吉本ばななのレビュー一覧

  • ミトンとふびん

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    誰かが不幸と感じて死にたくなったり、誰かがこの世からいなくなったり、そうした事が起こりながらそれでも世界は進んでいる、ようなお話が6つ入っている短編集。

    例えば、「あなたがいたことが私の人生だった~あなたが生きているだけで誇らしくて、~今思うとあなたを愛したことが私の人生の全部だった。~素晴らしい人に育ってくれてありがとう。」

    という美しい母の最期の言葉を描写したかと思ったら

    「歴史の重みに耐える石造りの連なる街では、人間だけが生身のものとして消えていく。日本では建物も人と共に風化して入れ替わっていくからわかりにくいのだが、歴史の重さの真っ只中に存在していると、人は儚いのは当たり前だとい

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    2026年04月30日
  • 人生の道しるべ

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    大学生の時、友人に勧められて読んだ「優駿」「青が散る」が深く心に染み渡り、青春時代のもやもやとした思いや生きている中でふとしたことで感じる縁や運命的なことを重ね合わせ、その後、事あるごとに読み返しています。
    宮本輝さんの小説は、心の中に鬱屈した感情も抱えつつ、様々な事柄や周囲の人たちに翻弄されながらも、人生に向き合っていく心の根のきれいな主人公を丁寧に描いていて、生きることの大変さとそれでも生きていくことの意味を考えさせられて生きる勇気と人生の深さや豊かさを感じられるので30年来の愛読者です。
    吉本ばななさんとの対談の中からお二人に通ずる人生観に触れられて、何かとても爽やかで幸せな気持ちになり

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    2026年04月25日
  • ミトンとふびん

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    愛する人を失うことや人の生と死は人生の中で多くあるが、その中でも無情に時間は過ぎていく。それでも心の中に留まっているものが、時間と共に形を変えて自分と共に生きていく。
    上手く言語化出来ないけど、自分に寄り添ってくれる素晴らしい作品だった。

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    2026年04月24日
  • ミトンとふびん

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    人の心のさざなみを丁寧に指でなぞるような、熱くも冷たくもないリアルな心の温度が伝わってくる、肌理細かい日本語が美しい本。感情と、平易なことばで、これだけ繊細に向き合えるのだという、静かな喜び。身近な人を亡くすことなんて考えたくないけど、人生を経るにしたがって、幾度となく手を伸ばすことになるかもしれない1冊。

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    2026年04月19日
  • ひな菊の人生

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    ひな菊の人生に持ち物は少ない。
    幼くして親を亡くし親戚に引き取られた彼女の人生に現実という言葉はどこか似合わず、浮世離れした雰囲気で纏われている。
    その達観した様な人生観と奈良さんの絵の相性がとても良く挿し絵と言うにはあまりにも強い存在感を放つ。
    この物語で彼女は様々な喪失を経験し、その度にそれが持つ意味や形を獲得していく。そうした失ったからこそ得たものは重みを持つ。

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    2026年04月16日
  • 吉本ばななが友だちの悩みについてこたえる

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    正解のない人生の悩みに、ばななさんならこうする!と悩みに寄り添いながらも断言してくれたのが良い
    何度も読み返したいし手元に置いておきたい一冊

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    2026年04月12日
  • TUGUMI 新版

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    小学生の頃に読んだことは覚えていたものの、肝心の内容はすっかり忘れていた。
    それでも読み始めたら海辺の町の夏の空気感を思い出してとても懐かしく感じた。
    海辺の町で過ごしたことなんてないのに。
    作中から受けた印象と、幼かった私自身が経験したもう戻ることの出来ない親族と過ごした夏の思い出が混ざり合ってできた、捏造された懐かしさ。
    かつては私もつぐみだったし、まりあだったし、陽子ちゃんだったのに、今はもう彼女たちの母親と同じくらいの年齢の母親になってしまった。
    変わっていくことの、儚さ、寂しさ、悲しさ、そして強さを思った。

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    2026年04月08日
  • ミトンとふびん

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    旅と、大切な人の死と

    どのお話も温かくて、素敵
    とくにSINSIN AND THE MOUSEはべしょべしょ泣いてしまった

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    2026年04月06日
  • 体は全部知っている

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    最近過去のことをぼんやり考えていることが多かったので、ぴったりな本に出会えた。
    過去の美しいシーンはこの体に染みついていて、これからものちにふと思い出すような瞬間が待っている。
    『止めることのできない時間は惜しむためだけでなく、美しい瞬間を次々に手に入れるために流れていく。』この言葉忘れずに過ごしたい。

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    2026年03月31日
  • アムリタ (上)

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     やっぱりよしもとばななの世界感がすき
     どこかさみしくて切なくて、だけど安心する

     「人間が自分や他人にしてやれることの話よ。それが、愛、でしょ? どこまで信じ切れるか、でしょ? でもそれをやろうとすることのほうが、考えたり話し合うよりどれだけ大変か。どれだけエネルギーを使い、不安か。」

     この台詞が一番すき
     

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    2026年03月30日
  • ミトンとふびん

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    吉本バナナはじめて読んだけど、暖かくて抱きしめたくなる文章で好き!
    浅井リョウの「本棚にいて欲しい本」って感想はすごく納得

