白川紺子のレビュー一覧

  • 下鴨アンティーク 神無月のマイ・フェア・レディ

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    シリーズ第四弾。

    今回は、鹿乃の両親の話や、慧の過去が明らかになる話が収録。
    慧を想う鹿乃ですが、少年時代のキツイ経験があるだけに、慧の自己否定感はかなり根深いものがありそうです。
    そんな二人に揺さぶりをかけてくる春野君がついに動いて・・。どうする、どうなる!というところで本篇は次巻に続く感じです。
    第四話「兎のおつかい」は、鹿乃の曾祖父母の素敵なエピソード話で、ホッと一息。

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    2020年05月09日
  • 下鴨アンティーク 祖母の恋文

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    シリーズ第三弾。

    前巻では、鹿乃の友人・奈緒関連の話がありましたが、今回は梨々子に絡む話が収録(「金魚が空を飛ぶ頃に」)。
    こうゆう群像劇っぽいのは(メインの視点がとぶという見方もあるかもしれませんが)、私は嫌いじゃないですね。登場人物一人一人に物語があり、それを知ることで魅力が増すってもんです。
    そして、何だか危険人物っぽくなってきている春野君。鹿乃、狙われていますよ!今後の彼の動きに注目です。
    第四話「真夜中のカンパニュラ」は背景が哀しく残酷で、読んでて重くなりましたが、良鷹&真帆のコンビは好きなのでこの二人メインの話はこれからもお願いしたいところです。

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    2020年05月07日
  • 契約結婚はじめました。4 ~椿屋敷の偽夫婦~

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    ネタバレ

     安定のほんわか具合。ただし今回は、心にちょっと棘を残すような、「めでたしめでたし」とは言い難い真相の事件もあり。「家」が語り手、かつ、椿を絡めるという難しい縛りの中で、これだけの話のバリエーションを作るのは凄いなと感心しています。ホラーテイストの「夏の幻」より、ホラーではないはずの「月の横顔」の方が、読んでいて背筋が寒くなるのは皮肉なところ。
     柊一VS晶紀氏のバトルが露骨になってきて、けれど傍目にはすっかり仲良くなっているのが微笑ましい。柊一はシリーズ序盤の老成した雰囲気と比べて、どんどん子供っぽく、地が出てくるようになってきていますが、それがかえって人間くさくて、魅力的に思えてきます。

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    2020年05月06日
  • 下鴨アンティーク 回転木馬とレモンパイ

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    シリーズ第二弾。

    鹿乃と慧だけでなく、各話に登場する男女キャラのやり取りが、表題の“レモンパイ”の如し甘酸っぱさで、ついニヤニヤしてしまいます。
    アンティーク着物にまつわる謎は(第四話は着物ではなく、オルゴールを巡る話ですが)、今回もどれも切なく、そして人を想う心の美しさが伝わってきます。
    鹿乃の着物コーディネートが素敵なのも、この作品の魅力なのですが、第四話で鹿乃が真帆さんに、ちゃっちゃと着付けしていく姿はプロですか!という感じ(良鷹兄さんの見立てもさすがです)。料理も上手だし、若いのに大したもんです。
    因みに、前作で消えてしまったと思っていた猫の“白露”がまた登場してくれているのが、何気

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    2020年05月04日
  • 契約結婚はじめました。3 ~椿屋敷の偽夫婦~

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    ネタバレ

     安定のむずキュンと飯テロ具合(笑) 完全に柊一を見守る保護者視点になっている「私(=家)」との気持ちのシンクロが半端ないです。ああもどかしい、でも可愛らしい……(笑)

     晶紀氏の意外な心の内が詳らかになって、一気に彼を見る目が変わったのは、きっと柊一だけでなく読者も同じはず。俄然強力な強敵手となった晶紀氏と柊一の大人げない真っ向勝負と、にも関わらず全く気付いていない香澄さんの天然具合に、ニヤニヤが止まりません。が、自分の気持ちを自覚した柊一がいよいよ本格的に動き出したので、次巻の展開が楽しみです。

