吉本ばななのレビュー一覧

  • 吹上奇譚 第三話 ざしきわらし
    描く世界が美しく、人間模様もまた美しい。美鈴の過去は哀しいものだけど、ミミをはじめ周りの人々の必然運命の流れに吹上町は不思議で素敵な場所。
  • ハネムーン
    可愛い装丁とタイトルから想像していたものと違った。
    まなかと裕志のハネムーンにまつわる物語。複雑な事情があり、まなかと家族同然になった裕志。
    大切な人の悲しみに寄り添い一緒に乗り越える話、不思議な空気感でした。ぞくっと、えっ、とした描写もあるのですが、ストーリー性というより、吉本ばななさん(だからこ...続きを読む
  • さよならの良さ どくだみちゃんとふしばな8
    なんか読みづらいなぁ。
    ネットの文章だからかなと思いつつ読み進めていたら
    本人も本文で語っていた。
    「まとめて読むのに適さないものってこの世にあるんだ」に納得。
    「週に一回だらだらっと読むように書いている」と言われればまさにそれ。
  • 哀しい予感
    久しぶりにファンタジーじゃないものを読んだ。きっかけは高校の時に模試で読んだ小説をずっと探してて、これじゃないかと候補に挙がってたから。結局は違ったんだけど、読んでよかった。

    主人公の弥生が自分の幼少期の記憶を求めて、おばに会いに行き、過去を思い出していく話。昔のことを思うとなぜか切なくなる気持ち...続きを読む
  • 人生の道しるべ
    親とのコミュニケーション、夫婦の会話、それさえあれば子どもはどんなことがあっても真っ直ぐ育つ。
    わたしは、考えや気持ちも子どもたちに伝えていきたいと思う。

    好不調は常に繰り返すし、浮き沈みはつきものだが、やるべきことを放棄しなければ思いもよらなかった大きな褒美が突然やってくる(宮本輝)
  • とかげ
    解説、あとがきにもあった通り本作は『癒し』をテーマに描いた6遍となっている。
    居心地の良さというのは人それぞれの価値観に依存するもので、本作は登場人物のもつ得体の知れない不安や恐怖心の様なもので対比させることで彼らの求める癒しについて結論づけていったのだと思う。
    そういう意味では全体的に重く、ドロド...続きを読む
  • おとなになるってどんなこと?
    感想
    自分の道の始まり。人は大人になるにつれて自由を獲得する。楽しくもある。責任もある。自己を磨き続けることは後悔のない終わりへの第一歩。
  • おとなになるってどんなこと?
    年齢的には既に大人になっているけれど、改めて「大人って何だろう」と思い手に取った1冊。

    きっとたくさんの人に助けられながら、貴重な時間を私のために無駄にして、私は今まで生きてこられていたんだなと思った。
    他者に思いやってもらえることを当たり前だと思ってはいけないなと、感謝の気持ちを持って過ごしてい...続きを読む
  • 吹上奇譚 第四話 ミモザ
    最終巻。娘のミモザの誕生とともにすっかり普通の人間になった美鈴。この小説でまさか『きさらぎ駅』が出てくるとは思わなかったけど、何となく言いたいことは分かる。常に移り変わる人の世ではついていけなくなった人達は置き去りにされる。そんな残酷な世界でも生きていくと決めたんだなと思う。
  • 切なくそして幸せな、タピオカの夢
    吉本ばななさんの文章にSoupy Tangさんの絵。

    読み終わったあと、心がほっこりする作品。

    個人的には、

    「誰と食べるか」に加えて「何を食べないか」も大きな割合を占めているので、そこまでのめり込めなかったかな。
  • 吹上奇譚 第四話 ミモザ
    手に取ったら、第四話だったけど、多分読めると思ってトライしてみた。
    不思議な世界で生きる、関係ある人との繋がり、
    思い、でも異世界には行きたくない。
    そんな心情が伝わってきた。
    ばなな さんの作品読むの久しぶりだけど、不思議な感覚満載。
  • ハネムーン
    大好きな作家 吉本ばななさんの「ハネムーン」
    お昼には読み終わったのにズルズルと、気付けば今も内容を引き摺っていて身体半分蝕まれたみたいで笑いずらい、バットエンドではないのにもやもやして、苦しい。この本は柴田聡子さんの曲に似てる
  • 吹上奇譚 第二話 どんぶり
    話の内容は怖いはず、ゾッとする内容なのにどこか優しい雰囲気があり、頭の中でキラキラする世界が思い浮かばれ恐怖感がない。不思議な世界。
  • 吹上奇譚 第四話 ミモザ
    最終話とのことで楽しみだったが、だらだらとして退屈だった。

    世界のどこかでひっそりとだが自然に任せた清らかなエネルギー、例えば墓守くんの花束の様に、例えばコダマさんの作るアイスの様に、例えばお母さんの作るお弁当の様に、例えばこだちの作る洋服の様に、エネルギーを発生させることによって、波紋の様に良い...続きを読む
  • 吹上奇譚 第四話 ミモザ
    久し振りに読めた続きだが、
    みんなが元気で良かったとシンプルに思う。
    友達というほど近くはなくても、実際にいる人たちのように感じる生々しさがある。

    下品ではないが明け透けな物言いが苦手に感じるところもあるし
    時々常識が自分とは違うなと思うところもあるが
    ほっとするところもやはりある。

    墓守くんと...続きを読む
  • 体は全部知っている
    タイトルの通り、「はっきりとした根拠はないけどなんとなく体がさまざまなことを感じ取ってしまう体験」を共通テーマとした短編集。
    「みどりのゆび」と「田所さん」が特に好き。
    よしもとばななさんの文章は美しいなと改めて思いました。筆者本人も体調を崩していた時に書いた作品らしく、年末に数日寝込んだ身としては...続きを読む
  • マリカのソファー/バリ夢日記 世界の旅1
    ゆるーく読みたい時に、良いと、個人的には思いました。
    バリに行ったことがないので、そうそうそんな感じと共感できないのが、悔しかったです。
    海外に旅行行きたいなと思いました。
  • 私と街たち(ほぼ自伝)
    私の読書ログを読んでくださる皆様、新年明けましておめでとうございます。
    吉本ばななさんの自伝、想い出語りですかね。
    芸術家という人は、個性的な人が多くて。
    素敵だけど、ご自身は生きづらいと感じながら、でも必死で生きておられる。
    勇気がもらえる。
    昨日の紅白のダイジェストを他局でみた。
    安全地帯の玉置...続きを読む
  • とかげ
    とかげ、キムチと最後の短編小説(大川端なんちゃら)が個人的にはとてもよかった。
    特に最後の短編小説で主人公が誰もがみんなどっかで自分に優れているところがあると思い込んでいて、皆が皆そのことに気がつかないまま街に溺れて死んでいく(ニュアンス)って台詞が他人と比較する癖がある自分に刺さった。
    あくまで経...続きを読む
  • 私と街たち(ほぼ自伝)
    吉本さんの本をあまり読んでいない。

    人付き合いが苦手のようですが、私からしたら濃密。
    それは職業柄なのか、自然なのか。
    お父様も有名な方だから、いつも家にはいろんな人がいて嫌だったっていうのは頷ける。
    きっと私も嫌だ。