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    2026年03月28日
  • 夢について

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    これは夢の話。でも描写が本当の記憶のようで、読んでいたらいつの間にか夢ではない話だと錯覚していたのは不思議な感覚だった。私自身、毎日夢をたくさんみるのにすぐに忘れてしまうので、元々好きな吉本ばななさんの言葉で綴られる夢の話は、大変興味深かった。また、毎話 最後のページに原マスミさんの青い素敵なイラストが描かれていることにより、あぁそうか、これは夢の話なんだよな、と現実に引き戻されるような感じが読んでいてとても好きだった。白、青、白、青。考えてみたら、夢って青のイメージかもしれない。

    余談:かなり前に出版された本だったので本屋さんに置いておらず、フリマアプリで購入したら、本を開くたびに知らない

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    2026年03月27日
  • ミトンとふびん

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    今回の本も、出張のお供。大切な人を失った人々が旅に出て、その地であった出会いや気づきをきっかけに再び前を向こうをする幸せな短編集だった。よしもとばななさんの一つ一つの言葉が優しく私たちを包み込んでくれて今手元にある小さな幸せを大切にしようと思わせてくれる。旅先で読んだからこそ、早く家で待ってる人に会いたいなと考えずにはいられなった。
    特に表題の「ミトンとふびん」、「カロン手」がお気に入りだった。あらすじにも書いてあったが「ミトンとふびん」の最後で見知らぬ老夫婦が残した言葉はゆき世と外山くんだけじゃなく、読者の心を救ってくれた。

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    2026年03月14日
  • ミトンとふびん

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    すごく好きだった。
    朝井リョウさんが帯で言っていたことが本当によくわかる。
    ずっと本棚にいてほしい本

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    2026年04月16日
  • おとなになるってどんなこと?

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    『文喫』にて。
    吉本ばななさんの本は小学生の頃に初めて読んだけれど、大人になってからかなり沁みている。
    『ミトンとふびん』で心を奪われて、
    こちらの作品も購入。
    筆致があたたかくて、熱くて、優しい。

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    2026年03月03日
  • ミトンとふびん

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    よしもとばななさんの本を読むと山にいる気分になる。
    悲しみは自然と降ってくる雨みたいに、そして人との繋がりが雲から垣間見える光のように包まれる感じ。
    優しくいてくれてありがとう、と言う気持ち

    ◼︎自分メモ
    人と知り合うって、そんなことから始まるだけのことだ。その小さな印象がだんだん絶えない流れになり、少しずつ無視できない水流を作り、そこにまた大きく気持ちが注がれていく。

    自分がいい思い出を持っているという幸せを、目に涙を浮かべながら、綿菓子を食べるみたいにふわふわと確認する、少し甘い感じだった。

    私の感情はまだ対策しか動かず(大きく動くとついつい悲しいこともたくさん考えてしまうので、省エ

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    2026年02月26日
  • おとなになるってどんなこと?

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    とにかく素敵な本でした。たくさんの人に読んでいただきたい本です。さっそく明日友達に紹介しようと思います^_^

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    2026年02月22日
  • ミトンとふびん

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    6つの短編集
    どの物語も旅先という非日常の場所で
    自分の心の痛みや喪失感に向き合う瞬間があって
    その時に向いていた心の行く先が
    過去から現在
    現在から未来 
    そして 未来から現在
    を行きつ戻りつしていくような印象を持ちました

    別れた経験は忘れることはないし
    新たな喪失と向き合う不安もたくさんあるけれど
    思いのたどり着く先は
    自分自身がいなくなってしまうその時
    その事に気がついて
    物語の主人公たちと同じように
    今のこの時が奇跡に近い尊さだと悟った

    これから
    年を重ねていって
    人を見送ることが増えて
    痛みや喪失感は澱のように溜まり続けていくから
    しんどくてやり過ごせなくなったら
    私も旅に出かけ

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    2026年02月21日
  • ミトンとふびん

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    凄く好きだった。旅先で感じる非日常感や、一瞬のきらりとした綺麗な瞬間、そしてそういった記憶を手に取った時に感じる、戻らない時間への寂寥感を思い出させる小説だった。
    切ないけど暖かいような、そんな気持ちで読み進めた。きっとまた読み返したくなると思う。

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    2026年02月19日
  • 幸せへのセンサー

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    星100個くらいつけたい。このあとたくさんマーカーを引くだろうし文庫が出たら買うだろうしもしかしたら困っている知人にプレゼントしたりもするかもしれない。
    そのくらい名言だらけだったし、1章がまず心身の健康の話からはじまるところもさすがばななさんな秀逸なセンスだと感じた。けれど、あとがきでばななさんがライターさんにチクっと一言おっしゃっているところが私は胸がキュッとなった。著者とライターさんが、そんな一言で悲しくなったりなられたりする関係じゃないことを祈るばかり。(あと、これはもしやアサギストさんかしら?ハッピーちゃん界隈かしら?的なある人の例についてピシッと書いていたところも、少し攻撃的な言い

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    2026年02月17日