村山早紀のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
最初の「風の港」が大好きで、待望の続編。
前作は1日の中の出来事に主軸をおいた連作集だったけど、今回は四季を中心にした連作集。
誰もが忘れない記憶や後悔を、羽田空港の不思議な空間で思い出す。
本人にとって、決していい思い出ばかりじゃないはずだったのに、主人公の目の前に現れた人たちは、皆主人公に対して優しい。
心温まる作品が持ち味の作者の醍醐味と言う感じだけど、今作はどの作品もファンタジー色が強く、ファンタジーが苦手な私はかなり苦手。
1作目の流れで2作目も描いて欲しかった。
個人的な見方だけど、「風の港」を読んでるって言うより、空港版のたそがれ堂を読んでる気がした。 -
Posted by ブクログ
四季折々、空港での多くの人の様々な思いが行き交うなかでの短編集五編。読み終えると優しい気持ちになれるものばかりでした。
「十二月の奇跡」
今までの自分を振り返る主人公への、奇跡のクリスマスプレゼントのような物語でした。
「雪うさぎの夜」
母親の生き方に想いを馳せる物語でした。〈誰の人生も間違っていない〉という言葉がとても印象的でした。
「竜が飛ぶ空」
亡き父を思う息子と亡き息子を思う父親とが、偶然出会い語り合ううちに···という感じの物語。この物語の考え方は、亡き人のことも自分のことも大切に思えて、前を向いていけると思いました。
「屋上の神様」
今まで頑張ってきた女性に、神様と狐が気づ -
Posted by ブクログ
ひたすら優しさを摂取させてくれる感じ。 思いきりファンタジーに展開していくので気持ちよく非現実感に浸れて奇跡を浴びられる。 全話に猫が出てきて嬉しかったけど編集さんの要望だったとは! ありがとうございますと思った。 個人的になんだか気になったのはイヤミス作家がほっこりファンタジーを書くことになる話かな。 本当は幸せになりたいのにという言葉が胸を打った。
このタイミングで過去の大戦に触れた本作を手にしたのもなんだか巡り合わせかなぁと思った。
猫や犬が供出させられた過去、二度と繰り返されないようにと祈らずにいられない。
今どき供出はないにしても戦火の中逃げ惑っているのは人だけではないはずだと現状 -
Posted by ブクログ
『桜風堂ものがたり』が面白かったので
『桜風堂ものがたり』の執筆のきっかけとなった本書の4作目『空の童話』が気になり、どうせ読むなら最初から読んでみようと思いました。
本書の元本は児童書で文庫版に伴い
大人用に加筆修正を行ったものです。
なのでサクサクと読みすすめられた。
舞台は『桜風堂ものがたり』にも出てきた
風早の街。
風早の街や登場人物は村山早紀さんの他の作品にも出てくるようなので読む楽しみのひとつです。
本書は慌ただしい日常のなかで忘れていたり、気付かなかったりした感謝の気持ちと、どんな人でも物でも誰かの支えになっていたり、支えてくれているということを気付かせてくれるあたたかくて優