吉本ばななのレビュー一覧

  • ミトンとふびん
    大切な人を失った時に読み返したい一冊。
    吉本ばなな×旅、大好きな組み合わせ。2023年最後の一冊にしようと思ってたけど、勿体無くてちびちび読み、年越し本となりました。
    吉本ばななの美しい文章が好きな方、是非!
  • TUGUMI
    この本は読む前にも素敵な本だと何となく分かっていました。物語は少し暗くと切なくも感じましたけれど僕はその事あまり気にしないので楽しめました。
  • はーばーらいと
    読後、しばらくたっても感想が表現できないけれど、私も宗教2世で、団体や宗教についてずっとどこか考えていた事が、あとがきに書いて下さった事で1つ腑におちた、理解できたのがありがたかったです。つばさのお母さんが、僕だけがいない街のアニメのお母さんを何だか思い出しました。
    ひばりが団体から抜けて、つばさの...続きを読む
  • TUGUMI
    とある方のお勧めにて、性格が悪いが、身体の弱い女の子という話と素敵な表紙からどんな本なのか知りたくなり、ずっと読みたいと思っていた本です!
    登場するつぐみという子は口が悪く、ずる賢い厄介者だなぁという印象がありましたが、何故か憎めない上どんどん彼女の魅力に惹かれてしまいました。主人公との関わりのお話...続きを読む
  • 小説家としての生き方 100箇条
    吉本ばななさんが大切にしてきた考え方や習慣を綴った本。表紙の漆黒と、右側に100ヶ条が書かれ、左側に短いエッセイが書かれたデザインから『Gacktさんやローランドさんのような本』と言っていた(本人談)

    執筆を志す僕には刺さるものが多かった。
    名作揃いのばななさんでも、同じことを意識してたんやと知る...続きを読む
  • はーばーらいと
    2023年に発売された吉本ばななさんの新作。完全書き下ろし。
    装画はお姉様であるハルノ宵子さんが担当し、伊豆の港町を描いている。

    主人公は青年・つばさ。

    「人生になんか足りない」と考えるつばさは、その原因が幼なじみ・ひばりが居なくなったからだと気がつく。

    「そうか、ひばりか。ひばりがいなくて僕...続きを読む
  • ミトンとふびん
    装丁の美しさに、まず目を惹かれた。
    身近な人の死をテーマにした、6つのストーリーからなる短編集。
    大切な人がこの世から消えたときの悲しみ、喪失感、寂しさ、孤独… そして、新たな生活と一筋の希望。
    どのエピソードも、大きなドラマが起こるわけでもない、何てことのない普通の人々の日常なのだけれど、だから...続きを読む
  • はーばーらいと
    お久しぶりのばななさん。勝手に海外の話だと思い込んでて、読み終わったら旅行にいきたくなるような話だと良いなと思っていたが、全然違くて宗教二世のお話だった。
    閉じられた世界の正義は怖い。男女でも恋愛感情でなく、何年も会っていなくても、相手を救いたいと思える関係性って、なかなか築けないよなあと思った。
  • ひな菊の人生
    吉本ばななさんの本は3冊目です。
    ばななさんの世界というか、空気というかとにかく好きです!
    奈良美智さんの絵ともすごく合っていて、哀しいけど優しい雰囲気で読書の秋にはピッタリだと思いました。
  • はーばーらいと
    宗教二世の問題についての小説。

    すごく重い話なんだけど、透明なきらきらした風をかんじるみたいな小説。

    終盤は涙が止まらないけど、悲しいだけではなくて勇気づけられる。

    希望はある、たしかに愛がある。

    こんなふうに私も自分の周りの人を大切にして、自分の人生を愛して生きたい。
  • ハネムーン
    淡々と、静かに時間が流れていく中で、海の音や雑踏のざわめきが聞こえてくる。宗教に頼らない癒し、地に足をつけて生きること、よしもとばななさんの他の本にも共通するメッセージを受け取った。
  • はーばーらいと
    いわゆる新興宗教2世が宗教から抜けていく話。
    よしもとばななさんのタッチで描かれる世界はとても淡々と、けれど胸が詰まるような苦しさと一筋の希望がある。
    新興宗教は定期的に話題になる。
    2世と呼ばれる人たちのことも近年は特に話題になるように思う。
    ニュースを聞けばどこかに分かりやすい悪者がいる気がする...続きを読む
  • TUGUMI
    そうはならなかったけど、この小説で卒論を書きたいと思っている時期があった。つぐみの少女としての美しさと、それとは裏腹な口の悪さ、心の強さにすっかり虜にされた。つぐみが丁寧に描写される場面はとてもいい。彼女は儚そうなのに、それだけの少女ではない。何度でも読み返したい。
  • TUGUMI
    面白い小説だった。吉本ばななさん好きだな。
    自分が生まれる前の作品と知り驚き。そんな前の作品を手に取り出会えたことに感謝。
  • さよならの良さ どくだみちゃんとふしばな8
    なくなってしまったものをただ懐かしむより、その時代を味わえたことの方を大切に思います。

    自分には絶対ない経験、視点。それに触れただけで、自分の中に違う世界が入ってくる。これはすごいことだと思う。自分が足を運ぶ範囲内には自分の予想以外のことは基本起きないのだから。行きたくない〜、面倒くさい〜、いやだ...続きを読む
  • 体は全部知っている
    初吉本ばななさんでした。
    ちょっと難しい話を書く方なのかなという先入観を持っていましたが、全く違って丁寧で綺麗な印象でした。
    ありそうでない、なさそうでありそうな日常のお話でゆっくりと大切に読みたくなる文章で私は好きな1冊となりました。
    ばななさんの
    他の本も読んでみたいです。
  • TUGUMI
    優しくて、暖かくて、今にも潮のにおいがしてきそうな話だった。吉本ばななさんの本は、以前に「キッチン」を読んだきりで2作目だった。「キッチン」はあまり私好みの本では無かったため、印象が薄かった。
    だが、「TSUGUMI」では吉本ばななさんが書く文章の柔らかさ、繊細さ、緻密さがしっかりと伝わってきた。
    ...続きを読む
  • ミトンとふびん
    第58回の谷崎潤一郎賞の受賞作。

    身近な人が亡くなった事からの悲しみと喪失と新たな出会いと再生の短編集。

    どの話もしっとりしていて、人のちょっとした包容的温かさを感じられる小説だった。
  • TUGUMI
    まりあよりも、つぐみのようになりたいな、と切に思います、なれないけれども。
    ひなびた海の近くの温泉地に、連れていきたい本。
  • 哀しい予感
    吉本ばななさんの初期の頃の作品だろうか。私はとても面白かった。あっというまに読破してしまった。インパクトのある表紙に、内容の想像がつかなかった。哀愁があって、かっこよくてミステリアスで少しの恐怖があって。売れている作家さんなんだとやはり思わされる。