吉本ばななのレビュー一覧
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1. 「役割」から「自我」への認識の変容
子供の頃は周囲を「理想の姿(役割)」としてしか見られなかったけれど、大人になった今、一人ひとりが持つ**「割り切れない自我」**を認められるようになった。その変化が、物語への深い共鳴を生んでいます。
• 「灯台」としてのお母さん: 彼女は単なる「母」という役割に収まらず、周囲を混乱させるほど強烈に発光する一人の女性(個)として存在している。
• 「役割」への抵抗: 人生や役割を、データや限定された情報に還元してはいけないという倫理観。それは、アプリ開発やAIに関わる今のあなたの「論理的側面」と「感性的側面」を繋ぐ重要な視点になっています。
2. 登場人 -
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ネタバレ各章ごとに伝えたいメッセージ性みたいなものがあるような気がしていて、人生の教科書かよ!とつっこみたくなる。すごい良い。
良かった文章を引用。
今の自分が好きなのだ、いつも。
私の孤独は私の宇宙の一部であって、取り除くべき病理じゃないような気がする。
本当に人を救う尊い仕事をしている男が、ある朝交差点で世にもHなお姉さんの後ろ姿に勃起し、さらにその日のうちに幼い娘に八つ当たりし、妻と話しあって高次の愛に接したら、それはみんなその人で、その混沌が最高なのにみんな物語が好きだから、本人もそうだから、統一されたいと願ったり、自分をいいと思ったり悪いと思ったり、大忙しだ。
変なの。 -
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『ミトンとふびん』を読んで心を撃たれて、
吉本ばななさんって人生・生きる・幸せとか、
人にとっての大きなテーマに対してどんなことを考えているんだろうと気になり手に取った。
今年で28歳になって30歳間近になり、
もっと変わらないといけないと変に焦って、
理想とは程遠くて自分にイライラして、
日常を楽しみを見いだせないことが続いて、
少し心が折れそうな状態が続いていたここ数ヶ月。
そんな中読んだ吉本ばななさんの優しい文章を
読んで、頭の中のモヤモヤが少しだけ晴れた気がする。
その瞬間に自分はどう感じて何を思ったか
何が好きで何が嫌いか
何に疲れを感じているのか
今ペースを落として休むべきな -
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今、このタイミングで
この本に出会えたことが幸せ。
本の中にあったように
この出会いやこのタイミングは偶然で
時の流れの一部で私の行動でどうにかなったものではない。この本に出会えたことが、ばななさんが言っていることを証明している。
物の見方の角度が少し変わった。
以下、私自身のこと。
大体の人が結婚していて、子どもがいる中
私はそうではないことを気にしているが
結婚していないことを可哀想と思われたくない
負け組と思われたくないし人に囲まれた時に孤独を感じたくないから結婚したい。
と思っている。
人と違う今を歩んでいることが
将来どんな爆弾になるのかが不安。
だけど、私のことを他人がどう解 -
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前半は、多重人格マリカと共にバリ島へ行く小説。おもしろい設定で、人格の1人である「オレンジ」との会話が印象深い。神秘的なバリ島で、マリカが少しずつ自分を取り戻していく一方で「オレンジ」などの多重人格が消えていく。最後は不思議ともの悲しさが残る。この余韻が良かった。
後半は、吉本ばななさんのバリ旅行記。あぁ、このように体験したことを小説に盛り込んでいるんだ、と小説の裏側を見ているようでおもしろい。特に、本当か作り話か、吉本ばななさんの「夢」の話が印象的だった。これは神秘的なバリ島が起こせる技なのか、それとも吉本ばななさんが何か霊感のようなものを持っているのだろうか、私も実際に訪れてみたくなった -
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2026年の1冊目は吉本ばななさん。
親、恋人、友人、最も大切な人を失う
誰にも認められないような結婚
そんな傷を心に負ったり、
生きづらさを感じている登場人物達が
悲しくて苦しい日々の中で、
自分で前を向くための答えやきっかけに出会い、前を向いていくようなお話。
どの話も想像するだけで悲しくて寂しくて、
だけどもいつかは前を向かないといけないと
葛藤する姿。
この先の何を目標に過ごせばいいのかなとか、
年始早々に発症した外耳炎の痛みで若干参っていたのもあり、普通の人の2倍くらい心に沁みた。
前に読んだ『キッチン』もそうだけど、
人生とは何か、生きるとは何か、
辛い出来事に直面した時 -
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ネタバレ家族とのふるさとをつくりたくなった。
P.27
なんてすてきなんだろう、人生は、なんていいものなんだろう。
嬉しかったことが悲しくなる場所もたくさんあるけれど、同じくらいの力で、悲しかったことが嬉しくなる場所もある。なにも固定されていない。生きているかぎり更新され、紡がれていく。
P.124
あの雨の夜、いつも両親と過ごしていた上野の街で、もうひとりの私が叫んだあの人生は、いったいどこにいってしまったんだろう?
選べなかったほうの人生を夢見ることはできない。でも、選べなかった人生が私に微笑みかけてくれるとき、いつでもその人生に恥じないようにあることはできるかもしれない。 -
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ネタバレ自分が死んでしまうとき、心配して驚いてくれる人の顔が想像できることが自信なんだ、どんな占いよりもいいってことがすごく救われた。
「目盛りはなるべくいつも真ん中に。情けは決して忘れず。」
「突き詰めすぎるのは良くない」
ささりました。最近、その人を手に入れることはできなくて、理想やこうしなければというものを手放したいと思っていたのですごく心に残った。
SINSIN AND THE HOUSEを読んで涙が自然と流れてきた。
珊瑚のリングも同じで、すごく深みがあった。
自分と周りの人とお別れすることについて、自分はまだ飲み込めきれてないのでまた読み返したい。それでも今感じたことを忘れないように -
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『ヨシモトオノ』とは吉本ばなな版遠野物語。
少し不思議なお話が13編。そのうち一つは実話ということ。
この実話が私にはズドンと残りました。
“人が人にできることがあるとしたら、ただなんとなく明るい感じでいる、それだけ。身も蓋もないがそう思う”
私もそうなのだけれど、吉本ばななさんも全てを説明したいタイプのようで、いつかこの世を去る時までにはそんな人に近づけたらいいなと思っているそう。私もそうありたいな、と思いました。
全体を通して、怖いというよりはノスタルジックな雰囲気が漂っていて、いつまでも読み続けていたい、本を閉じたくないという気持ちになる。
それは多分、物語のほとんどが仲の良い家族が背景 -
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吉本ばななさんの言葉たちは時に鋭くやわらかくどんなときに読んでも心の臓にじんわり沁み入る。表題の「ミトンとふびん」がこの短編集を代表しているのは人間がミトンのあたたかさを感じるには、同時にどうしようもなくふびんである自分を認めることにも繋がるからかなと全編を通して思った。今がふびんだからこそ希望があるんじゃないかと思えるような、哀しくて優しいひとたちの人生の一片を垣間見る体験だった。なんだか答え合わせみたいにぴったりと思考のピースを埋めるフレーズの連続で、この先も何度も読み返すことになるだろうと思った。ところで吉本ばななさんの描く素敵な男の子像がマジ完璧すぎて毎回ときめきが残るんですよね。今こ