吉本ばななのレビュー一覧

  • 哀しい予感
    吉本ばななさんの作品は、言葉が優しくて、愛があるように感じる。でも溢れるような愛ではなくて、どこか哀しい。主人公の境遇がそう感じさせるのかもしれない。

    主人公の弥生は、いろいろ抱えているけれど、みんなからたくさん愛されてて、、、この作品を読むと、少しだけ勇気が湧いてくる。すてきな作品でした。
  • 切なくそして幸せな、タピオカの夢
    3.5に近い4
    相変わらずのばななさんの優しい言葉と、挿絵Soupyさんのあたたかい絵が寄り添う、すてきな本だった。(mujiブックスで発見)

    愛する人とご飯を食べることって、人生の中で最も尊くて幸せなことと言えるんだろうなあ、
    そして愛する人に食べさせてあげたいと思うこともとても尊いことなんだな...続きを読む
  • とかげ
    正直、物語自体は僕が好むほどの山場などはなくただ淡々としている物語だった。

    ただ、吉本ばななさんの文体がすごく優しく心に染みた
  • アムリタ (上)
    日常のほんの少しのことが、あたたかくて、切なくて、大切なものだと感じることができるので、吉本ばななの本は好き。

    アムリタでは由男がよい。
    高知で夕焼けをみるところの描写がとても好き。
  • 吹上奇譚 第一話 ミミとこだち
    中学生のときに初めて吉本ばななさんの小説を読んだときに深い衝撃を受けて、それから大人になって今まで、全作品ではないものの折に触れて読んでいる。
    そして読むと、どんな内容であっても「あぁ、吉本ばななさんの作品だな」と思う。スタイルが一貫している、と感じるから。

    この作品は「哲学ホラー」と銘打っている...続きを読む
  • ハードボイルド/ハードラック
     「死」との向き合い方を考えさせられる作品。どちらの作品も身近な人の死を乗り越えて未来を開いていくイメージが強い印象を受ける。そのため、全体としては暗いというか静かな流れだが、あることをきっかけとして徐々にその傷心が癒えていく様子を紡ぎ取っている。
     薄い本ではあるが、読んだ後の余韻に浸る時間が長い...続きを読む
  • にぎやかだけど、たったひとりで 人生が変わる、大富豪の33の教え
    「兄貴」と慕われるバリの大富豪、丸尾孝俊さんの生き方の指南書です。時折、挟まれる吉本ばななさんの「兄貴」の人物評も的確です。読んでるだけで素敵な幸運が舞い込みそうな本でした。
  • アムリタ (下)
    読み途中で本を閉じるとき、これまでにない幸せを感じた。不思議でキラキラした世界に包まれ、まだ少しその世界が残っているあいだの贅沢感がたまらない作品だった。
  • おとなになるってどんなこと?
    自分の場合はどうだろう?と考えながら読んだ。

    『まえがき』にもあるように、この本には「大人になんかならなくっていい、ただ自分になっていってほしい」というメッセージが込められていた。

    印象に残っているのは、以下の箇所だった。
    (P14より引用)
    ・・・・・
    大人になった後は、子ども時代を取り戻して...続きを読む
  • 切なくそして幸せな、タピオカの夢
    大人の絵本といった趣です。といっても書かれてる内容はエッセイです。幸せのエッセンスがギュっと詰まった素敵な本でした。イラストもとても素晴らしかったです。
  • おとなになるってどんなこと?
    学校の授業の机に縛り付けられる苦しさの中、小説家になると決めた自分の意思を通していく強さに尊敬しました。ホリエモンもそうですが、小学校時にただただ集団的思考で我慢するのが当たり前の生活ではなく、自分の決めた目標に対して時間を使った人は夢を叶えているんだなぁと。
    子供の自分を否定せず、共存していく事で...続きを読む
  • ハネムーン
    ハネムーンということばがもつ甘い響き、喜び、未来的な感覚とはどこか違う、静かでどこか悲しく、過去に向かうそんなハネムーン。
    若々しさということばは似つかわしくなく、牧歌的でどこか乾いた草のような、そんな懐かしい香りがしてきそうだ。
    作品そのものの力に、MAYA MAXXさんの挿絵が加わり、物語が確か...続きを読む
  • にぎやかだけど、たったひとりで 人生が変わる、大富豪の33の教え
    バリ島に住んでいる兄貴の考えがぎゅっと詰まった1冊。
    兄貴はものすごおおく人を大事にしている。身の回りの人、自分を頼ってきた知らない人、分け隔てなく与えている。

    ○分け前は必ず仲間に与える。
    ○自分のことばっか考えないで人のことを考える。上司と呼ばれる人は自分のことをきっちりするのは当たり前。部下...続きを読む
  • とかげ
    凸凹なナニカを抱えている人達の愛の話。
    それぞれが持つ生い立ちや性格は人となりを凸凹とする。その凸凹によって、社会が息苦しくなるかもしれない。しかし、凹凸を見つけられると、きっと深く結び付いてずっと安らかに生きていける。

    凸凹な人達が自分に合う凹凸を見つけ、生活が変わる瞬間、というよりもこれから変...続きを読む
  • ひな菊の人生
    父はおらず母子家庭のひな菊。
    そんな中、母と事故に遭い母の痛々しい死を目撃して本当に普通だったらもう悲しい辛い物語のように思うけど、この本を読んでいて辛いってことが
    一切ない。ひな菊の言葉言葉がとっても良い。

    死はとっても身近なこと。
    だれにでも起きること。

    過去を振り返れば良いことが思い浮かぶ...続きを読む
  • ハードボイルド/ハードラック
    身近な人の死についての2つの物語。

    ハードボイルドはかつての恋人の死。

    夢で何度も彼女が出てくる。本当はとっても大切にしてた毎日だったと思う。彼女からたくさん影響を受けてたんだと思う。

    見えないものが見えたり、普通の人が感じれないことを感じ取ったりすることも彼女からの影響が強い?

    主人公が1...続きを読む
  • とかげ
    「癒し」についての物語6編とのことだけど「救い」についての物語のように感じた。あまりにもふわふわしていた。
  • アムリタ (下)
     「人間のしくみはたいていとても単純でよくできている。複雑にしてしまうのは心と体がバラバラに働き、心のほうが暴走してゆく時だけだと思う。そういう時に、人間は何かの隙間を見る。その隙間には世にも美しいものも、戻れないくらいに恐い闇もつまっている。それを見るという体験は、幸福でも不幸でもないが、その思い...続きを読む
  • 体は全部知っている
    止める事のできない時間は惜しむためではなく、美しい瞬間を次々と手に入れるために流れている。

    西日とくろいアゲハが好き。
  • そうだ 魔法使いになろう!望む豊かさを手に入れる
    おもしろかった◎
    ぴんときたところは秘密メモにて。


    【いちばん響いた部分】
    神様は私たちを絶対に助けたいと思っているはずです。だけど、私たちの願いが「真心から」か「そうではない」かという点で左右されます。結局は魂と肉体が一つにダンスをすれば何でも叶うのですが。
    願いや豊かさを現実化するステップが...続きを読む