吉本ばななのレビュー一覧

  • ミトンとふびん

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    『ミトンとふびん』

    なんでもない日常を切り取った作品、は精神が安定していない時に、早く家に帰りたいと思うような日々の喧騒に、少し彩りを与えてくれる。

    女性作家の壊れてしまいそうな繊細な感覚を贅沢に味わうことのできる作品。

    「でも、人が意志を持ってそっとしておいてくれるということに、こんなに安心したことはない」

    「積み上げたものをまた失うのはわかっている。どんなに積み上げたって、死んでしまったらお別れ、そこでいったん終わるのだ。…それでも私たちはなぜか積み上げ続ける。それが生きている証しであるから。」

    なんでもないただのお泊まりの時に、彼がタオルを広げて髪の水気を取ろうとしてくれたこと

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    2026年03月12日
  • ミトンとふびん

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    心にぽっかり穴ができてしまって。それをただ寂しいと表して時間が解決することが大半な世の中だと思うけど、この本では寂しくたっていいじゃん寂しいままでいいじゃんってそのままでいることに寄り添ってくれるような小説だった。
    ”なんでもかんでもここにあるのに、自分枠の狭い目で切り取って見ることしかできないのは私の方だ”
    そうだなあ、現世にあるものが全てではないし、枠をとっぱらったら見えてなかった素晴らしいに出会えるのだ

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    2026年03月12日
  • ミトンとふびん

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    谷崎潤一郎賞を受賞した短編小説集。何かしら哀しみを抱えた人々が旅先での出来事で、少しずつ歩み出す。

    それぞれの小説の中で、皆少しは考えた事のある内容、人と暮らすとは?人生とは?成功とは?について登場人物を通して優しく繊細に、ユーモアを交えながら語られている。

    ゆっくり時間をかけて、心の機微を確かめながら歩むことの尊さを語っているように思えた。

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    2026年03月09日
  • ミトンとふびん

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    ギュッと抱きしめて大切に包み込んでいたいような、そんな話が詰まった作品だったなぁ。じんわりと広がる優しい温かさと痛み、すごい好き。

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    2026年03月07日
  • ミトンとふびん

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    よしもとばななさんの言葉は、こころの模様を繊細な風景画のように描き出してくれる感じで、とても好きだなぁと改めて思った本。全然見たことない風景だなぁとなることもあるし、いつかどこかで見た景色だと感じて急に心に迫ってくることもある。

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    2026年03月07日
  • ミトンとふびん

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    大切な人とどう向き合うか、を考えさせられる短編集。特別な輝き(まあ、それがどんなものなのかもわからないけれど)がなくても、大切な人がいる人生を、ああ、なんて幸せなことなんだろう、と認識させてくれる物語。

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    2026年03月04日
  • ミトンとふびん

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    人は失うことを経験しながら生きている。そこにはまた新しい出会いが訪れるということの前兆でもある。

    人は出会い、別れ、愛し、愛されその一生を終える。出会うことには意味があって、別れることにも意味がある。意味の無いことなんかないよな、と思った。

    私はある人に頼りすぎたことがあって、突然居なくなり、準備が出来ていなかったことがある。
    当たり前なんてなくて、そばにいてくれることは幸せなことなんだと思う。
    離れていかないだろうとタカをくくっていてはいけないのだ。

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    2026年03月03日
  • ヨシモトオノ

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    表紙の絵はばななさんなんだ、良いですね。さて、遠野物語は語り部さんからまたは遠野昔話村の展示されているものを見て何点か知っています。生活に密着した不思議なお話しですがわたしには作り話しではなくて本当にあったことに思えます。その世界観が大好きでとても読みたい本でした。非現実的な出来事でも何かを教えて導いてくれる不思議な力があるように感じます。事故物件と大家さんのお話しは本当に最良です。

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    2026年03月01日
  • ヨシモトオノ

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    ばななさん歴は短いけど、このふわふわで柔らかな文章に惹かれていく自分がいる。


    リスカをする幽霊みなたいな女の子に恋する僕。「こんなに背筋がヒヤッとする、愛の告白ってあるんだ〜」と新たな扉をあけてくれた筆者に感謝。

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    2026年02月24日
  • アムリタ (下)

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    好き!日常当たり前の生活を大切に大切に送っていきたいなーって思った!小さな幸せも沢山見つけたい!!当たり前に側にいる人を大切にしたい!!

