吉本ばななのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
幸せについて考えさせてくれる、とても素晴らしい本です。
自分の心・体のセンサーにもっと敏感でいることが大事。
それを信じることで、新しい流れが生まれるかもしれない。また、生きる力にも繋がっていく。
他人の言葉や考えに流されない。せめて自分のなかで、「自分は本当はこう思っている」という考えを自覚しておく。
自分だけに視点がいっている時は不幸になるというのは、腑に落ちました。自分にもその体験があるからです。自家中毒になると、まわりが見えておらず、感謝する余裕さえなくなる。
傷ついたり、悲しんだりして、人生が前に進んでいないと感じる時がある。
そんな時でも、
『自分を整えるを活動をしてさえ -
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ネタバレ「体はなく、頭だけがあれこれ考えて、ぼんやりと水のような中をくらげみたいに行ったり来たりしているような感じ」
「生きていることには本当に意味がたくさんあって、星の数ほど、もうおぼえきれないほどの美しいシーンが私の魂を埋めつくしているのだが、生きていることに意味をもたせようとするなんて、そんな貧しくてみにくいことは、もう一生よそう」
死への渇望。
汚く死にたくないけれど、きれいに死にたくもない
体と本能にまかせておけば、さほど間違えることはない。ひとたびそこを見失うと、問題は迷路に入ってしまい、大ごとにならないと気づかなくなってしまう。
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Posted by ブクログ
ネタバレ「ふつうのことがいちばんすばらしいことなんだ。人生はそれだけでいい。」
この一文に出会って、自分がいかに日々欲張って生きているかが露わになり、少し恥ずかしい気持ちになった。
ばななさんの物語は、いつも生きている世界とそうじゃない世界の境界線を、少しだけ曖昧にしてくれる気がする。私たちはつい、生きている世界を前提にものごとを捉えてしまうけれど、そうじゃない、不思議な角度からふっと世界を描いてくれる。
今回もそうだった。ありそうで、なさそうな。そんな物語ばかり。
軽井沢の別荘整理から始まる「束の間」。亡くなった女の子が見えてしまう「世界には時間がたっぷりある」。ほか2編、あわせて4つの物語 -
Posted by ブクログ
どの作品もよかったなぁ。
表題作のミトンとふびん、カロンテの2作が特に好きかな!
この本を買って、読む前にシンシンの映画を見てからこっちを読んだ。
シンシン映画は酷評だったけど、この短編を2時間に引き伸ばすから変に間延びした映画になっているだけで、原作はよかった。
映画も原作へのリスペクトは感じたし、セリフや空気感はそのものだったけど、さすがにこれを2時間は難しいよなぁ。
誰かが亡くなるというのは、存在がゼロになるわけじゃなくて。わたしたちの記憶には生き続ける。大切な思い出や遺品があれば、いつだって思い出のページは開ける。
そんな、前を向ける、あたたかい作品ばかりだった。 -
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6作の短編集
ほとんどが身近な人の喪失を抱えている話だった。
自分の経験でも、抱えきれないほどの悲しみのなかにいるとき、何をみてもその人のことを思い出してしまい、どうしようもないことがある。
最後の章の言葉が印象的だった。
“どんなに他人と親しくなり、その人のことをわかったつもりになっても、結局その他人とは自分の中に生きているその人にすぎない。その人本人ではない。”
生きている間だって、大事な人は私の中にいる大事な人でありその人本人ではないのだから、
亡くなったって、私の前から急に消えたって、私の中にいる大事な人はいなくならない。ただ、その人はもう更新されない。
これから先の人生、また大き -
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「怖い」ではなく、理屈では説明できないような日常の中に起こることのあるちょっと不思議な物語がたくさん詰め込まれています。
あとがきで吉本ばななさんが2年間ずっと怖い話を読み、YouTubeを観て整合性がとれるようにがんばったと書いてありました。一つ一つ読んでいて気味の悪さを感じるものはあるものの、後味が悪いものはなくスッと入ってくるような感じでした。
数ある話の中で「光」だけは話の毛色が違っていて、物語の書き出しも「この話だけは少しトーンが違う。それは、実話だから。」で始まっています。何が優しさなのか、何が正しいのか、正論は時々人を傷つけることいろいろ考えさせられます。
ちょっと不思議な話 -
Posted by ブクログ
初吉本ばななさん!女性作家好きとしてずーっと読みたいと思っていたのです。
嫋やかで優しくて、なんだか朗読したくなるような文章でした。
だけどその心地良さの中に、抜きん出た周囲の人や物事、気持ちに対する観察眼が詰まっていて、なんていうかもっと周り見て過ごそうとしみじみ感じました。
『確かにつぐみは、いやな女の子だった』
書き口からつぐみは亡くなったものとばかり思っていましたが、気丈に生き抜いてくれていたんですね。
ひと夏の出来事が、本当にまりあの思い出の中で輝いている一幕だったんだと思えました。
つぐみにとっては、この先超えなければならない山の一つかもしれませんが…
まりあより長生きして、「お -
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この短編集のなかのSINSIN AND THE MOUSEが映画化されるとのことで、劇場で観る前にもう一度読み直そうと思って引っ張り出してきた。
この短編のいいところは、はじまる予感だけはあるけど、なにもはじまらないし、なにもおわらないところ。生きていく中のほんの少しの時間を切り取っただけの話なこと。
生きているといろんなことがあって、悲しい気持ちを抱えながらも、ちょっといいなって思う人に会ったりと、感情もいろんなものを同時に抱えるもので、これが終わったら次の事とかきれいな区切りってないものだったりする。
わたしの人生もこんなかんじのちいさな出来事の積み重ねで出来上がっていればいいなと思