白川紺子のレビュー一覧
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ネタバレ蔵の着物を巡る物語、第3弾。
タイトルにもなっている「祖母の恋文」は、おふじさんの若い頃、どこか微笑ましいものだった。
慧が鹿乃が大人になってゆくことに動揺しているのが、良鷹同様少し面白い。
いつまでも女の子は「女の子」ではないんやぞ、と思う。
春野の出方がわからなくてそれもまた面白いけれど、鹿乃はブレないんだろうなぁとも思う。
着物を巡る謎については、金魚の話はどこかくすぐったくて、でも満寿さんに伝えたくなるような、でも伝えてはいけないこともわかる結末だった。
時代というのはやり切れないものを多く含むな、と。
カンパニュラの件も同様に。
でも、良鷹が見つけてくれたことで救われたものはきっとあ -
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下鴨アンティーク、2作目。
高校生の鹿乃が古い着物にまつわる謎に導かれる‥
はんなりと綺麗で切ない世界です。
京都の下鴨の古い屋敷で、兄と暮らす野々宮鹿乃。
離れには、兄の唯一の友人で、近くの大学で教えている慧も。
骨董商だが家ではぐうたらなだけの兄と、鹿乃を子供扱いするがいたって紳士的に見守る慧はどっちもイケメン。
趣味で着物を着る鹿乃は、季節ごとにテーマを決めた着こなしを楽しむという今どき珍しい高校生。(今と言っても全体に古風な雰囲気なので、正確にはナン年なのか?という気もしますが‥)
旧華族の家柄の祖母から受け継いだ美しい着物が、土蔵には詰まっています。
その着物には、それぞれ秘めた -
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ネタバレ今回の巻は、締め付けられるような苦しさにも似たものを抱いてしまう箇所が多かった。
婚約者を事故で失ってしまった人が預けた着物、あと1日ずれていれば亡くならずにすんだかもしれない想い人へ贈られた帯、家出の結果他人になりすまし生きてきた女性を探していた老婦人が求めた回転木馬。
物には思いが宿る。
日本に付喪神が伝わっているように。
人の思い、想いは強いから。
想いを込めたものを、それを手元に置いておくことができないほどの想いが込められた物たちがいろんなかたちで持ち主やそれを継ぐ者へ還る。
あるべきところへ導くような、優しくあたたかく、今回は少し苦しい本だった。 -
完結?続刊?
このまま完結でもいいような気もしますが、鹿乃ちゃんの決心とかお兄ちゃんのその後とか春野くんのその後とか気になることもたくさんです。
軸足を蔵の着物からお兄ちゃんの骨董に移しても続けられそう。
そうすると真帆ちゃんが大変ですかね? -
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ネタバレ下鴨アンティーク第2弾。
あっ、鹿乃が携帯使ってる。
あるけど、無精で使わない設定なのね。
今回の文学は詩やクラシックがテーマかな。
アンティークとヴィンテージの違いに目から鱗。
なるほど。
前回慧をざわつかせた春野さんはあんまり出番がなかった。代わりに、鹿乃の友人の奈緒と、慧の後輩の加茂との意外なエピソードが。
他にも大学生の真帆や依頼人のプリシラ、彼女に着物を譲った誓一など、レギュラー入りしそうなメンバーが続々。
慧のことがほっとけない鹿乃と、年頃の娘をもつ父のような態度の慧。
奈緒と加茂も…。
「あの人が何に思いわずらうこともなく、幸せでいてくれたらいい。あの人には苦しいことやつ -
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鹿乃の両親の話が別章で出てきます。
慧のお父さんの話もちらり、また春野もレギュラー化してきて、これからどうなっていくのだろう。
内容(「BOOK」データベースより)
京都、下鴨―。ある日、喫茶店店主の満寿から両親の話を聞かされた鹿乃。鹿乃の母は満寿の店の前身である喫茶店「玻璃」で働いていたウエイトレスで、父はそこの常連客だったという。鹿乃は稲妻が描かれた帯を手がかりに、幼い頃に亡くなった両親の馴れ初めをたどりはじめる。また、蔵から出した枯れ菊の着物が、慧の父親に深く関係しているものだと知り…!?それぞれの「過去」が明かされるシリーズ第4弾。