村山早紀のレビュー一覧

  • 竜宮ホテル 魔法の夜

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    竜宮ホテルシリーズ2巻目。
    少し陰鬱な印象から始まった1巻に比べて随分雰囲気が軽やかになったのは、響呼の心が軽くなったからなんだろう。
    響呼がホテルやひなぎくの存在に救われたように、今回で佐伯さんの願いが叶ったように、愛理の問題にも救いがあると良いと思う。
    満ちる先生のあっけらかんとした強さを感じる女性、結構好き。

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    2016年09月09日
  • 竜宮ホテル

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    児童書を読んでいた頃からずっと好きな作家さんなので手に取りました。
    主人公響呼が母の不在や己の有り様への諦めから鬱々と貝殻に閉じこもっているところから、竜宮ホテルでひなぎくや寅彦と過ごすうちにどんどん穏やかに明るくなっていくのがわかって、気持ちの良い読後感でした。
    大きな盛り上がりがある訳でなく、小さなエピソードがポツポツと起こるだけですが、ちょっと落ち込んだ時や、ゆったりしたい気分の時に温かい気持ちにしてくれる作品でした。

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    2016年09月05日
  • 花咲家の旅

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    今回は「旅」をテーマにした花咲家の物語。
    いつもの日常から、一歩、外の世界に飛び出したことで、りら子ちゃんや桂くんの成長を垣間見た気がしました。
    今回は、さびしさの溢れるお話、人生や生き方に迷い悩むお話、シビアで辛い話題のあるお話…草木に様々な種類があるように、色々な形のお話がつまった連作短編集ですが、どのお話も優しさやぬくもりがあふれていて、明るい兆しが見えているものばかりでした。

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    2016年08月03日
  • 竜宮ホテル 魔法の夜

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    今回はクリスマス前後で起きる話。ひなぎくを色々クリスマスにちなんで連れて行きたい主人公は、休みが取れたもののなかなか一緒にどこかに行ったりできず、パーティではひなぎくを見失い、事件も起きてなかなか大変です。でもこういうマンションとか憧れるし、楽しそうで羨ましいです。

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    2016年08月02日
  • 竜宮ホテル

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    天涯孤独に近い主人公は作家で夢あふれる話を日々書いている。そんな折、家が崩壊したきっかけで、不思議なホテルに住むことに。出てくる人みないいひとで、こんなところに住めたらささくれてた心も癒されそうで、羨ましくおもいました。

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    2016年07月29日
  • 花咲家の人々

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    ずっと、村山先生の描く優しい世界が好き。

    大人になって、綺麗なだけじゃ成り立たない世界を知ってしまった今では、うっかりすると欺瞞を感じてしまいそうになるけれど。
    いやいや活字の中だけは、理想郷も許される。そうでなくては…

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    2016年06月17日
  • 竜宮ホテル 魔法の夜

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    竜宮ホテル続編。

    相変わらず、優しい雰囲気、温かい世界観で、そしてちょっと切ない。

    何とも言えず、心地よいお話です。



    サンタとの接触を試みるひなぎくがとっても可愛い!!

    キャシーのお話もとってもよかった!

    安斎先生もスパイシーで愉快なキャラクターで好き


    クリスマスという時期とイベント感が、風早の神秘的な雰囲気と相まって、キラキラしてていい感じだった。

    ほっこりする〜

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    2016年06月09日
  • 花咲家の旅

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    花咲家シリーズ第3弾。

    花咲家の2巻にあたる前作『花咲家の休日』をすっ飛ばして読んだからか、りら子や桂が大きくなっていて驚いた。

    「茸の家」がよかった。(思いがけずだけど)小雪が旅をする日が来るなんて。
    それにしても、村山さん、白猫がお好きなのかな。結構、白猫率が高い気が……。

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    2016年06月02日
  • ルリユール

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    単行本未収録の短編が掲載されていたので、購入しました。

    お姉さんの視点から描かれたお話。
    出てきた手作り絵本のお話がとても素敵でした。

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    2016年05月30日
  • コンビニたそがれ堂 空の童話

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    一つの本をめぐる物語

    花明かりの夜に
    という物語では壮大に広がる命の繋がりに
    感動したね

    この本を手にしたそれぞれの思い
    素敵でした。

    今回は
    「ほんとうに大切な願い事は、言葉にしなければいけない。
    そうでないと叶わない願い事もある」
    という文章に確かにそうだよね
    言葉にしていこうと思ったね

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    2016年05月28日
  • コンビニたそがれ堂 神無月のころ

