白川紺子のレビュー一覧

  • 後宮の烏4

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    泊鶴宮の蚕室で、大切な繭がなくなったという宮女……。
    一方、花娘を通じ城内での謎多き失せ物探しも舞いこむ。
    烏妃を頼る者は日に日に増え、守るもののできた寿雪の変化に、言いようのない感情を抱く高峻。
    ……やがて寿雪と高峻は、真実眠る歴史の深部へ。


    この巻で、これまでなんだかよく分からなかった烏漣娘娘が何者なのか、歴史の一部が少しずつ明るみに出てくる。

    最後の感じからすると、白雷も今は危うい人物だが、味方につくのか!?

    宗教、政治、呪詛祓いに、神さまの歴史。
    なかなか奥深くなってきた。
    興味深く面白い(^-^)


    5巻に進みます(^-^)/

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    2021年06月23日
  • 後宮の烏3

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    「梟」が残した羽根に、自らの行く末を重ねる寿雪。
    先代の戒めに反し夜明宮は孤独から遠ざかるも、寿雪自身は真に虚しさから逃れることが出来ずにいた。
    烏妃の元には、今宵も訪問者が絶えない。泊鶴宮での怪異は、やがて烏漣娘娘への信仰を脅かす『八真教』へと通じて……?
    他方、高峻は烏妃を「烏」から解放する一筋の光明を見出し、半信半疑ながらも寿雪と共にあることを決めた。
    それぞれの過去が少しずつ明らかになり、真実はなおも遠い――。それでも確かに進んでいく、たとえ禁忌に触れることになろうとも……。

    真の”救い”は光であり、葛藤……。
    数多の謎が繋がり、導く……歴史が再び動き出す――


    かな

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    2021年06月20日
  • 下鴨アンティーク アリスと紫式部

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    初めての作家さん。言葉選びや文の運びが何だか好きだった。鹿乃ちゃんもかわいい。着てる着物を見てみたいな。着物に疎いので、イメージできなくて残念。また追いかけたいシリーズが増えてしまった

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    2021年05月24日
  • 下鴨アンティーク 祖母の恋文

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    鹿乃ちゃん、癒しやわぁ。そして意外とガードがしっかりしてておばちゃん安心(笑)祖母の恋文の話はニヤニヤできたが、最後の話はただただ心が苦しくジャリっとした。

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    2021年05月24日
  • 下鴨アンティーク アリスの宝箱

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    下鴨アンティークもこれでおしまい。主に周辺の人たちの短編集。暖かい野々宮家の人たちに会えなくなるのはさみしいけど、最後まで無事たどりつけて嬉しい

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    2021年05月24日
  • 後宮の烏4

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    つらい。つらいなぁ。夏の王と冬の王、二人の心が通いあってるおかげで、ぜーんぶうまくまるくおさまったらいいのにな

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    2021年05月24日
  • 後宮の烏4

    購入済み

    沙那賣朝陽とは、どんな人?

    晩霞の父、沙那賣朝陽がミステリアスで興味がわきます。祖先はカカミから渡ってきた、カカミとショウの間には沈んだというイカヒ島がある。娘の晩霞ではなく、自身の兄弟姉妹特に一番末の妹と何かあったのか物語がありそうですね。

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    2021年03月25日
  • 後宮の烏3

    ネタバレ 購入済み

    異母兄妹、思いつきませんでした

    衛青と寿雪が異母兄妹だと思いませんでした。二人とも遊里の生まれで容貌が美しいというのは文章から分かりましたが、よもや兄妹だとは驚きました。

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    2021年03月25日
  • 九重家献立暦

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    ネタバレ

    「捨てられた」という過去の傷を引きずって生きる主人公が、別の居場所に目を向けられるようになるまでの物語だと思った。
    やたら手順や決まり事の多い献立は、面倒であると同時に絡まった心を丁寧に整えるきっかけにもなるのだと思う。
    母や周囲に関するぐちゃぐちゃな感情の合間に、形の決まった「献立」の描写が入ることで、激情と冷静さの合間をゆらゆら行き来するような心地がした。

    主人公たちの引きずる傷の中心となる「母」の謎は明かされないままだし、傷を癒す決定的な出来事があるわけでもない。そういう意味では、人間関係をメインとした明確な起承転結を期待していると少し物足りないかもしれない。
    個人的には、何かが明確に

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    2021年03月02日
  • 九重家献立暦

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    カバー買い。美しい。
    旧家の年中行事、細かくて手間がかかって、今となってはあまり意味のないこともあるけど、粛々と紡ぐことに意味があるというか。
    効率性とか「意味のあること」を重視してると、それは得るものも大きいけど、
    そればかりだと大切なことも見過ごしてしまうような。
    皆が皆、同じようにせかせか生きなくても。
    資本主義社会の無言の圧をふと感じる今日この頃…

    昔読んだ新聞記事に書かれていた、「文系」の存在意義を思い出した。
    百年も二百年も先の、未来を見据える力。

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    2021年02月04日
  • 九重家献立暦

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    日本の伝統料理や古い伝統行事に関する蘊蓄のセリフが8割なので、そういう描写が好きかどうかで好みが分かれると思います。私は日本の料理や行事にはあまり興味はなかったので、内容は少し退屈でしたが、「後宮の烏」という作品で作者さんを知ったのが理由で手に取りましたので、こういう作品を書かれる作家さんだなあ…という形で楽しみました。同じ作家さんの書いたタイプの違うお話を読むと、どんな作家さんなのか、少しだけ、わかったような気持ちにもなれました。

