吉本ばななのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
大好きな本です。
若い頃に読んだ時は、ヒリヒリした乾いた気持ちになりました。
ふたりが離れるしかないなんて信じ難く、悲しくてやるせなくて、先が見えなくて。たくさん泣きました。
多分、その頃好きだった人のことを重ねてたんだと思います。
一生会えないのは苦しいけど、どこかで生きてくれてるならいいなぁ、とか。
30も半ばになって読んだら、「若さだなぁ〜」となんだか羨ましく思い、ふたりがとても愛おしかった。。。
そして、若い頃のわたしはまおちゃんと全然違って、相手に依存したり、自分の思いを優先させたり、身勝手な恋愛してたなぁと恥ずかしく思ったりしたのでした。 -
Posted by ブクログ
「神様が飲む甘い水」 「運命の中を泳ぐような水のようにサラサラ流れるようは生き方を、美しいものを手放して美しいもので満たされる人生の仕組みの美しさ、愛とは存在そのもの、生きるとは切望、混沌・矛盾・不完全さが最高」 と教えてもらった 世界の描写の仕方がほんとうに好きだな思った。
優しい人しか出てこなくて、善悪のお説教はなく、「感動的なストーリー」ではなくありのままの日常を通して生き方や在り方を教えてくれる本でした。 少し長かったですが、読んだ後は肩の力が抜けてこれからも大丈夫なような、なにかを失うことが怖くなくなるような、本当に「水のような」生き方ができるようにしてくれる本でした。 そうは言っ -
Posted by ブクログ
ネタバレ吉本ばななさんの思いや伝えたいことが表れている一冊なのだろうか。
イルカの壮大な景色を人間に写しているところがすごいと思った。なんだか心にぐっとくる表現があって、ああやっぱり吉本ばななが好きなんだなと思った。
彼女にしかない言い回しだったり喩えが本当に好きだ。
世界を高いところから自分が神様になったかのような視点で見る経験をこの本の終盤にわたし自身、した。
壮大なスケールで物事を、この世界を見れた気がする。
こういう気持ちを、こういう本を読んだ時にすごいとしか表現できないのが悔しい。
自分の、自分だけの言葉で表現できるようになろう、
涙が流れました。
終盤のオリーブのところで、。
「た -
Posted by ブクログ
読み終わってすぐにまた読み返したくなりました。そして読み返しました。
飲食店に勤務している主人公は、よしもとばなな氏の他の作品と同様、ちょっぴり変わったバックグラウンドを持っていて、それでもって物事を観察するやり方が少しばかり人と異なる。そんな彼女の目を通して語られる色々な描写が、雑事で疲れ切っている私の心にしんみりと沁みました。
主人公の、少しだけのろまなんだけど、それを悪しとせずにポジティブに変換していく力に、いくばくかの勇気をもらいました。現実はこんな風にはキレイにならないかもしれないけど、私もこうして自分の決断に胸を張れたらと思いました。 -
購入済み
色褪せないメッセージ性の強さ
水みたいに染み渡る普通の文章が心地よい。
出てくる人物は、辛くてもクールさを装うあまり現実味のない感じはする。
しかし、この小説で一番伝えたいと感じた『絶望の淵から踏み出す小さな一歩』が描かれる場面では、急に繊細に人間っぽく書かれていて、逆にそのメッセージ性を強いものにしていると感じた。
『強く生きないことの大切さ』を知れた気がする。 -
Posted by ブクログ
宝物の一冊。
大好きな人を思う心にとても共感。
マオちゃんの目線とか。。
周りの人との関係、環境、、それをどう捉えてるか。
いい言葉がたくさん。。
心が震えました。
泣ける。。。
自分の琴線に触れまくった。
私も似たようなこと考えるなと思いました。
あと、もっと自分の気持ちに真摯に向き合いたいと思いました。
最後の描写は、私も新宿の大通りで似たような事を思った事があり、状況がかさなりました。
お母さんとあーなったことも。変わるんだ…、、という気持ちも。。。
私の中で、ハチは私の親友に似てます。私は親友と出会えた時に初めて心許せる人が出来たと思いました。世界が鮮やかになった。時間が美しくなった -
Posted by ブクログ
高校時代に、小説にハマるきっかけとなった作品。
物語の根底にある物悲しい雰囲気が好き。
忘れていた子供の頃の記憶を呼び起こすため、弥生は家を出る。叔母の家で過ごす日々や血の繋がらない弟哲夫との旅…。真実を知ってしまうと、もう元に戻れないかもしれない、という「悲しい予感」がある。
しかし、最後にお母さんから『いつまで遊んでるの。早く帰って来なさいよ。』と電話がかかってきたとき、弥生とともに私も涙が出そうになった。温かい家族の愛で、哀しい予感を包み込み、ほんのり幸せな気持ちが芽生えるから。
弥生の気持ちの変化がとても繊細に描かれていて、美しい物語だなと思う。 -
Posted by ブクログ
「マリカを守りたい。僕等はそのためだけにきたんだ。そのためだけにいるんだ。」
幼い頃から両親に虐待され、心を閉ざし多重人格という心を持ってしまったマリカ。
マリカの面倒をみているジュンコは、彼女の希望に添い、医者の反対を押し切って、マリカをバリ旅行に連れていくことに決めた。
マリカの人格の1つである少年オレンジ。
ジュンコはオレンジと会話するうち、彼の存在の確かさや、彼の想いに触れていく。
『そう、あなたを故郷の国につれていってあげる。
あなたが望む世界じゅうのどんな国にでもつれていってあげる。
髪にきらきら光る髪飾りをつけてあげる。
大きなお城をたてて、死ぬまで一緒に住