あらすじ
「ほうっておいても、あっという間にそのときは来る。みんな同じように地上から消えて、思い出だけが残る。だから、泥水を飲むような思いをしたり、甘い蜜を舐めたり、月を眺めたり、友達と笑いながらごはんを食べたりしてゆっくり歩こう」。大切な友と愛犬、愛猫を看取り、悲しみの中で著者が見つけた人生の光とは。心揺さぶる名エッセイ。
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Posted by ブクログ
本の帯に「みんな急にいなくなっちゃった。次の章が始まる。」とあって、私も最近親戚の不幸や、テレビで見ていた有名人が亡くなることが続いて、こうやって知っている人がいなくなるんだなと寂しく思っていた所。
生きているうちにもっと会えば良かった、もっと優しくしてあげれば良かったという後悔はある。
でも故人との思い出を大切にしつつ、次のステップに進まなきゃ!人生はまだまだ続くよ!とも思う。
ばななさんは私より少し先輩で、いつも私にそっとアドバイスをくれる人って感じです。
Posted by ブクログ
ばななさんの本は、「文学の森」のテーマ作品として初めて読みました。ゲストとしていらした、ばななさんのお話を聞いてすっかりファンに。
小説もエッセイも、落ち込んだ時に読むと癒されます。
お名前から、勝手にラノベ?と想像してしまい今まで避けていましたが(ごめんなさい)、ばななさんの作品と出会えて良かったです。
Posted by ブクログ
自分の傍にもまさに余命宣告されてしまった娘のような愛犬がいるので、この本を書いた当時のばななさんと感情が深くリンクしていたと思う。
ペットロスの本なども読んだけれど、この本は他のどの本より心の慰めになったと思う。
わかる、わかるよ。とそっと隣で慰めてもらったようで優しさに満ちていた。
別れは本当に辛いけれど、だからと言って出会わなければ良かったとは思わない。
一緒にいられた日々にただありがとうと言いたい。
Posted by ブクログ
なにかの折に読む、吉本ばなな本。並行して生きてるんだけど、たまにちょっと引きつけられるように寄っていく感じである。今回、有名人が亡くなったり長寿番組の出演者が交代したり、友達に嫌われて断舎離されたり、娘たちが大きくなって手がかからなくなってきたり、と、寂しさを感じることが多かったところに、この本!!タイムリーでした。ばななさんは言っています。「『もう少し人生のことを考えたい、だれか他に私のような人はいないのかな?』という人がいられる場所がここです。」p.277 そういう場所、ほしかったんだよ、私。
宇宙マッサージとかはできないけど、開放されるっていうか、ばななさんが言う「宇宙を信じて、このまま行くしかないと思った」p.294、って感覚に到達したいものだ。