村山早紀のレビュー一覧
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シリーズ2作目。
読みたいと思いつつ、新型コロナの影響で大きな本屋さんに足を運ぶことも出来ず、しばらくお預けかと思っていたら、奇跡的に近所の小さな本屋さんで発見!
暗い話題が蔓延している世の中で見つけた奇跡に、主人公・茜音との縁を感じた。
茜音がかなりや荘で暮らし始めて、約1年後のそれぞれの登場人物の様子が描かれる。
ユリカや美月も魅力的な人物だけど、欲を言えば、やはり茜音を中心としたほんわかした物語が良かった…
「桜風堂」の時もそうだったけど、登場人物がみんないい人なのに、人生は一筋縄ではいかなくて、それでも頑張っていれば、道は開ける…いつも、物語の裏にそんなメッセージを感じさせてくれる。
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Posted by ブクログ
ネタバレ風早の街を守護する純真無垢な幼い土地神様(500歳だけど)のアカネヒメと、純粋な少女はるひの心の交流のお話だった。
どのお話も読後、心がほわりとあたたまって、ちょっと切ない。
感情的にも幼かったアカネヒメが、はるひと関わる事で、はるひと共に成長していくのが微笑ましい。
死んでしまったアカネヒメの想い人(想い神?)のカゼヒコが生きるパラレルワールドと繋がるお話が特に好き。
アカネヒメが眠りについた200年後の未来で、目覚めたアカネヒメがはるひについて、はるひの子孫に言う言葉に涙が…
「あの子はもういないけれど、あの子を愛しただけ、思い出がたくさん残っただけ、あたくしの心の中には、宝物が -
Posted by ブクログ
ネタバレバレエの音楽では知っていたけど、あの音楽のイメージから、明るくて陽気なお話を想像していた。
実際、装丁はそんな感じだし。
それにしても、マリーちゃんが可愛い。
優しくて、勇気がある。人形も、お友達だから大事にする。
怪我をすれば看病するのも可愛い。
こういう子、大好き。
最初の、人形たちと化け物ネズミとの戦いはどきどき。
ドロッセルマイヤーおじさんもユニークで好き。
彼が語る「魔法のくるみの物語」も面白い。
そうやって、楽しんで読んでいただけに、最後に呆然。
くるみわり人形だった王子様と暮らす方が幸せなのかもしれないけど、家族を置き去りにすることに欠片の迷いもないの?
残された家族のことを思い