白川紺子のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
続編あってほしい!
同作家さんの「契約結婚はじめました」みたいな他人同士(血縁者の大叔母もいるが)で利害が一致して同居するお話ですが、全く違うのはその家は気詰まりしてピリピリしていること。
なかなかな家庭環境で育った主人公。美人ゆえに、いろいろと気苦労があり、また周りを信頼できないから、人間関係も希薄。それは生きづらいなあ。
伏線フラグがいっぱいあって、まだまだ回収しきれてないと思うのですが(続編期待!)・・・主人公には幸せになって欲しいな。
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シリーズ3冊め。いよいよ筆が乗ってきた感じです。作中の季節は夏あたり、のよう。鹿乃ちゃんの着こなしも涼やかなものが多いです。本当はもっと堅い本やSFを読みたかったのに、これを選んだのは、少し疲れていたせい。綺麗で優しい世界で、童話が読みたかったのかもしれません。そう、この本に収められているお話の少女のように。
鹿乃の過去や、青年たちのなかにざわめく、鹿乃をめぐってのほのかな恋も楽しいし美しいですが、メアリ・ポピンズや蜜柑のシャーベットの方が恋しいって何事でしょう。寂しいから、なのかな。風鈴草のおはなし。一番好きでした。あまり参考にならなくてごめんなさい。 -
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シリーズ最終巻。
本編の後日談といいますか、番外編のような内容です。
個人的にスピンオフ・番外編が好きという事もあって、本書の6篇も楽しく読ませて頂きました。本当、サブタイトルにある“宝箱”のようですね。
本編の頃から、“野々宮家ルーツ話”がお気に入りだったので、本書では「白帝の匂い袋」が印象的でした。内容はちょいとホラー入っていて、哀しい部分もあったのですが、何より鈴さんと季秋さんがお互いを想う姿に、心が温かくなりました。
ブローチ目線の「額の花」も素敵な話でした。“物“の意思をくみ取り大切に受け継いでいく事。これぞ、アンティークって感じですよね。
そして、「鶯の落し文」「山吹の面影」等で、良鷹が幸ちゃんの“お父さん”している様子が微笑ましかったです。
シリーズはこれにて終了ですが、成長した幸ちゃんをメインにした新シリーズなど出たらいいかも。と期待しながら本を閉じた次第です。 -
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シリーズ二作目。
白川紺子さんの他のシリーズも、設定は魅力的なんだけど…。本シリーズ1作目の、あっさりした地の文の感じがなんだかもう一つ面白くなくて、素材は好きだし道具立ては好きなのに、長らく放置していた。で、なんで読む気になったのか。簡単なの。副題に『レモンパイ』ってあったから。私、レモンパイ、大好物。着物の優しい手触りと、お紅茶とレモンパイ。そんなイメージを持って、久しぶりに読んでみることにしたのだ。
旧華族の令嬢、鹿乃は、兄と、兄の友人との3人ぐらし。彼女は祖母から譲り受けた着物が大好き。でもこの着物たちには、不思議ないわくがあって…。鹿乃が着物にまつわる過去の物語を謎解きしていくと、あら不思議。着物たちは本来の美しい姿と、それに関わる人々の幸福を取り戻す…というのが概要のシリーズ。
結果、やっぱり小説って、書きこなれていくと化けるんだな、という典型のような感じ。鹿乃ちゃん、ただお兄さんとイケメンの兄友に守られてる箱庭姫じゃなくて、今回随分、着物にまつわる謎解きがうまくなっている。そのおかげで、内容がすんなり入ってくるし、旧華族の人々や素封家の人々が依頼人ということで、雰囲気も上品。そのわりにしっかり物語が動くので面白い。
兄、良鷹と、兄友の八島慧の鹿乃ちゃんへの立ち位置も、似ているようで違うし、1巻目みたいに、ただべったり甘やかして、過保護な感じがないので好感が持てたのだと思う。そこが削がれた分、持ち込まれた着物や骨董の謎解きを丁寧に描いているのが、多分勝因。
この作者様は、女性の好きなモノ、作品の雰囲気づくりをする小道具の選定がすごくうまいのもいい。レモンパイしかり、オルゴールしかり。ピアノの名曲然り…。そして、着物のことも結構勉強なさったのだろう。文章だけで登場する装いがちゃんと想像できる。堪能できる。これはとっても強いことだ。こういう道具立てを鮮やかに味わうことも、私達読者にとって、大きな楽しみなのだから。
次の巻も読むかどうか?うん。もちろん継続決定。ベッドの中で読むには、とてもいいのですもの。 -
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ネタバレ本筋の椿屋敷があまりにも穏やかなので、何となくぱきっとしたすみれ荘の、陰りまではいかないシュッとした感がちゃんとある様子に、きゅうっとした。
それにより星ひとつ増量。すき。
偽夫婦も勿論きらいじゃないんだけど、しあわせ安全圏すぎてたまに若干物足りない。わがまま。笑
何だか色々あった本編のあとの、ご褒美としての「その後」みたいな平和さなのだ。
メイン筋がそれって、珍しいアプローチな気もする。
