あらすじ
若くして世の注目を集めたことで、辛酸も知る著者は、一方で友人とのつきあいを大切にし、子育てをし、両親を看取り、50代に入った。10代から60代までの友だちについての悩みに、著者ならではの人生体験の厚みで答える好著。
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Posted by ブクログ
まず質問の内容が、今現在だったりこれまでだったりで自分が悩んできた、しかもこれはセンシティブだろう!と思ってた系の悩みの数々で、まじで人間ってみんな同じような悩みを普遍的に抱えて生きてる生き物なんだなって思った。自分の悩みって、こうやってすでに大体同じ悩みを抱えた先人が答えを出しているから、時代が変わっていったとしても、自分が何事もなく100歳まで生きるとして、少なくともわたしが生きる残りの数十年間は、なんか凹んでも生きていけそうだなって感じた。
あとこれ、、あとがきの吉本ばななさんとご友人のエピソードがめちゃくちゃ良かったんだけど…。読んでて泣くと思わなかった…。
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昨今のテレビや本含め、悩み相談は、ある程度"甘え"みたいなものが多い印象。マツコ・デラックス、有吉弘行、高比良くるま、永野しかり。よく相談者に対して叱っているような印象。この本もそんな感じ。たしかに厳しいな(笑)となるところは何個もありましたが、そもそもの悩み相談者に対する"甘え"の部分を的確に見抜いているがゆえと思われる。たしかに悩みを勝手に自分で複雑化して整理できていないことも、友だちの前にまず自分を見つめきれてない"甘え"かもしれない。
でも友だちの言葉って人生の分岐に意外とどでかいきっかけを与えてくれるよね。
Posted by ブクログ
前回読んだ時は、当時の年齢のせいか、仕事とパートナーシップみたいな所に目が行ったのですが、今回読み返して、ご病気で亡くなられた方の箇所が1番心に残りました。
育つうえで、厳しい環境があって、本当は(時間もかかること、むつかしいことだけれど)ゆるむ方向を大切に出来たらよかった。
でもどうしても、厳しい環境で、ぐっと力を入れて生き延びるためにがんばって、なんとかする感じのまま、厳しい環境に身を置く繰り返しのまま、なかなかゆるむ事が難しかった。
そんな事が書かれてあって、あえて厳しい所に行ってしまうくせや、ゆるんでいくことについて、考えるきっかけになりました。
はっとする事が多く、また折にふれて読み返してみたいです。
Posted by ブクログ
いくつになってもつきまとう友達問題 どこからでも読める。様々な年代での悩みに答えてくれている。これからの自分、余計な悩みを増やさないようこうやって生きていこう、と参考になる部分もある。子どもが今まさに悩んでいること、それ!みたいのもあった。
Posted by ブクログ
ハッキリ、サッパリしていて好き。
確かに、
職場は友達を作る場所ではない。
吉本ばななさんのアドバイス通りに動くには、
自分の価値観をしっかり持って、
精神的に強くないとできないな、と思った。
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吉本ばななさんの本はなぜか今まで読んだことがなく、これが初めて。
友達についての悩みに吉本さんの回答していて、なるほど、と思うものが多かったです。私は現在は友達関係で悩みはないので、特に厳しいと感じることはありませんでした。
10代や20代に読んでいたら、何か参考になるようなことがあったかも?娘が中学生か高校生になったらプレゼントしたいと思う本。
これを機会に、吉本さんの小説も読んでみようと思いました。
Posted by ブクログ
「友だち」はいらないけれど「仲間」は大切、という言葉があった。私の中では、特に話がある訳じゃないけど顔が見たくて連絡しちゃう人は友だち。それ以外は自分の中ではクラスメイトで括っていたけれど枠はもっと外にもあった。本書の中では私の中での友だちは仲間であるようだった。これまでのコミュニティの中で、ただ楽しげに一緒にいるだけの友だちが私にも沢山居たし、今も居る。みないい人たちだったからその時間を後悔はしていないけれど、思い返してみれば心休まらない日々だった。この本の中に「いつも隣にいて価値観もピッタリという存在がいるとしたら、それは自分自身だけ。」という言葉がとても胸に響いた。自分と仲良くなっていれば、基本的に人間は大丈夫と背中を押してもらったような心地よさを覚えた。無理な友達作りはしなくとも、常に心を開いていろんな人と接していれば空いたところに新しいものが入ってくると私も考えることが出来たのでほんの少し生きやすくなった。私の趣味はいくらかマイナー自分の激しさを隠しながら趣味の世界を生きている変わった人達を見つけ出すのはとても大変だけれど、本当に出会ってよかったと思う。人生が終わるころにはバリエーションが豊かな人間関係が構築されていればいいなと漠然と思う。
