白川紺子のレビュー一覧

  • 新釈 グリム童話 ―めでたし、めでたし?―

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    糸紡ぎ、白雪姫、毬の蛙、眠り姫
    ヘンゼルとグレーテル、シンデレラ。

    物語を題材にしているだけ、なのもありましたし
    ほぼそれをなぞっていっているものも。
    一番の驚きは、響野さんの話。
    そもそも原作のお姫様もどうかと思いますけれど
    この話の主人公はさらにすごい。
    題名を見て気が付けばよかったのですが
    最後に行きつくまで、まったく気が付かず。

    シンデレラ、は現実を見るか否か、という教訓に。
    そこだけにこだわってはいけない、のだと痛感できます。

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    2017年11月13日
  • 契約結婚はじめました。 ~椿屋敷の偽夫婦~

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    面白かったです。家が語り手というのは新しいなと思いました。利害の一致から結婚している柊一と香澄ですが、お互いを想っているのが滲み出ていて良い空気でした。持ち込まれる悩みや、柊一と香澄のそれぞれの家族への思いはチリチリしたのですが、優しい読後感です。家族でも言ってはいけない、飲み込まなきゃいけないことってあります。でもそれに耐えられなくなったら、離れてもいいのかな、と力を貰えました。多分、読み方としては違うと思いますが、救われます。この作品もご飯がとても美味しそうです。香澄さんのような器量よしになろう。シリーズ化したらいいな。

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    2017年08月27日
  • 下鴨アンティーク 雪花の約束

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    シリーズ第5弾。
    不思議なことが起こる着物ばかりを預かっている蔵を管理する女子高生・鹿乃が、その不思議を解決し、持ち主に着物を返す話。
    短編連作。
    子供を置いて出て行ってしまった母親の想いの詰まった着物や、婚約破棄された祖母と孫、気付けなかった母の想いなど、家族に関する話が多い。
    それによって彗の心に閉じ込めた父親への憎しみが動き出して行く。
    着物が起こす不思議な現象が、少しずつ2人の関係や、彗と父親の関係を進めて行くのが面白い。

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    2017年08月25日
  • 下鴨アンティーク 回転木馬とレモンパイ

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    アンティーク着物を愛する主人公(女子高生)が祖母が管理してた蔵のいわく付きの着物の謎を追うシリーズ2作目。今回着物と関係ない兄(旗師)が拾ってきた謎もあり。
    これ可愛い女優さんでドラマ化してほしい。話に出てくる着物見たい。

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    2017年07月25日
  • 下鴨アンティーク 神無月のマイ・フェア・レディ

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    下鴨アンティーク第4弾。

    今回は子供扱いされたくないと、自力解決を目指す鹿乃の1人行動がメイン。
    鹿乃に好きな人がいると知って動揺する慧は今回動きが鈍い。

    ぐうたらだけどポイントを押さえる兄が代わりにアッシーとして付き合うけど、なにも言わずに付き合ってあげる兄の心境はどうなんだろう。
    小さかった妹が成長して、感慨深いのか寂しいのか、慧ほど記述が多くないのでまだわからない。

    今回は両親に関わるエピソード。
    一緒に過ごした記憶をほとんど持たない両親の話は、鹿乃にとっての家族(祖母や兄)を悲しませる話でしかなかった。
    知りたい気持ち < 悲しませたくない気持ち
    で好奇心を押さえる鹿乃は優しい子

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    2017年07月31日
  • 下鴨アンティーク 神無月のマイ・フェア・レディ

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    シリーズ四冊目。
    京都の下鴨に住む主人公・鹿乃の家にある蔵の中には、不思議な着物がたくさん眠っている。
    持ち主の想いによって不思議なことが起こる着物を完全な姿に戻すのが鹿乃の役目。
    その着物の話メインの短編連作。
    今作は、鹿乃が小さいときに亡くなってしまい、記憶がほとんどない両親の馴れ初めに関わる着物の話や、想いを寄せる下宿生の慧の両親の話、さらに鹿乃の曽祖父母の話が出てくる。
    慧の両親の話を知ることで、2人の関係も進んでいくが、鹿乃が自身の両親のことを知ろうとすることで、彼女自身が成長していくストーリーにもなっている。

