あらすじ
「子どもは未来だから」――街を小さい子と
一緒に歩いていると、必ず声をかけてくれる
台湾の人々。スペインの安い居酒屋で出てき
た、生ハムとカヴァに感じる店員の矜持。バ
リ島で見た怖い夢に現れた、聖獣バロンにつ
いて。世界の不思議と豊かさを味わえて、目
の前にある物や人がいっそう大切に感じられ
るようになる、哲学的エッセイ。
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Posted by ブクログ
吉本ばなな氏のエッセイを読むと、自分はどういう文章を書きたいのか、というのがじわじわと見えてくる気がする。あと、どう生きたいのかも。「どう生きるか、ちゃんと考えなきゃな」と思わせてくれる、というのが正しいかも。自分の中のずれに気づかせてくれるというか。心地いいんだよな〜。本を読む気にならないときもこの本だけは読めるんだよな。
そして何ページかに一回、全身をぐわー! と駆け巡る言葉がある。言葉に助けられて生きていると実感する。
【読んだ目的・理由】前作が好きだったから
【入手経路】買った
【詳細評価】☆4.4
【一番好きな表現】自分の心音、呼吸、考え方が決めたペースを取り戻すには、手を動かすことが必要だ。(本文から引用)