吉本ばななのレビュー一覧

  • イヤシノウタ(新潮文庫)
    8年一緒にいる人がいます。
    家族の次に長い時間を過ごしました。

    勿論、平和ばかりではなく
    たくさん傷つけました。たくさん傷つきました。
    でも8年も一緒にいました。

    間もなく9年目がはじまります。

    彼のことを描き貯めたいと思いました。
    なんでもない事を。私だけの世界を。
    9年目の愛する人への長い...続きを読む
  • イヤシノウタ(新潮文庫)
    いちばん最後の吉本隆明さんとの対談がすごくためになりました。
    モヤモヤの感じとか。
    スッとした状態で暮らせるように心がけよう。
  • ひな菊の人生
    しびれた。

    70ページのこの部分。深い。

     「なにかを徹底的に受け入れようとすることは、
      この世で起こっていることに関して普通の百倍
      くらい敏感になることだった。決して鈍くなって
      乗り越えようということではなかったように思う。」
  • イヤシノウタ(新潮文庫)
    冒頭の忌野清志郎さんの歌詞にまずググッと。
    ところどころ癒されたり共感したりふーんと思ったり。
    シンプルであろうとするあまり、柔軟さに欠けるところがある。
    全般的には好み。指針となるようなポイントあり。
  • イヤシノウタ(新潮文庫)
    本というより処方箋。
    この方とほとんど同じ世代で、一緒に年をとっていけたのは僥倖。いつもいつも必要というわけじゃないんだけど、弱ってるとき確実にツボをついてくれる。
    安らかには逝けなかった父について「なぜあんな死に方を」と自問しているとき、「それは、お父さまがご自分を大切になさらなかったからです」と...続きを読む
  • ひな菊の人生
    「天とか運命とかは、首の事故で彼を俺たちから奪うことはできても、あの楽しかった時間を奪うことは永遠にできないから、俺たちの勝ちだと思うんだ。」
    自分が経験したこと、関わった人と過ごした時間、それらの積み重ねが人生だと思わせてくれる。大切な人を想い出しながら読んで胸が熱くなった。
  • ハネムーン
    裕志が繊細でナイーブで痛々しかった。少し前に身近な人が死んで裕志と同じ情緒になった時、もう少ししたらまた大切な人が死んでしまうんじゃないか、怖くて恐ろしくてビクビクしながら生きていた時を思い出して辛かった。
    そんな中で、吉本ばななの表現のところどころでグッと来すぎて心がいっぱいだった、、。
    うーむ、...続きを読む
  • にぎやかだけど、たったひとりで 人生が変わる、大富豪の33の教え
    やっぱり兄貴は良いなぁ。吉本ばななもハマってしまう訳だ。
    金儲けは「恩を返す」という事に関心があるかどうかで決まる。
    実際お金儲けっていうのは、簡単に言うたら時間の使い方です。
    自分が滅びても残るのは、間違いなく不動産です。
    子供をいじれば国が豊かになる。
    リミッターが外れた人は自分が薄まった状態。...続きを読む
  • 夢について
    20年位ぶりに、あらためて読みました。以前読んだのは文庫本が発売されてすぐ位だったのでは……ばななさんの最近の作品はどうも身構えて読んでしまうのですが(ただ単に、私がニューエイジっぽいのが苦手だからなんですけど)、この一冊は「夢」というニューエイジっぽくなりがちな題材を扱っているにもかかわらず、素の...続きを読む
  • 体は全部知っている
     タイトルが気に入って読んでみた。「文庫版あとがき」を読んで納得した。オイラはいつの頃からか、健全なカラダに健全なココロは宿ると信じるようになった。ココロさえしっかりしていれば大丈夫だと思っていたが、仕事や家庭の不和で意外に簡単にココロは折れた。その時のカラダと言えば、しっかりオヤジ化しておりとても...続きを読む
  • 不倫と南米 世界の旅3
    アルゼンチンを舞台にした短編集。
    現在、自分がアルゼンチンに住んでいるからか、作者が感じたことがとても理解できる。
    と言うか、自分がその場所で感じたことをうまく言葉にしてくれている感じ。
    ほんの2週間ぐらいの取材なのにここまでうまく雰囲気を切り取って言葉にできるのはさすがだと思った。
  • ハネムーン
    よしもとばななさんが本を書いて伝えたいことが、この本にはすごく素直に真っ直ぐ綴られているように感じました
  • ふなふな船橋
    船橋のときわ書房にて購入.しかし小説の感想ってな書きづらいね(笑)面白かったとしか思い浮かばないや.
    と言いつつ,人は立ち止まってる訳にはいかんのよねとかいつでも笑顔で迎えてくれる存在ってないいよななんて思ったりしたのでした.
    んでんでやっぱいつか船橋駅近くに住みたいなぁと強く思うのでした~
  • 体は全部知っている
    「止めることのできない時間は惜しむためだけではなく、美しい瞬間を次々に手にいれるために流れていく。」黒いあげは より
    生きていくための力に満ちた本でした。
  • 体は全部知っている
    13のお話からなる短編集。
    いちばん好きだったのは「おやじの味」という短編で、私も何度も主人公と同じことで悩んだことがあるので、私だけが悩んでいる訳じゃないのかと救われた気持ちになりました。どれだけ多くの人が同じように安心したのだろうと思いました。
    80年代後半「ばなな現象」と呼ばれるブームがあった...続きを読む
  • ハネムーン
    自由だ自由、フリーダム。自由っていってもちんこ出して街を歩き回ってビーチでうだうだするようなやつじゃなくて、あいつらはただの変態なわけで、夫婦で一緒に海外旅行に行って、でもって部屋で旦那を待たせてる間にお出かけして、でもって店で気持ちいいから生ビール飲んでから帰っても二人とも普通にハッピー、みたいな...続きを読む
  • 不倫と南米 世界の旅3
    20代のころからばなな作品が大好きで、出版を追いかけるように読んできたけれど、当時の私には「不倫」も「南米」も遠すぎて、タイトルだけでしばらくのばなな離れに。今になって読んだけど、食わず嫌いはやめておけばよかった!!やっぱり私は、ばななさんのその土地の表現がすきなのです。
  • ハネムーン
    いつものじんわりとかあったかい光よりは
    ずっと深くて暗くて底の方をさまよう心地がした。
    でもきっと、そんなところから
    仰ぎ見る空や光や生きている証が
    この世界をとてつもなく美しくしている、
    そういう感じがした。

    最後まで読んだら
    急にタイトルがしっくりきた。
  • ハチ公の最後の恋人
    「サウスポイント」はこの作品の続編(?)みたいだったので、すぐにでも読んでみたくなって。

    いやぁ、ほんと、サウスポイントに繋がってて良かった。ほんと、良かった。

    この、身を切り売りしているような精一杯さ、完全であるから儚いという、太古から決まっている約束のような理に、それでも受け止めて愛して...続きを読む
  • ハネムーン
    すごく美しい表現がきらきら散りばめられ、世界はそして人生はとても美しくオーストラリアに行きたくなった。しかし、登場人物の境遇は特殊なのに、とても退屈な流れで、全然読み進まなかった(笑)