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    2017年07月05日
  • 下鴨アンティーク 祖母の恋文

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    ネタバレ

    下鴨アンティークシリーズ第3弾。
    毎回表紙がかわいい。
    こんな柄の文房具が欲しい。

    今回のテーマは「手紙(文)」かな。

    タイトルの小話は、ファンタジー要素は薄めだけど、ツンデレお嬢もとい若かりし頃の祖母の手紙。
    昔の自分だったら素直じゃないなぁ、反応に困るなぁと感じただろうけど、大人になると、これくらいのわがままはキュンの元なんですが!

    他に、もう一人の鹿乃の友人、梨々子の祖父と金魚の着物のお話
    梨々子の葛藤もちょっとわかる。
    てっきりラノベっぽい天真爛漫な子かと思ってたけど、なんというか、普通の子だった。

    気の強い母に、仲いい友達やお世話になった祖父の事を悪く言われてムッとしたり、

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    2017年07月01日
  • 新釈 グリム童話 ―めでたし、めでたし?―

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    ネタバレ

    人間の本質はいつも同じ?

    グリム童話を題材にした短編集。初めて読んだ作家さんもいたが,これがその人のスタイルなのか,グリム童話が元だからこうなったのか,考えるところはありつつ。

    谷瑞恵「ルンペルシュティルツヒェン なくしものの名前」就活が上手くいかない亜美に,不思議なメールが届く。それは小学生のときに出会ったカメに関するものかもしれない。亜美は少しずつ当時のことを思い出していくが。金の布を紡ぐ,名前を思い出す,童話のキーワードを元にささやかな恋愛モノになっている。ルンペルシュティルツヒェンは少しマイナーで,モチーフとしては弱かったかも。

    白川紺子「白雪姫 白雪姫戦争」一番好きな話かも。文

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    2017年04月21日
  • 下鴨アンティーク 回転木馬とレモンパイ

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    シリーズ第2弾。いわくつきの着物をめぐり起きる怪奇現象。人間関係が広がっていきシリーズの展望が見える1冊。

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    2017年03月09日
  • 下鴨アンティーク 雪花の約束

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    今回も面白かったです。鹿乃が慧ちゃんへの想いを伝えたことで、これからお話がぐっと進むのかな。ときめきました。慧ちゃんどうするんだろう。お話は、表題作と「子犬と魔女のワルツ」が好きでした。良鷹、素敵なお兄ちゃんだな。シリーズ次巻が待ち遠しいです。

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    2017年01月21日
  • 下鴨アンティーク 神無月のマイ・フェア・レディ

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    登場人物たちの親のお話、鹿乃と良鷹の両親と、慧ちゃんの父親のエピソードの違いになんだか切なくなります。鹿乃と慧ちゃんの仲も、進展したような遠ざかったような…。春野くんは不穏です。ふわふわした空気のなかに、しっかりしたものも感じるシリーズです。

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    2017年01月19日
  • 下鴨アンティーク 祖母の恋文

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    語られるエピソードのひとつひとつは結構ヘビーなことに気が付きましたが、登場人物たちのおかげで、あまりチクチクしない気がします。今回は、おふじさんにほっこりし、「山滴る」の思いにうるっときました。最近、涙腺が弱いです。

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    2017年01月12日
  • 新釈 グリム童話 ―めでたし、めでたし?―

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    ・谷瑞恵「なくしたものの名前」
    ・白川紺子「白雪姫戦争」
    ・響野夏菜「二十年」
    ・松田志乃ぶ「のばらノスタルジア」
    ・希多美咲「お菓子の家と廃屋の魔女」
    ・一原みう「A Cinderella Story」
    6話収録。

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    2016年12月27日
  • 下鴨アンティーク 回転木馬とレモンパイ

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    1作目よりも面白かった。鹿乃や慧、良鷹たちの登場人物が魅力的。
    着物がたくさんでてくるところも自分好み。
    日常のゆったりした暖かい雰囲気の中に、それぞれ抱えている哀しさや苦しさみたいなものもあって、明るいだけじゃなく、何かに耐えながらも支え合って前を向いて生きている感じがよかった。素敵だなーって思える作品。
    ただ、謎解きの展開が今ひとつ物足りないかな。

