白川紺子のレビュー一覧
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ネタバレたぐいまれな才能を持つ巫術師月季は、持ち主を次々と殺している白磁の香炉についての依頼を受ける。 そして、許嫁である封霊耀と封家に居候をし、巫術の修行中で鬼鼓渓の3人で、持ち主をたどり、その原因を調べ始める。
持ち主がわかった時、その持ち主の流される人生の中で、ある人物との出会いが、ほんのひと時の楽しい時間を過ごすことができたのに、純粋でありながらも、無知であったため、子供のような興味本位な気持ちから引き起こしてしまった悲劇に心が痛んだ。
ひとまず、この呪いの香炉については解決するに至ったが、各地で、得体のしれない脅威が引き起こされているという帝からの勅命を受け、その原因を探るべく旅に -
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成都随一の高級旅館、張家楼。
主人は成都屈指の豪商、張家の末息子・琬圭である。すこぶる病弱な琬圭は、23歳になる今まで幾度となく生死の境をさまよった。風が吹いては寝込み、雨が降っては寝込む。とにかく体が弱いのである。
ある日、久しぶりに体調がよく市をそぞろ歩いていると、売ト者(占い師)のような男から突然声をかけられる。いわく、琬圭は幽鬼、妖魅のたぐいを引き寄せる体質で、そのために不調が出るのだと。半信半疑の琬圭だが、彼にお祓いをしてもらうと、確かに調子がいい。それを知った琬圭の父親は、どういうわけか、売ト者の娘を嫁にもらえと言いだした! 戸惑う琬圭をよそに結婚話は進み、いよいよ娘はやってきた。