白川紺子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ椿屋敷という家が語り部になっているのが面白い。
そこに暮らす書類上は夫婦のふたりと、訪れる人々の、家族にまつわる話。
思い合っている場合でも失望していることでも家族だからこそ言えないことがある。それによって拗れてしまうことも。
柊一と香澄が結婚したのは勢いというには唐突すぎる気がする。せめて香澄が成人していればよかったんだが。
養親にしても高校卒業後進学も就職もせず結婚させようとするのはどうかと思う。
柊一の弟にしても香澄の家族にしてもちょっと独善的すぎる。
夫婦の間も含めて周りとの関係も変わっていくのかな。ある意味ひとめ惚れというのも間違いではないし。
色々な椿が出てくるので検索したくなった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「家族になる」というのは存外難しいのかもしれない。
当たり前だと思っていた「普通の家族」が何と幸せなことかと。
表はいいように装ってはいても(主人公はまだ分かりやすい方だが)大叔母も、駆け落ち相手の息子も、内心は色々なものを抱えていた。
しかも綺麗なものではないもの。
闇や醜さなどなど。
それでいて、家族、親が呪いにもなる。
怖や怖や。
実際に何処かの旧家の習わしがモデルなのだろうかと感じるほど、かなり詳細な季節行事に季節折々の料理。
その場面は楽しげであり、少し小言はありつつも、家族団欒な光景。
このまま「家族」になれるのだろう。
そう思っていたのに、平和では終わらないのがこの話。
終盤の展開は怒涛で驚いた。
一気に裏面が出てきた感じで。
それでいて、万事うまくいかない辺り、現実はご都合主義とはいかないのである。
この展開の後なので、ラストの光景もいつもの季節行事に料理のはずが、安心して読めなくなってしまった。
わだかまりや闇は残したまま、ごっこ遊びのような家族は続いていく。
まだまだ本物の家族には遠いかもしれないが、いつか雪解けがあればいいなと思う。
それにしても、主人公は本当に生き辛そう……誤解の多い人生でハードモードだなと感じた。
彼女をちゃんと理解してくれる人が傍にいてくれるといいのだが(某キャラに視線を向けつつ)