村山早紀のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ファンタジーといっても夢の軸で描かれているので、どこか現実味もある、ひょっとしたら叶うのではないかと思う物語だった。
短編集5話の構成でその中でも「その夏の風と光」
こちらは戦争時代の本好きの少年、戦後平和な時代の本好きの少年をつなぐ物語。
悲しくも、温かいものでした。
もちもん同じ時代を生きているはずもなく、どう繋がるかはファンタジーの世界だとして…
「人と本と人の繋がり」がとても尊いものと感じる物語でした。
家族でも友人でも本が好きだという人が周りにいれば「この本、あの人が好きそうだな」と思ったり、おすすめされた本は「あの人と一緒に読んでる気分」とか、「この本を読んで何を思ったのかな?」と -
Posted by ブクログ
はじめに子猫の話が出てきて、それが子猫目線で語られており、それだけで猫派の私は心をわしづかみにされてしまった。その後しばらく子猫のことには言及されず、ずっとあの子猫はどうしたかなぁと気になりつつ聴いていた。子猫は後半あたりから形を変えて物語に絡んできて。。。物語に縦糸と横糸があるなら、子猫は斜めに縫われた糸みたいに絡んでくる(うまく言えないけど)たまに表にでてくる糸目みたい。
猫だけでなく、それぞれの登場人物の人生が糸となってお互いに絡まりながら織り上がっていく作品かなぁ。
物語りの始まりのころ、主人公の一整につらい出来事が起きるのだけど、それが本当にひどい出来事で、聴いている私もつらすぎて