これまでの巻の物語を明確には覚えていないけれど、荒ぶらないイメージ。
少し前に読んだ「後宮の烏」3巻でもそうだったけど、ちらちらと冷徹感が見え隠れするから、きれいを追っていてもそういう感情もあるんだってハッとするし、だからこそ椿屋敷は特に、振り切った癒しへの欲求なのかな、と思わされたりした。
言い方が腹立つから、意見がもっともでも素直に聞けない、と苦情を受けた晶おにいちゃんをとてもとても応援したい。
まあ、「子供ですか」扱いでおにいちゃんは勝利しているけど……。良いな……。
それにしても、他シリーズでもそうだけど、美味しいものへの執着というか、たべものの美味しさ万能説がすごい。健全である。。 -
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ネタバレ「下鴨アンティーク 雪花の約束」
もうほんまに、この本素敵…。
コバルトのいいところを全部集めてるというか、コバルト世代が大人なって読むためのツボを抑えまくってるというか…。
(そして案の定私もツボをつかれている)
さて、祖母から譲り受けた蔵にしまわれてる着物から、その持ち主の過去と因縁に触れる…ちゅう筋は、(古いものから何かを読み取るという意味では)ビブリア古書堂と通じるところがある。
とはいえ、鹿乃ちゃんと栞子さんのキャラが全然違うので、
「似てる」
とは全然思わないんやけど(どっちやねん)、
あー、やっぱりここで終わるよねー…
と、もんどりうった。
以下、ネタバレになるんやけど、
こちとら少女ではないので(笑)、慧ちゃんのあの必死の決意を瞬間で崩壊させた鹿乃の若さが眩しすぎた…(笑)。
イヤもう慧ちゃんかわいそうすぎて(笑)!! ←笑ってるやん
慧ちゃんも鹿乃も憎からず思ってるんやから、もうくっついたらエエやん、って思うけど、それができひんのよねえ。
できひんよねえ、それは!!
うーん、鹿乃の将来も全部ひっくるめて責任を取るのなら、慧ちゃんが鹿乃をさらってもいいとは思うんやけど…。
他を知らないまま、慧ちゃんだけでいいのかという純粋な疑問もある。
いやもう他なんて知らなくてエエねんけどね。
ひと昔前ならそれで充分やったけど、さすがに平成の世やもんね。
それはそれで、鹿乃の未来を奪ったって後悔するのかもなー…。
鹿乃に他の未来なんて歩いてほしくないくせに、自分を選んでくれたら
「それで、いいのか」
と、躊躇いそうやんねえ、慧ちゃんって。
ほんで、そこを後押ししてくれるのが良鷹っぽいけど、果たして、この続きはどうかな。
黒谷さんでのあのシーン、表題作の終わりが
「あ、やっぱり…」
と、思いつつも
「くーーッ!!」
と、転げまわりたくなるような状態で、でも大丈夫、あと一章残ってる…! ってページをめくったら
「そのときの良鷹は」
みたいな話で、ここもまた
「あっ、そうくるよね。そうよね…」
と、なった(笑)。
著者にいい意味で裏切られました。裏切られたっていうか、鼻先ニンジンみたいな…(笑)?
ほんっま早く続きが読みたい。でも、この巻がこの年末に出たところみたいなので、まだまだ先やね…。
12月に初版で、翌月の1月には二版になってるので、そうとう売れてるのね…。そりゃ、そうやろうなあ。
オレンジ文庫、ほんまに好きや…。
もっと蔵書に増やしてほしいけど、これは買いたいかもしれない。欲しい。欲しいよ。
今回も新刊の蔵書やったので、とてもとてもきれいな本でした…! 幸せ。
鹿乃と慧ちゃんふたりのエピソードが衝撃的すぎてついそちらにばかり目がいってしまいがちやけど、アンティーク着物にまつわる話もいつも通りかなり面白かった。
赤い糸の話なんて、冒頭の一文からギュっとつかまれたよ。
この出だし、すごいね。
ちょっといかにも少女小説ぽいつかみかもしれへんけど、このつかみでギュっとやられてしまう人がこの本を読んで
「面白い…」
と、思うんやから、これが最高なんやと思う。
鹿乃の世間知らずぶりは
「ほんまにこんな世界があるのか?」
と、思わなくもないけど、…うん、あればいい。こんな世界が、あればいいよ…! 笑
変えたいものと変えたくないもの、どちらが多いかな。
結構、グサッときた。
フォーティーズですから、もう、「変えたくないもの」の、ほうが多いと思う。
でも、鹿乃ちゃんのころは、私も、「変えたいもの」ばかりやったよ。
そう思っていたことに後悔はしていないけれど、十代のうちから、「変えたくない」と、思うほど、現状に満足できていれたら幸せなんちゃうかなあ、と、思う。
それは、憧れってやつやんね。
ほんで私は、いつ、どこにいても、何かに憧れてる。それってきっと性分。だから、本当に変えたいのか変えたくないのか、やっぱり、分からない。
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■エドワーディアン様式
エドワード7世の様式
■水滴
1 しずく。水のしたたり。「水滴がしたたる」「水滴がつく」
2 硯(すずり)に使う水を入れておく容器。水注。水差し。
(2017.06.27) -
購入済み
登場人物が増えていく
烏妃は一人でなければいけないという、前任者の教えを守ろうとするヒロインだけれど、幽鬼関係の人助けをするうちに、烏妃を慕う人たちが増えてきます。根は優しい寿雪としての自分と烏妃としての自分のあり方に悩む彼女の様子が描かれていて面白かったです。