吉本ばななのレビュー一覧

  • 吹上奇譚 第二話 どんぶり

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    あとがきにもあるように、これは単なる小説ではない。
    なんとも不思議な家族と、その家族を取り巻く世界。
    それをつないでいるものは、(なかなか完成せず、常に研究し続けている)親子丼だった。それがタイトル「どんぶり」につながってくる。
    妙にわかっている。えっ?と驚くと、
    「アカシックレコードにアクセスできるからね」と、さらりと言ってのける。
    私たちが生きているこの世で見えているものは、ほんの、ほんのかけらなのかもしれない。
    ばななさんの本からは、いつも違う世界が見えてきます。

    元気な野菜は、農薬なんて使わなくてもあまり虫はつかない。そういったことを自分の目で確かめる人生を生きたい(あとがきより)。

    薔薇はむりだよな~、とおもいました。
    (農薬ではなくニームを使っています。いいですよ~、ニームは)

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    2026年09月28日
  • ミトンとふびん

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    大切な人と別れた人を主軸にした小説集。
    出会う人や環境に支えてもらいながら生きて行く物語がすごく印象的で心に残る一冊だった。
    自分が歳をとった時に読み返したいと思った。

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    2026年09月25日
  • ミトンとふびん

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    大きなドラマはないというか大きなドラマが過ぎたあとの人たちの話。
    最初の2篇は正直あまりピンと来なかったけれど、表題作の『ミトンとふびん』と『カロンテ』で異国に2人or1人という特異な状況での変わらなさと特別な出会いに惹き込まれ、帰省中に本作を読んだ自分の境遇と重なる『珊瑚のリング』にどうしようもなく苦しくなって、そこまでの集大成のような『情け嶋』でふんわり気持ちを落ち着かせることができた。
    幸せのかたちは人それぞれ、多少わがままに生きてもいいじゃない、そんな気持ちになれた。

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    2026年09月23日
  • 体は全部知っている

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    中学生の時の読書時間で、学校が配った本だと思う。ほとんど忘れていたけど、再読したら、やっぱり良い。悲しみと優しさが入り混じる。

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    2026年09月22日
  • ミトンとふびん

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    朝井リョウさんがおすすめしてて手に取った作品。

    あぁ〜めっちゃすき。
    朝井さんが言ってた「本棚にずっといて欲しい」
    まさにそれだ!!

    実際に生きていく中で
    世の中の普通とズレるところってみんなあると思う、それをちゃんと言葉にして文字にして伝えるってすごい。

    今、わたし幸せだわ。
    そして、もっと自由に生きていいのかも。

    どの話もあったかい。
    あと、あとがきもあったかい。

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    2026年09月21日
  • ミトンとふびん

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    本当に本当に素晴らしい一冊。吉本ばななさんの文体が限りなく好き。どの話も心にズッシリくるところがある。生と死、傷の癒し方、周りの人間との関わり方……暗い描写が目立つけど心が温まる不思議。情け嶋の、山頂のアソコちゃんの感情がグッとくる。通勤の電車で読んだことが悔やまれる。ゆっくり読める旅先などにとっておきたかった。また必ず読み返すであろう。

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    2026年09月14日
  • 「違うこと」をしないこと

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    吉本ばななさんは大好きですが
    小説以外の物をはじめて読みました。
    あぁだからこの人が書く話が好きなんだな、と感じました。
    人との付き合い方、仕事、家事、育児、何かでもやっとした時にまた読み返したいです。
    はやくばななさんの小説が読みたくなりました。

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    2026年09月14日
  • とかげ

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    ネタバレ

    久しぶりのばななさんの小説。【とかげ】を読んで、そうだそうだ、ばななさん節ってこんなのだったと思い出しながら物語に引き込まれ、圧倒されてしまった。書き残しておきたい表現がたくさんあり、その日の夜に再読。恋が芽生えた時のたとえ、恋をした時のどうしようもならなさ、その人の中の中にまで染み入ったものを書かれている。どうやったらこんな表現に行き着くんだという文章で溢れていた。最後の、死ぬって何だろうについての考え、生きてさえいればがスッと染み入る。名作です。

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    2026年09月14日
  • TUGUMI 新版

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    この本には恩義がある。

    私は小学生の頃小説が読めなかった。「かいけつゾロリ」や「ダレンシャン」とかも含めてだ。
    読むと文字が視界を滑っていき、全くどこを読んでいるのかが分からなくなった。

    中学生の時この本と出会った。といっても国語のテストで一部が使用されていたのを(テストなので渋々)読んだのがきっかけだった。どの章が使われていたかも、何のテストだったかも忘れてしまったが、是非この本を読んでみたいと近所の本屋に行ったことはよく覚えている。名著なので当然置いてあった訳だが、見つけた時は本当に嬉しかった。

    この本でやはり一番面白いのが幽霊ポストだろう。なぜ少女つぐみがまりあに対し、あの様ないたずらをしたのか。それは祖父を失ったまりあを心から慰めたいと思ったからだ。けれどつぐみのプライドがそれを許さなかった。だからあの様ないたずらを仕掛け、真意をまりあに解釈させた。(最後の手紙がその種明かしとなっている。)