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    コンビニたそがれ堂店長と
    違う感じのねここ対応

    幻の遊園地という話の
    生きるという事で語られている部分の考え方
    世界の美しさ、感謝の気持ちが素敵でした。

    1日を大切にしようと思っているのですが
    結局だらだらとか、なんとなくで生きている
    そんな自分にトントンって肩を叩かれた感じです。

    あと、この物語にでてくる
    おばけたち
    みんないいやつばかりで
    感動しました。

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    2016年05月22日
  • コンビニたそがれ堂 奇跡の招待状

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    ネタバレ

    続編。また、このコンビニの話が読めるのは嬉しい限り。

    「人魚姫」を読んでいて、自分の就活を思い出した。皆が就職先が決まっている中、取り残された気持ちがしていた自分。死んだ方が世間のためになるんじゃないかと思ったこともあった。でも、一歩一歩焦らず歩んできたからこそ今の職場がある。真衣に幸あれ。いや、あれだけ強いお守りがあれば大丈夫かなww

    「魔法の振り子」は泣きそうになった。いい夫婦だなあと思ってしまった。

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    2016年05月04日
  • 竜宮ホテル

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    ゆったりなお話に癒されて良い時間が過ごせました。
    嫌なことがたくさんあると思いがちなのは、幸せに気が付いていない、見逃しているからかもしれない。プラス思考で周りが見れると素敵だな。

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    2016年04月25日
  • コンビニたそがれ堂 空の童話

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    ネタバレ

    この作者さんの本を読むと日々淡々と過ごして忘れていた部分を思い出させてくれます。今回は本に関わるひとたちの苦労と問題がメイン。スミスと小鳥遊さんがなかなかいいひとで、他のシリーズのひともちらほら出ていて読んでないのも気になりました。少しずつ風早シリーズ制覇したいです。

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    2016年04月18日
  • ルリユール

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    命の繋がり 生きるということ
    それぞれ みな 何かを感じながら 生きている。

    クラウディアさん なんだかステキだったな。
    私も そんな人(?w)になりたいな。

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    2016年04月28日
  • コンビニたそがれ堂 神無月のころ

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    たそがれ堂店主の風早三郎「神」が神無月で留守の間、化け猫留守番娘?が店番している間の話。
    今回は、いつもはひっそり隠れている何かと、暖かなお話が多かった気がします。店番が化け猫と、神様ではやっぱり呼ぶものが違うんでしょうか。

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    2016年03月06日
  • コンビニたそがれ堂 奇跡の招待状

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    三本とも、前に向き直ろうとするお話です。
    エンディングは、コンビニからちょっと離れて、大昔存在したけれど、野心ある魔法使いに滅ぼされた美しい国の話です。

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    2016年03月06日
  • コンビニたそがれ堂 星に願いを

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    内容的にはコンビニたそがれ堂シリーズおなじみの展開ですが。
    竜宮ホテルに出てくる小鳥遊さん(同一人物?)が出てきてびっくりしました。

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    2016年03月06日
  • 竜宮ホテル 水仙の夢

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    ネタバレ

    初めからひなぎくから里への「出せない便り」の形の語りで始まります。ひなぎくの目からみた人間の町の不思議さ、魔法のような文明の利器が、純粋な目で語られるのが、いかにそれが「異常」なことであるのかがクリアに浮かび上がってきます。
    明らかに広がっているひなぎくの世界も見えてきます。ひなぎくが鬼につれられて水仙の咲く谷間に行って戻ってくるのですが、これの響呼側の視点も描かれているのが面白いと思いました。
    ずっとサブテーマにあった、響呼の友人、愛理の物語は読んでいて哀しいです。ひなぎくだけが聞いた、とある人の昔語りも。
    一冊通して、人の心の闇のような部分が優しく触れられているように感じました。

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    2016年03月06日
  • 竜宮ホテル 魔法の夜

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    ネタバレ

    〆切の徹夜明けの響呼さんが、ひなぎくを連れて行くはずのクリスマスパーティーを忘れていた、というところから始まる微笑ましいシーンから始まります。
    そこから、ひなぎく視点の語りと響呼視点の話、それから初刊最初で疲れ果てた響呼に赤い薔薇をマジックで渡した老人がクローズアップし、竜宮ホテルの「魔法の面」が出てきます。魔術書と、響呼しか読めない呪文とか、幽霊がかなり。響呼の目は、あやかしだけではなく幽霊も見えるようです。
    ひなぎく視点の優しい語りが増えているのですが、本来の文章に戻るときはかちりと戻るので、混乱せずに読めます。

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    2016年03月06日