     ところで、今回メインタイトルよりページ数が長くなっている、「すみれ荘」シリーズ……廣田く

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    2020年04月30日
  • 契約結婚はじめました。2 ~椿屋敷の偽夫婦~

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    ネタバレ

     私の中ではこのシリーズ、「隙間時間で読めるホンワカむずきゅん飯テロライトミステリ」という、「しゃばけ」シリーズと近い存在に落ち着きつつあります。この安心感よ……しかしお腹が空く……。
     柊一の一歩踏み出せないところにもどかしさを覚えるのは相変わらずなのですが、今回は「渡しません」でときめきました。宣戦布告格好いいぞ……!
     ミステリ部分は、椿に関する知識がないと読み解けないことが多いので、推理は放棄して話を追うことに徹するようになってきました。しかし、狭いご近所づきあいで、なかなか複雑な人間関係を繰り広げていますね、このご町内。

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    2020年04月26日
  • 契約結婚はじめました。5 ~椿屋敷の偽夫婦~

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    ネタバレ

    シリーズ最終巻、ようやくの大団円です。
    柊一…ここまで来てそうするか!という感じでしたが、それほど彼の寂しさや傷が深かったのか、と悲しくなりました。
    香澄さんと出会えて良かったです。
    まとまる人たちも多く。晶紀さんも寂しそうで、でも女子ふたりに囲まれてまぁ大丈夫かな、と思いました。大変そうですが面白かったです。
    皆さん、幸せになるといいです。すみれさん、好きです。
    最後まで、良い空気のお話でした。

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    2020年02月12日
  • 契約結婚はじめました。 ~椿屋敷の偽夫婦~

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     話も文章もほんわりやわらかく、お茶を飲みながらのんびり読みたいような一冊。「家」が語り手というのは、物語の舞台や視点、語り手が知りえる情報など、かなり制約が多くて書くのが難しいだろうと思うのですが、違和感をさほど覚えさせずにスルスル読めるのは流石ですね。
     全話において椿がキーアイテムとして登場しますが、今後の一話一話全てに椿を絡めるのも難儀だと思うので、このスタンスのままシリーズを続けるのは大変だろうなぁ;
     日常推理物としての謎や仕掛けはやや弱いものの、偽夫婦のほんわかとしたやりとりで癒されるので、むしろそこを楽しむべきお話なのかも。
     そしてまた、この筆者も……飲食物の描写がうまいんだ

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    2020年02月12日
  • 下鴨アンティーク アリスと紫式部

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    vol 2
    
    下鴨アンティーク ~アリスと紫式部~
    白川 紺子さん
    
    "下鴨"という聞き慣れた地名が目に止まって読んでみた。セリフが京都弁でうちに馴染みやすくて物語がすんなり入ってきた。主人公が同い年なのもまた読みやすい。着物の知識や古典文学、文化史どれも自分の興味にピッタリで難しくても楽しんで読める作品。でてくる謎も不思議やけどそこに詰まっている恨み、嫉妬、感謝、心配、憧れ、愛、いろんな感情が読みとれて面白い。まだ何冊か続いてるみたいやから読んでみる。
    

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    2020年01月31日
  • 契約結婚はじめました。5 ~椿屋敷の偽夫婦~

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    えっ、これで完結?ってくらいあっけない。後半はすみれ荘の人の話だし、もうちょっと心の動きが欲しかったなー…

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    2020年01月06日
  • 三日月邸花図鑑 花の城のアリス

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    タイトルと合わない。探偵の設定はなくても良さそうだったし、三日月は自分には繋がりがよくわからなかった。庭と人との関係は面白かったのでちょっと残念。

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    2019年12月28日
  • 契約結婚はじめました。2 ~椿屋敷の偽夫婦~

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    読みやすさは相変わらず。二人が無駄に偽夫婦なのでイライラします。はっきり言って、この偽夫婦設定はあんまり生かされていないと思う。さっさとくっつければいいのにと思ってしまうね。檀もうっとうしいし。