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    2021年01月12日
  • 九重家献立暦

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     母親が自分と家を捨て、同級生の父親と駆け落ちした。旧家で祖母に厳しく育てられた茜。地元と旧家の重圧から逃れ、大学の時に県外に出たが就職難で実家へ戻る事になり、そこに居たのは母と駆け落ちした同級生の息子だった…

     歪な同居生活。皆が皆お互いに依存している所があって、それでも表面上は上手くいっている。何だか切ないけど、そのバランスが心地良かったです。
     九重家の食事がとても丁寧で、美味しそうでした。
     茜も母親と言う枷から少しずつ離れていけると良いですね。

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    2020年12月21日
  • 後宮の烏3

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    登場人物が沢山増えて寿雪が少しずつ変わっていっていてとてもたのしく読め、謎も少しずつ変わっていっているので続きがたのしみです。

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    2020年11月28日
  • 契約結婚はじめました。3 ~椿屋敷の偽夫婦~

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    ネタバレ

    ついに柊一が本気になるの巻。
    しかし、みんな見守ってるけど、二人は気づいていないっていう。
    とっとと両思いになればいいのに……。

    廣田くん、いいやつだなあ。
    10年後くらいに、遥ちゃんとうまくいったりはしないんだろうか。

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    2020年11月22日
  • 契約結婚はじめました。2 ~椿屋敷の偽夫婦~

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    ネタバレ

    段々とカップルっぽくなってくる二人にニヤニヤが止まらない!
    というか、普通はこの辺の段階は高校生カップルとかなんだろうけど……。

    檀と絢さんのカップルも目が離せないな。

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    2020年11月21日
  • 九重家献立暦

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    家族って何だろうな。と我が身を振り返ってしまう本だった。
    思い返すと昔からの習慣やちょっとしたお作法など、自分の家では結構残っているが、確かに生活様式がかわると、維持することは難しくなって、失われていることもきっとたくさんあるんだろうな。

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    2020年11月08日
  • 九重家献立暦

    ネタバレ 購入済み

    続編あってほしい!

    同作家さんの「契約結婚はじめました」みたいな他人同士(血縁者の大叔母もいるが)で利害が一致して同居するお話ですが、全く違うのはその家は気詰まりしてピリピリしていること。
    なかなかな家庭環境で育った主人公。美人ゆえに、いろいろと気苦労があり、また周りを信頼できないから、人間関係も希薄。それは生きづらいなあ。
    伏線フラグがいっぱいあって、まだまだ回収しきれてないと思うのですが(続編期待!)・・・主人公には幸せになって欲しいな。

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    2020年10月24日
  • 下鴨アンティーク 祖母の恋文

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    シリーズ3冊め。いよいよ筆が乗ってきた感じです。作中の季節は夏あたり、のよう。鹿乃ちゃんの着こなしも涼やかなものが多いです。本当はもっと堅い本やSFを読みたかったのに、これを選んだのは、少し疲れていたせい。綺麗で優しい世界で、童話が読みたかったのかもしれません。そう、この本に収められているお話の少女のように。

    鹿乃の過去や、青年たちのなかにざわめく、鹿乃をめぐってのほのかな恋も楽しいし美しいですが、メアリ・ポピンズや蜜柑のシャーベットの方が恋しいって何事でしょう。寂しいから、なのかな。風鈴草のおはなし。一番好きでした。あまり参考にならなくてごめんなさい。

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    2020年10月16日
  • 下鴨アンティーク アリスの宝箱

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    シリーズ最終巻。

    本編の後日談といいますか、番外編のような内容です。
    個人的にスピンオフ・番外編が好きという事もあって、本書の6篇も楽しく読ませて頂きました。本当、サブタイトルにある“宝箱”のようですね。
    本編の頃から、“野々宮家ルーツ話”がお気に入りだったので、本書では「白帝の匂い袋」が印象的でした。内容はちょいとホラー入っていて、哀しい部分もあったのですが、何より鈴さんと季秋さんがお互いを想う姿に、心が温かくなりました。
    ブローチ目線の「額の花」も素敵な話でした。“物“の意思をくみ取り大切に受け継いでいく事。これぞ、アンティークって感じですよね。
    そして、「鶯の落し文」「山吹の面影」等で

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    2020年09月02日
  • 下鴨アンティーク 回転木馬とレモンパイ

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    シリーズ二作目。

    白川紺子さんの他のシリーズも、設定は魅力的なんだけど…。本シリーズ1作目の、あっさりした地の文の感じがなんだかもう一つ面白くなくて、素材は好きだし道具立ては好きなのに、長らく放置していた。で、なんで読む気になったのか。簡単なの。副題に『レモンパイ』ってあったから。私、レモンパイ、大好物。着物の優しい手触りと、お紅茶とレモンパイ。そんなイメージを持って、久しぶりに読んでみることにしたのだ。

    旧華族の令嬢、鹿乃は、兄と、兄の友人との3人ぐらし。彼女は祖母から譲り受けた着物が大好き。でもこの着物たちには、不思議ないわくがあって…。鹿乃が着物にまつわる過去の物語を謎解きしていくと

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    2020年08月30日