白川紺子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ああ、おもしろい。
歴史の層が厚いというか、前王朝の頃の話や千年前の出来事が今に繋がっていることが物語を壮大にしていて、いろんなことが見えてきているのにまだまだ全貌は見えないのがまたいい。
中でも初代烏妃の恋物語?など、とても興味津々。一体過去、何があったのか。
烏妃の優しさに惹かれる人が多いのはわかるけれど、危惧していた事態がついに起こってしまって、かねてからわかってはいた彼女の立場の危うさみたいなものを突き付けられる。
もう、変化は止められない、のかもしれないけれど、進む覚悟と勇気が格好いい。
そして、私は晩霞がわりと好きで、彼女の選択をもろ手を挙げて応援したい気持ちでいっぱいなのです -
Posted by ブクログ
初めに思ってたよりもどんどん深いファンタジーになっている
寿雪と高峻とその周りのいくつかの者の感情がなんとも言えないくらい実は虚ろで、それが巧妙に絡まりあってきている
さらに宗教まで絡んできて...
人と交わることを知らなかった少女がだんだん交流を経て多くのことを知っていく
現実社会でもそうだが、それはとてもいいことでもあり、怖いことでもある
話し方や立ち振る舞いで勘違いしそうになるが、寿雪はまだ16歳の女の子だ
もっともっと多くの感情を知っていいと思うし、むしろ知らなければならないと思う
特に高峻と過ごしている時は初めからは想像できないくらい、素というか烏妃ではなく寿雪という1人の少女と -
匿名
購入済み読み返して
最終巻を読んでから 改めて読み直しています。
初回に読み飛ばしていたり 記憶に残らなかった言葉など見つけて じっくり読みました。
ますます 好きになりました。
二人の心の繋がりがすてきです。
二人の幸せを願わずにはいられません。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ結界は破ったが寿雪の魂は体から離れ、回廊星河というこの世に生まれる前の魂が集まる空間に飛ばされる。そこで香薔が登場したのには驚いた。皇帝鸞夕への独りよがり過ぎる行動がそもそもの原因である事が判明したのにはすっきりしたけど、死んでも恐れられるって香薔何しでかしたんだ。血縁者がいないと魂は呼び戻せない、という条件、忘れていたからどうするんだ?と思っていたらあー、いたわ。とあっさり終了したのはちょっと拍子抜け。寿雪の体を使って烏と対話がなされ、半身を取り戻すため界島に行くという展開が確定した矢先に海底噴火が起き、半身が白雷の手に。という事は対立している鼈の神の手に?寿雪の出自が白日の下に晒され、彼女
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Posted by ブクログ
妃二人の懐妊で後宮は祝賀ムードだが、前巻での騒動の結果謹慎中の寿雪。その状態でもどうしても、と乞われて相談された先祖代々の箱に描かれている女性の霊?の正体や前王朝の重臣から謎掛けられた呪術で亡くなった娘の隠された背景を解いたりしていく過程で、前王朝以前の歴史や政治的思惑が語られて改めて寿雪の立場の危うさが示される。なので香薔の結界を破った後の身の振り方、最適解なんだけど周りに味方が増えた寿雪にそれ強いる?としばらく辛かった。「烏妃はひとりであるもの」ここでも効いてくるかー。過去の烏妃の魂を呼び寄せられなかったりとはて?となった箇所が最終的に結界を破った後の展開に繋がったのは膝を打った。しかしせ