白川紺子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
父の死をきっかけに実家に一人戻ってきた探偵の八重樫光一。実家には過去御用医だった八重樫家が殿様から下賜された広大な大名庭園「望城園」があるが庭には誰も立ち入らないこと、という奇妙な遺言が遺されていた。ある日、咲と名乗る少女が依頼に訪れ、彼女に導かれて庭に入るとそこには咲を「姫」と呼ぶ植物の化身の様な住人達が暮らす城が存在していた。この不思議な世界と光一の普段の生活の描写のノスタルジックさが素敵だ。始めは咲からの謎を解く手段が地域の人々への聞き取りが主なので優しい雰囲気だけど地味かな、と思っていたらそれが庭園自体の謎に繋がっていき、結構大掛かりで重い方向に進んで読み応えが増し、最後に遺言の意味や
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Posted by ブクログ
ネタバレ目次
・花冷えと菜飯田楽(なめしでんがく)
・茅(ち)の輪と梅干
・夏雲に盆汁
・夜寒の牡蠣味噌汁
・冬茜とクリームシチュー
生まれた時から父がおらず、地方の旧家である母の実家で、母の養母と母の三人で暮らしていた茜。
小学校の卒業式の日、母は男と駆け落ちをした。
子どもの扱い方を知らない母の養母(千代子さん)と、子どもに愛情を与えない母と暮らしていたせいか、茜は人との付き合い方が苦手だ。
笑顔の少ない、ぶっきらぼうな、言葉足らずの茜。
表面に出てこないからといって感情がないわけではないのに、無自覚に心無い言葉や態度が茜に降りかかる。
そんなわけで就活に失敗し、帰りたくない故郷に帰ってみる -
購入済み
何度読んでも 良いお話
久々に読み返しました。
何度よんでも良いです。
たくさんの木々や草花 わからないものもあったりして 調べたりしながら読みました。
優しい素敵なお話です。