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    2026年02月22日
  • ミトンとふびん

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    伯母に勧められて読んだ一冊。
    読後、少しだけ世界が綺麗に見えました。

    吉本ばななさんの本は初めて読みましたが、柔らかく温かい文章で読みやすかったです。

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    2026年02月21日
  • ミトンとふびん

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    谷崎潤一郎賞とのことで勝手にエロ美しい男女モノを想像していたけれど、大切な人の死で傷ついた男女が旅先で静かに再生していくストーリーの短編集だった。王道のばなな節。

    私も当時感銘を受けた「デッドエンドの思い出」以来の二度目の最高峰に到達したーーとあとがきにあったものの、納得できるようなピンとこないような。
    著者と一緒に成長できず、自分に残念な読後感。

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    2026年02月20日
  • ミトンとふびん

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    本の形が正方形に近くて行が短い。読みにくいなぁと最初は思っていたけど、それくらい丁寧にゆっくり読むのがいい短編集。
    表題作「ミトンとふびん」に、「職場で隣の席の若い女の子にいつのまにか好きになられているタイプ代表」って表現が出てきて、
    「あ~はいはい、星野源みたいなヤツね」
    って思いながら読み進めてたら、本当に星野源みたいなビジュアルだと形容されていていっきに解像度が上がってしまった。
    ひさしぶりに「デッドエンドの思い出」読み返そうかなあ。

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    2026年02月20日
  • アムリタ (下)

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    ネタバレ

    上よりも面白かった。いろんな能力が使える人が出てくるし、情景描写が細かいから人の気持ちもその場所の記憶も全部手に取るようにわかるので、心地よかった。
    どんなこともすべていいものになるし出会いも別れもなるようになってことがすすんでいるということ。

    『いつかあの人が他の誰かと過ごすなら、そいつが見るあの子のスカートのしわにさえ、僕は心を痛めてしまう。あの人は花だ。希望だ。光だ。最も弱く、最も強いものだ。でももうすぐ誰かのものになってしまう。何もかも。あの寝顔も、熱いてのひらも。
    いつかそんな日が必ず来るなんて、それはなんて残酷なことだろうと思う。
    でも今の僕には、その残酷さがなによりも美しいゴス

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    2026年02月17日
  • 体は全部知っている

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    みどりのゆび
    「植物ってそういうものなの。一人のアロエを助けたら、これから、いろんなね、場所でね、見えるどんなアロエもみんなあんたのことを好きになるのよ。植物は仲間同士でつながっているの。」

     ベストセラー『樹木たちの知られざる生活 森林管理官が聴いた森の』にも書いてあったけれど、植物はつながっている。集合意識というか、そうした類の連帯がある。
    そうでなければ、(たとえば)カミキリムシ被害が出たとき、森林は全滅してしまう。「おい、とおくでカミキリでたみいだぜ」といった伝言ゲームで、森林全体が身構える、というわけだ。

     人だって、集合意識はないわけではないだろう。
     個人というか、人の個体と

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    2026年02月15日
  • 切なくそして幸せな、タピオカの夢

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    装丁に惹かれて読んだけど思ったよりささってしまった。スーピー・タンさんの絵、素敵。

    初めて子どもを持つことに前向きな興味がわいたかも。

    わたしは昔から根っこの部分は虚無主義なのかもな、と最近思っていたけどあとがき最後の
    「なにひとつ、虚しいものはない」という言葉にも少し救われた。

    「人生は一度しかなく、なるべく幸せでいた方がいい」

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    2026年02月12日
  • ミトンとふびん

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    今の人生は誰から見てもそれなりに幸せと言えるものかもしれないけれど、いつかどこかでこの本がより沁みることがあるんだろうなと思った。

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    2026年02月11日
  • おとなになるってどんなこと?

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    ネタバレ

    読む度に深みが増して行きそうな本。
    年をとる、大人になる。みんなが当たり前に通る道を、そこに伴う不安や不信感を吉本ばななさんがこんな考えもあるよと優しく教えてくれる。
    人はそれぞれの自分を極めるために生まれてきたんだと心で唱えながら、今を目一杯生きて、その先で人を救える人にいつかなりたい。

    -普通にふるまっていたからといって、何かから救われることは一切ないと思います。
    -人がその人を極めると、なぜか必ず他の人の役に立つようになっています。
    -愛の貯金を人にも与え、自分が成長することを学ぶために、せっかく生まれてきたので

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    2026年02月11日
  • 小説家としての生き方 100箇条

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    久しぶりに、ばななさんの著書を読んだ。職業にかかわらず、生き方のコツのようなものというか、提案や知恵を得ることができた。これからの生活にも取り入れたい。
    例えば、
    82 おいしいものを、美しいものを、快いものを、いつも近くに置いておく。いつでも触れられるように。生きる力を思い出せるように。
    という章が、心に刺さったので、私のコーピングリストを作ることにした。

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    2026年02月11日
  • とかげ

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    痛みを抱えた者たちの、いじらしくもあたたかい、ちょっぴり切ない6編の物語。
    傷を乗り越えるのではなく、傷をまるごと受け入れて、生きていこう、そう思わされる作品でした。

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    2026年02月11日