白川紺子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ花菱夫妻の2作目。
鈴子と孝冬は夫婦となってあちらこちらの幽霊を祓いながら、
なんだかんだと仲良く暮らしている。
まだ鈴子の探している殺人の犯人にはいきついていないが、
幽霊がいる屋敷を買おうとしたり、
紅葉館という実在したらしい高級旅館で出会ったりと、
前作で出て来た霊術団体がひたひたと忍び寄ってきている。
鈴子の家族と花菱夫婦が一緒に食事をする場面は
双子の姉たちは孝冬を気に入り、
弟はうさんくさがっていろいろ突っ込み、
兄は少し酔って鈴子を悲しませることはしないでくれと言ったりと、面白かった。
あとは、
鈴子の実家からついてきた御付女中と女中頭が、
鈴子のことでけんかをしたのも可笑 -
Posted by ブクログ
ネタバレすごく好きな話だった。好きだったからこそっていうのをつらつら書きたいと思う。
まずは何より寿雪と高峻の関係。友とゆうには深く愛というにはそれもまた正しくない、魂の伴侶という言葉が一番あっているのか。人生においてこの人は私の半身だなぁと思う人と出会うことはなかなかに稀だと思う。だからこそその特殊な関係をもっと掘り下げて欲しかった。他の妃の懐妊や新しい妃がくることへの何とも言えないあの寿雪の気持ちや鵲妃が亡くなったとき、鵲妃の父親に手紙を書いてくれた寿雪への高峻の涙は、半身のようだと言うことでお互い納得してしまえたのだろうか。私の読み取り不足の可能性は大いにあるけれど。
そして物語の最初から