本書に登場する〝友だちカウンセリング〟の重要さをいまはよく分かっていない。しかし、本当にちょっとした時、その人の癖が垣間見えた時に「もうそんなこだわり、はずしていいんじゃない?」と自然に言ってあげられることは、カウンセラーではく身近な友だちだからこそできることなので、私だからこそできる自然な接し方で言葉をかけていってあげていきたいと思った。
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・人生相談物好きとして、それなりに色々な本を読んで来た身なのだけど、読後の印象が、何か変わった本だな〜っていう。
・その変わった部分って、なんか説明しにくいんだけど…。
・通常こういう事の解答って今の現実に則して解答者が自分のロジックで整理しながら、解答していくってパターンが多いのだけど、どちらかというと吉本さんのロジックのみでバッサバッサと切り倒す、みたいな印象。ちょっとは世の中の事も考慮するけれど、優先度は低い、みたいな。
・何か変わっているけど、これはこれで興味深い、と思いながら読んでいた。
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内容が厳しいとは思わなかった。
かと言って、好感のもてるアドバイスばかりでもなかった。
相談内容に答える本だと、相談者の情報が限られるので、憶測でものをいう部分がでてくるが、これが少し高圧的というか偏見が含まれているかな、と感じた。
下町育ち、私の経験だと、が多くて、相談内容からしばしば脱線する印象。つまり著者はどう考えているのか、がわかりにくい。
ただ、子育ての話は納得できる。
Posted by ブクログ
ひとが悩み相談に答えてるの聴いたり読んだりするの好きなのなんでだろ?自分の悩みと重ならなくても。相談を受ける人の人生観が現れてしまうからか。
この本を厳しいとも大好きとも思わなかったけれど、吉本ばななさんが下町育ちというのはすごく合点がいった。(わたしも下町暮らしなので。)
とても死に近い人という印象があるので、やはり死生観が感じ取れるところはとくに読みごたえがあり、意外にも育児に関する心構えにすごく共感できた。
Posted by ブクログ
厳しさは誠実に相手に接する時、自ずと立ち現れてくるものだと思いましたが、ここまではっきり表現されていることも新鮮に感じました。それだけ、煩わしいことには関わらない方が良い、という事なかれ主義に自分が染まっているからなのだと気づきました。一見飄々とした中に愛情たっぷりなお人柄が伝わってきました。
Posted by ブクログ
友だち関係に難しさを感じる私に、いい意味で割り切った、シンプルな考え方を下さったように感じた。「学校や職場は友だち作りの場ではない」「お金が絡むと人間関係が歪む」等は印象的な言葉で、ちょっと楽に生きられそうな気がした。
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旅のお供として。吉本ばななのエッセイって初めて読んだかも。つーか、吉本ばなな自体、超久々に読んだわ。題名のとおり、友達に関する相談に答えるという形。これをエッセイとは言わないのかもしれんな。あとがきによると厳しすぎて全部読めない、という人もいたそうだ。全然そうは思わなかったな。私も率直に生きたいと思ってはいるけど、やっぱ難しい。でも他人からは比較的正直にものを言う人として見られていると思う。あと、結婚について、経済をともにすることであるというのが強調されてて、なるほど、と思った。やっぱ金が絡むといろいろあるよね。私もあのお金が返ってくるとは思えないし。
Posted by ブクログ
読みたいところ、読む気にならないところ両方あった。詩みたいにその時々の状況によって響く言葉とか悩みが違うのだろうって思った。悩みができたら読み返そう。
Posted by ブクログ
吉本ばななは下町育ちの自分がすごく好きなんだと感じた。
紹介には「厳しい」とあったが、どちらかというとちょっと偉そうだなと思う回答もちらほら。
それとは別に、なるほどと思った点。
・問題は分ける。複数の問題をひとつであると勘違いしない。やりがちだが、気をつけないと。
・恋人から夫婦になるときにはお金が関係する。言われてみればそうだが、財布がひとつになるということは経済を共にすることで、単に籍を入れる以上の経済的な関係になることだった。
Posted by ブクログ
読者の悩みに答える形をとりながら、ばななさんが大切な友人との思い出を語っているのが印象的な本でした。とても大切なご友人がいたんですね。あとがきに感動しました。