がっていきます。温かい気持ちで読み終わりました。人を想いやる事ができる人は、人に大切にしてもらえるのだと感じました。
    あとがきに登場人物のその後が書いてあるのは、ここの皆さんの感想で教えて頂きました。読み逃さずにすみました。

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    2021年04月25日
  • 星をつなぐ手 桜風堂ものがたり

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    人を引き寄せて、広がってゆく輪。
    桜風堂書店は幸せだ。
    本屋好きにとって、これ以上幸せに満ちた世界はないのではないか。
    出てくる人はみな優しくて、出来すぎた理想的な世界。
    けれど、大好きな物語!生温いかもしれないけど、この優しい世界感が大好きだし、こんな世界を目指すべきだ。
    この物語の人達のように人を想い、人に手を差し伸べる優しい人でありたい。優しすぎる人の心に思わず泣けてしまうとても優しい物語。

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    2021年04月16日
  • 約束の猫

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     猫がテーマの4つの短編、「七日間のスノウ」「五千年ぶんの夜」「春の約束」「約束の猫」。どれもいい話です。村山早紀&げみ「約束の猫」、2020.11発行。

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    2021年04月12日
  • ひみつのポムポムちゃん 夢みる歌姫

    購入済み

    女の子の憧れ

    キラキラでとっても可愛らしさと物語にも世界観が広がり、魔法のアイテムなどの小物や今後のストーリー重要人物となってくる謎のおばさん、お子様向けなので大人が読むとあっさり正体わかっちゃいますが。

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    2022年09月28日
  • 桜風堂ものがたり(下)(PHP文芸文庫)

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    主人公だけではなく、登場する書店員みんなが心から本を愛している。
    その姿がとてもあたたかくて微笑ましい。
    こんな書店に行きたい。
    こんな書店員さんたちと働いてみたい。
    そう思わずにはいられない作品です。

    本が好きな人にはもちろん、そうじゃなくても読んでほしい。
    人に勧めたくなる。
    優しくてあたたかな世界。
    この世界に入れるものなら入りたい。

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    2021年04月05日
  • ひみつのポムポムちゃん とつぜんのシンデレラ

    購入済み

    キラキラ溢れる

    村山早紀さんファンのいい歳の大人が購入したが、ファンタジーな物語世界と女の子の憧れのアイドル変身願望が、詰め込まれていて大人だったらさらっと読めてしまいます。

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    2022年09月28日
  • 桜風堂ものがたり(上)(PHP文芸文庫)

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    本を愛する書店員たちが集まる書店。
    なんて素敵な職場なんだろう。
    本に対する思いがそれぞれ違う形で溢れていて、読んでいると嬉しくなってしまう。
    本が好きだからこそ、だからこそ起こってしまった悲しい出来事。
    自分の居場所って、なくしてから気付くことありますよね。
    彼のこれからがどうなるのか、優しいものであればと願ってしまう。

    久しぶりにあたたかい作品に触れて、心が癒やされました。

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    2021年04月04日
  • 桜風堂ものがたり(下)(PHP文芸文庫)

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    上巻で語られた色々な悲しい出来事が、温かい仲間や繋がりのある人たちの絆で癒され、皆んなが幸せに向かって一歩前進したように感じられ、優しい気持ちで読み終わりました。続編も早く読んでみたいです。

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    2021年03月28日
  • 桜風堂ものがたり(上)(PHP文芸文庫)

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    桜風堂と言う素敵な名前に惹かれ読み始めました。一整の優しさ、本への愛情と書店の仲間の温かさの中、万引き事件には心が痛みました。ネット社会の怖さも感じました。一整が新たな明るい未来に踏み出してくれることを祈りながら、下巻に進みます。

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    2021年03月28日
  • 約束の猫

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    とにかく猫ちゃん可愛い。
    お話も心温まるストーリー。
    げみさんのイラストでお話の優しさ倍増(*^^*)
    読みやすくてよかったです。