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    2016年11月05日
  • 新釈 グリム童話 ―めでたし、めでたし?―

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    【収録作品】「なくしものの名前-ルンペルシュティルツヒェン-」 谷 瑞恵/「白雪姫戦争-白雪姫-」 白川 紺子/「二十年-かえるの王様-」 響野 夏菜/「のばらノスタルジア-眠り姫-」 松田 志乃ぶ/「お菓子の家と廃屋の魔女-ヘンゼルとグレーテル-」 希多 美咲/「A Cinderella Story -シンデレラ-」 一原 みう

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    2016年08月18日
  • 下鴨アンティーク 祖母の恋文

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    魔法のような不思議なことが起こる着物がたくさんしまわれている蔵。
    その管理を亡くなった祖母から任された高校生の鹿乃のシリーズ第三弾。

    祖母が祖父に書いた恋文にからんだ着物の話や、兄の良鷹が毎年夏を別荘で過ごす理由、バラを育てている春野の本心など、伏線が明らかになる話が出てくる。

    孫とおじいちゃんの話が最初なのだが、孫とおじいちゃんの組み合わせだけで泣ける。
    そういうのが弱い人は電車や公共の場で読まない方がいいです。
    私は号泣して大変でした。

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    2016年08月06日
  • 下鴨アンティーク 回転木馬とレモンパイ

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    シリーズ第2弾。
    亡き祖母からアンティークの着物を譲り受け、その管理を任された高校生の鹿乃。
    譲り受けた着物は全て曰く付きの不思議な着物で、普通に怪奇現象が起こる。
    その怪奇現象をなんとも思わず、普通に謎を解いて解決しようとする短編連作は、若い子向けのライトノベル。

    一巻と違い、和歌だけでなく、音楽や本の内容も絡んでの現象が起こる。
    鹿乃だけでなく、兄のよしたかが解決する話もある。

    人間関係の話は、一つのストーリーを進めるために、似た関係の2人を作ろうとしているように見え、ちょっと子供向けすぎて大人にはおかしい部分もあるが、まあ、その辺はティーンズ向けだか仕方ないと思う。

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    2016年07月11日
  • 新釈 グリム童話 ―めでたし、めでたし?―

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    ネタバレ

    谷瑞恵さん目当てで購入。
    とても優しくて爽やかな話でした。妖精の名前をあてる童話をもとにしてます。
    蛙の王子様を元にした話にはぞっとしました。
    これ、すごいです。タイトル!
    白雪姫の話は嫉妬とか美とかあるんですけど、いい終わりでした。
    シンデレラは「日本・現代」に囚われてなくて良かったです。雰囲気変わりました。
    いばら姫はきゅんとしました。
    お菓子の家は個人的にイマイチかな?

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    2016年04月24日
  • 下鴨アンティーク アリスと紫式部

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    アンティークのお着物に残された、過去の持ち主の心残りを着物の柄などを手がかりにして解決してゆくファンタジー。最近の紹介文はすぐミステリという言葉を使いたがるが、ミステリと言うには謎解き要素の薄いものが多い。

    これもその一つで、確かに着物の由縁や見立てを駆使して人の心を解くのだけれど、ミステリとはちょっと違う。和風の心理ファンタジーと名付けたほうが良い。

    旧華族の野々宮家の令嬢鹿乃は、古美術商の兄と大学の准教授の青年とともに暮らす高校生。レトロな洋館に住み、祖母の遺したアンティーク着物を纏いながら、穏やかな日常を送っている。ところがここにある着物、どれも普通の着物ではなく「声」を発したり柄が

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    2020年07月21日
  • 海神の娘(1)

    無料版購入済み

    ラノベのコミカライズ

    ラノベのコミカライズ。
    なのでなんかこう浅い。
    兄弟が殺されたり国追われたりしてんのに、啓も蘭も何もしなくて全部周囲がやってくれてんだもんなぁ。

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    2025年02月05日