白川紺子のレビュー一覧
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下鴨アンティーク第4弾。
今回は子供扱いされたくないと、自力解決を目指す鹿乃の1人行動がメイン。
鹿乃に好きな人がいると知って動揺する慧は今回動きが鈍い。
ぐうたらだけどポイントを押さえる兄が代わりにアッシーとして付き合うけど、なにも言わずに付き合ってあげる兄の心境はどうなんだろう。
小さかった妹が成長して、感慨深いのか寂しいのか、慧ほど記述が多くないのでまだわからない。
今回は両親に関わるエピソード。
一緒に過ごした記憶をほとんど持たない両親の話は、鹿乃にとっての家族(祖母や兄)を悲しませる話でしかなかった。
知りたい気持ち < 悲しませたくない気持ち
で好奇心を押さえる鹿乃は優しい子 -
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ネタバレ下鴨アンティークシリーズ第3弾。
毎回表紙がかわいい。
こんな柄の文房具が欲しい。
今回のテーマは「手紙(文)」かな。
タイトルの小話は、ファンタジー要素は薄めだけど、ツンデレお嬢もとい若かりし頃の祖母の手紙。
昔の自分だったら素直じゃないなぁ、反応に困るなぁと感じただろうけど、大人になると、これくらいのわがままはキュンの元なんですが!
他に、もう一人の鹿乃の友人、梨々子の祖父と金魚の着物のお話
梨々子の葛藤もちょっとわかる。
てっきりラノベっぽい天真爛漫な子かと思ってたけど、なんというか、普通の子だった。
気の強い母に、仲いい友達やお世話になった祖父の事を悪く言われてムッとしたり、 -
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ネタバレ人間の本質はいつも同じ?
グリム童話を題材にした短編集。初めて読んだ作家さんもいたが,これがその人のスタイルなのか,グリム童話が元だからこうなったのか,考えるところはありつつ。
谷瑞恵「ルンペルシュティルツヒェン なくしものの名前」就活が上手くいかない亜美に,不思議なメールが届く。それは小学生のときに出会ったカメに関するものかもしれない。亜美は少しずつ当時のことを思い出していくが。金の布を紡ぐ,名前を思い出す,童話のキーワードを元にささやかな恋愛モノになっている。ルンペルシュティルツヒェンは少しマイナーで,モチーフとしては弱かったかも。
白川紺子「白雪姫 白雪姫戦争」一番好きな話かも。文 -
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シリーズ第2弾。
亡き祖母からアンティークの着物を譲り受け、その管理を任された高校生の鹿乃。
譲り受けた着物は全て曰く付きの不思議な着物で、普通に怪奇現象が起こる。
その怪奇現象をなんとも思わず、普通に謎を解いて解決しようとする短編連作は、若い子向けのライトノベル。
一巻と違い、和歌だけでなく、音楽や本の内容も絡んでの現象が起こる。
鹿乃だけでなく、兄のよしたかが解決する話もある。
人間関係の話は、一つのストーリーを進めるために、似た関係の2人を作ろうとしているように見え、ちょっと子供向けすぎて大人にはおかしい部分もあるが、まあ、その辺はティーンズ向けだか仕方ないと思う。 -
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アンティークのお着物に残された、過去の持ち主の心残りを着物の柄などを手がかりにして解決してゆくファンタジー。最近の紹介文はすぐミステリという言葉を使いたがるが、ミステリと言うには謎解き要素の薄いものが多い。
これもその一つで、確かに着物の由縁や見立てを駆使して人の心を解くのだけれど、ミステリとはちょっと違う。和風の心理ファンタジーと名付けたほうが良い。
旧華族の野々宮家の令嬢鹿乃は、古美術商の兄と大学の准教授の青年とともに暮らす高校生。レトロな洋館に住み、祖母の遺したアンティーク着物を纏いながら、穏やかな日常を送っている。ところがここにある着物、どれも普通の着物ではなく「声」を発したり柄が -
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ラノベのコミカライズ
ラノベのコミカライズ。
なのでなんかこう浅い。
兄弟が殺されたり国追われたりしてんのに、啓も蘭も何もしなくて全部周囲がやってくれてんだもんなぁ。