村山早紀のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
感想:
リアルとファンタジーの融合。
四季の移ろいを感じるお料理と情景のあたたかな暮らし。
意識しなければ気付けない、日常の中の大切な実はお気に入りだったひととき。
時々は気づいて大切にすくいあげようと意識するのに、いつのまにかまた指の隙間から零れ落ちるようにおざなりになってしまう。
慌ただしい日常の全てのそういう瞬間をすべて大事にすることは難しいけれど、紛れもなく自分にもそういうひとときはあるんだと、思い出させてくれる。
三章のセンシティブなトピックについては、急に現実を突きつけられたようでなかなか消化できずにいたけれど、キャラクターによって意見が違い、すんなりと受け入れられるものがあったこ -
Posted by ブクログ
空港を利用する人たちのそれぞれの思い出が、人や場所から蘇ってくる。
ひとりでいる空港は、誰かを待っているのか…ひとり旅なのか…いろんな思いを纏わせているのかもしれない。
何かのきっかけでふっと夢の世界にいるような空間に浸ってしまうまでを描いている。
「十二月の奇跡」ろくでもない人生を送ってきたと嗤う老人に顔の傷の原因を作った若かりし頃の思い出が蘇る。
「雪うさぎの夜」海外で気ままに過ごす画家兼ライターのあずさは、久しぶりに帰郷した後、空港のフラワーショップの前で、絵の上手だった亡き母のことを思う。
「竜が飛ぶ空」医師を目指して浪人中の翔太郎は、悪天候で欠航か決まった空港で、亡き父に似た