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    2021年03月24日
  • 桜風堂ものがたり(下)(PHP文芸文庫)

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    「この本を届けたい」
    書店員の月原一整が抱いていた想いに周りが呼応し、一人から始まった小さなさざ波はやがて大きな波へ。
    良い本を届けようとする書店員の熱意に心打たれる一冊。現実世界でも一冊の本から、こんなムーブメントが起こったら良いな。
    やっぱり本屋さんは素敵な場所。

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    2021年03月23日
  • 桜風堂ものがたり(下)(PHP文芸文庫)

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    桜風堂の店主から店を頼まれた一整は、そこで居場所を見つける。そして、銀河堂書店に残った書店員たちや、さらには銀河堂書店が入っている百貨店までの広報部までが一整が世に出てほしいと望んでいた小説、"四月の魚"を売り出すため、それぞれに奔走する。

    そして、多くの人の気持ちが通じたかのように、"四月の魚"は好調に売れ、著者自ら、一整にお礼を言うために桜風堂を訪れる。
    あまりにうまく行きすぎながら、それぞれが痛みを伴う過去を持つ登場人物たちが、誰かのためを思い努力することで自分も相手も癒されていく、暖かいストーリー。

    電車内で読んでいると、涙が溢れてきて困りま

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    2021年02月06日
  • トロイメライ

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    あまりこの手の本は読まないのですが読んでよかったと思います。
    心が温かくなったり切なくなったり感情は少し忙しかったですが、綺麗なイラストもあり読みやすかったです(^-^)

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    2021年02月04日
  • 春の旅人(立東舎)

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    村山さんとげみさんの初コラボ作品。
    素敵な心温まる「花ゲリラの夜」「春の旅人」と、このまま絵本にしてしまいたい「ドロップドロップ」

    こどもにも大人にもおすすめします。

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    2021年02月02日
  • 約束の猫

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    猫好きにはたまらないだろうな。
    犬とは違う人との距離感がわかる短編集です。
    話もイラストも良い作品です。
    この中でも次の2作品は特によかったです。
    「七日間のスノウ」は切ない話でした。
    「春の約束」は心の暖かさを感じました。
    他の話もよかったです。

    あとがきで村山さんとげみさんのコラボは3作目!だったことに気づきました。1作目を読んでいないので近いうちに読みます。

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    2021年02月02日
  • かなりや荘浪漫 廃園の鳥たち

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    『元々、レベルの高いクリエイターには、「あちら」側とぎりぎりに生きている感性の持ち主が多い。高い空にひとり羽ばたき、喉から血を吐くような、限界の空で歌をうたう、そんな風にして生み出す作品だからこそ、後の世に残るレベルのものになる』

    “天才と狂気は紙一重”と言われるように、歴史に足跡を残した人の伝記などを読むと、ある種の”狂気性”が、彼らの人生につきまとっていたことがよく分かります。私はクラシック音楽が好きですが、歴史に名を残す彼らにも、例えば精神病院で死を迎えたシューマン然り、小石でもレンガでも数を数えないと気が済まなかったブルックナー然り、そしてアマデウスの映画に見られるモーツァルトの危う

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    2021年01月23日
  • 約束の猫

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    子猫にまつわる4つの短編で、たくさんの絵とともにほんわかとなる。
    初出は1999年、2008年、2016年、表題作は書き下ろし。

    一番長い「七日間のスノウ」は、小学生の女の子が生まれたての子猫を見つけたけれど、ぜんそくの姉がいて飼えないので、スノウと名付けて廃屋で飼い、夜中も3時間おきに世話をしに通い続ける。1週間経って風邪を引いて熱を出して行けなくなり、姉がスノウを連れてくるが死んでしまう。夢でスノウがありがとうという場面は泣かされる。
    「五千年ぶんの夜」は、父が単身赴任中に母親が入院して一人で心細い少女が、子猫を見つけて世話をすることで寂しくなくなり、猫が五千年前から人間の友達になってき

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    2020年12月23日