    文章のみでここまで人間の複雑性を表現できることに感動し、以降本を読むのが好きになった。ありがとう。

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    2026年09月07日
  • 人生の道しるべ

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    吉本ばななと宮本輝の対談集。温かい雰囲気で、素敵な時間だったのだろうと思われる。

    宮本輝の温かい言葉が並べられたあとの(あとがきで本人は言葉を省略していることを反省しているけれど)、吉本ばななの鋭い一言に何度も考えさせられた。きっかけをもらって、その対談とは全然違うことを考えることも多かった。

    吉本ばななが「世界中のひきこもりのような感じの人に『あなたの本を読んで救われた』と言ってもらえるんです」と述べているとおり、生きづらさを抱えながらもがんばって生きている人たち(私を含む)にとって、吉本ばななの職人のようにコツコツと救いを届けるための本を書いてくれる人がいることは、非常にありがたいと思う。

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    2026年09月06日
  • TUGUMI 新版

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    小説の中でひとつの夏を過ごした感じがした。

    極度の自己中で不平不満を撒き散らすようなつぐみだが、彼女の心の中は計り知れないほど豊かで彼女独特の感性、感情がある。
    そんなつぐみにも一目を置かれている(?)、まりあの視点で描かれているため、嫌な奴だけど魅力的に映っているのかなとも思う。


    電話の第一声、「よう、ブス」とても良かった。
    笑い泣きした。

    また来年の夏も読みたい。

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    2026年09月03日
  • 切なくそして幸せな、タピオカの夢

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    日常の愛おしい幸せが伝わってくる一冊だった。見開きいっぱいのオレンジ色が、これまたなんとも温かい気持ちにさせてくる。1回目は単色だったが、2回目は色が重なりあって濃くなっており、幸せの層が厚くなったんだと伝わった。soupyさんの挿し絵か、は、人間のぬくもりが伝わってきた。
    内容では、後半は息子さんとの日常(赤ちゃん〜高校生?)が描かれていた。子育てエッセイなのかもしれないが、何気ない瞬間の温かみを振り返らせてくれる本だと感じた。紙で手元に置いておきたい。

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    2026年08月29日
  • ひな菊の人生

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    疲れた時に読むのが本当にいいな。吉本ばななさんの本いつ読んでも良いし、みんなの名前もだいすき。ひな菊、ダリア、高春

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    2026年08月24日
  • 短いこの人生でいちばん大事なもの

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    作家生活40周年を迎えた、ばななさんの中短編集。
    ややスピリチュアルな要素もありますが、登場人物がそれぞれ魅力的でした。
    4篇の物語が収録されていますが、どれが一番というより、どの作品も私は好きだなと思いました

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    2026年08月19日
  • ミトンとふびん

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    ネタバレ

    私は私の今の感情を思う存分に、そのままにしておいていい。あいまいなことを曖昧なままにしておいていいし、それをさせてくれる大切な人が周りにいることに感謝したい気持ちになった。読み終わった後と前だとなんとなく気持ちが変わってるといいなというようなことを作者が言っていたけど、まさにそんな本だった。とっても好き。

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    2026年08月18日
  • TUGUMI 新版

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    いい本に出会えたなーと思った。

    いとこ同士のつぐみとまりあの関係が(たぶん本人達が思っている以上に)なんだか素敵で眩しい。

    海で、つぐみとまりあの父親との軽快な軽口がとても印象に残った。

    再読したい本。

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    2026年08月18日
  • TUGUMI 新版

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    吉本ばななの中では最高傑作と個人的には思ってる。何回読んだかな。10回くらいは読んでると思う。つぐみがね。ホント可愛いんだよね。

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    2026年08月15日
  • イヤシノウタ(新潮文庫)

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    好きの幅を広げてもらった!
    もうこの歳になってくると、好きの形容が嫉妬とか独占欲みたいなものじゃなく、尊重とか受容とかになってくるなと日々感じるなかで
    「何も目指さない好きさで」という表現が刺さりすぎて!
    鷹揚という言葉をあらためて調べたときに、大事な人や日々関わる人たちにとって、そういう人間でありたいと思いました~

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    2026年08月14日
  • ミトンとふびん

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    かつて 僕は 時間というものに関して貧乏性で 何かをあてどもなく待つことや 他人のために自分の時間を差し出すことができない人間だった。だから傷ついた人の傍らでその人の吐露に耳を傾けながら寄り添うとか、月日の経過によって物事が おだやかに収まっていくのを見守るとか そういう大人なスタンスで自分や他人と向き合うこともなかった。こうした生き方が安っぽく奥行きを欠いた、他人を寄せつけない不毛な人生だ、と気づいたのは ずいぶん年を重ねてからのことだ。

    大切な人を失った心の傷、喪失感が ささやかなできごとや ふとした出会いの積み重ねによって癒されていく6編の物語。人それぞれ、他の人とちがうスピードで時間が流れていたってかまわないのだ。自分を取り戻すにも、他者の痛みに寄り添うにも、時間の流れに 身をゆだねる鷹揚さが必要だ。

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    2026年08月11日
  • 切なくそして幸せな、タピオカの夢

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    久々に本をしっかり読みましたが、とても読みやすくて温かい気持ちになれる癒しのようなお話でした。
    出てくる言葉の一つ一つが太陽みたいな温もりを感じて心地良かったです。
    イラストもとても素敵でした。

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    2026年08月10日