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    2019年11月08日
  • 後宮の烏3

    購入済み

    停滞

    謎が深まるより、上滑りしている

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    2019年10月12日
  • 契約結婚はじめました。3 ~椿屋敷の偽夫婦~

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    むずキュンなお話。
    まあもう主役ふたりはほっといても幸せでしょう。晶お兄ちゃんがちと不憫だが、彼の深い愛情からするとどうやっても香澄ちゃんを口説けないからなぁ…。
    むしろ今はすみれ荘のあれやこれやがおもしろい。恋も人間模様もさまざま。

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    2019年10月07日
  • 契約結婚はじめました。2 ~椿屋敷の偽夫婦~

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    少~しずつ、鈍い二人が近づいていく。甘酸っぱいなぁ。
    主人公二人はもう固いとして、周りの人達の関係が面白い。特に、檀くんの恋の進展に、なま暖かい視線で応援(笑)彼はもう段階かオトナにならないとね❗
    あとは両・母?がなかなかくせ者で、これから何を企んでるのか、楽しみです♪

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    2019年09月27日
  • 下鴨アンティーク 暁の恋

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    鹿乃と彗の気持ちが片方が近づいたと思ったら、もう一方が離れていって…
    とずっとヤキモキさせられた。

    和泉式部は情熱的な歌を読んでいたんだと発見した。

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    2019年09月24日
  • 下鴨アンティーク アリスと紫式部

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    亡くなった祖母が保管していた着物は曰く付きで、柄が知らぬ間に変わったり、すすり泣きが聞こえてきたりする。
    孫の鹿乃と兄たちが、着物に込められた気持ちを読み解き、その気持ちを晴らしていく。
    謎解きには、俳句や源氏物語などの古典も関連していて、勉強になった。

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    2019年09月16日
  • 契約結婚はじめました。4 ~椿屋敷の偽夫婦~

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    ネタバレ

    香澄さん、ついに自覚。
    きっかけは案外あっさりしたものである。
    でも実際恋心の自覚って、劇的な場面ではないことが多いのかもしれない。
    それにしても、夫婦プラス恋敵三人が食卓を囲む光景が当たり前になりつつあり、寧ろこちらが戸惑ってしまったり。
    それでいいのか、三人とも。
    そんな中でも、持ち込まれる日常ミステリは切れ味抜群。
    夏椿の話は泣けて、西王母の話はぞぞっとした怖さがありました。
    両極端。
    でもやっとこさ夫婦ともに自覚してくれたことだし、また物語は前に進みそうです。
    椿屋敷じゃないけど、早く教えてあげたい。
    互いに両想いだよと。
    ただ夫婦が気持ちの面で正式に夫婦になる前に、サブキャラの恋が実

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    2019年08月10日
  • 契約結婚はじめました。4 ~椿屋敷の偽夫婦~

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    4巻も面白かったです。
    柊一さんと晶紀さん、なんだかんだで仲良しになれるのでは?と思いました。
    編集さんと3人の夜面白かったです。てか柊一さん、ホラー作家さんなんだ。純文学系かなと勝手に思ってたので意外。
    柊一さんと香澄さんの仲は進展してないようで、少しずつ少しずつ縮まっているようなので続きも楽しみです。
    弟の檀くんと絢さんの仲が先に進展しました。ここもじれったかったので良かったです。

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    2019年06月29日
  • 契約結婚はじめました。 ~椿屋敷の偽夫婦~

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    後宮の烏にはまって購入。
    序盤は訪ねてくる人のお悩み解決って感じで、こんなものかーとなかなか読み進められなかったけど、柊一さんや香澄さんの話が深まるにつれて楽しくなってきた。
    少し距離の縮まった二人が、この先どうなるのか気になるから、2巻も買ってみようかなぁ。
    香澄さんの作る料理や、ちょこちょこ出てくるどら焼きがすごく美味しそうで、食べたくてしょうがない。
    檀くんは感じ悪かったけど、最後のお話で一気に好きになった。

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    2019年05月03日