吉本ばななのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
これからここに、読んだ本のキャッチコピーを自分なりに書いていこうと思います。
(感想)各章の人々の、人生の背景から、それを経て今の日々をどのように感じて生きているか、その様子が描かれている本だった。理解しがたく、その経験をした人に会ったこともない自分だったけど、なんとなくどのように孤独感を感じているのか理解しようとした。自分なりにその人達の気持ちを理解できた。もっと人に出会う必要があると思った。自分が経験しなくても、その経験をした人づてに経験を見聞きする経験が少ないと感じた。この本は本棚に入れたい。
(キャッチコピー)人は深い。その深さを知る者は、立ち入りを許された親しき者、そして勝手に空想を -
Posted by ブクログ
ネタバレばななさんが書く、船橋を舞台にしたご当地小説。
ばななさんの代表作を検索しても本作は出てこないけれど、本当に面白くて、心に染みて、隠れた名作だと思う。うわあーと唸るほど、自分と主人公に似た部分があり、共感と発見が多かった。ハッとさせられるパンチラインもたくさん。ぜひ読んでほしい。
主人公は花。冒頭は15歳のシーンから始まる。
花の家族は一家離散することになり、母と新しい旦那さんと一緒に暮らすかどうか考え、船橋で母の妹と暮らすことを決意する。なんとなくその方が良い気がして、その芽生えた感情の芽を大事にしたのだった。
母との別れ際、買い物に行き「梨の妖精・ふなっしー」のぬいぐるみを買ってもらう。 -
Posted by ブクログ
ネタバレポテトチップスのうすしお味ですら、ひばりにとってはエリアビーチの潮の匂いを感じされられたのだろうと思った。
ずっと読むのがしんどかったし、施設を出る前によくないことが起きるだろうと思っていた。けどひばりはずっと踏ん張っていて笑顔の別れで勝ち逃げした。自分は逃げ出したかったところから笑顔で去る事ができなかった事を思い出す時があるけど、これができたひばりは本当にすごい。いちばん印象に残ったシーンだった。
また、作者あとがきでトイレで着替えるシーンについて「人が人を救う決定的な瞬間はああいうささやかな事だ」と言及しており、自分もふとしたことで救われたなあと重ねていた。友人、ありがとう。
自分自身