吉本ばななのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ役に立ちたい、認められたい、特別だと思われたい。社会人になってから、今まで感じてこなかった感情や欲望と出会って、うまく付き合えずに戸惑っていたけれど、なかったことにしなくていいんだと思ったら、ちょっと楽になった。
・大人になんかならなくっていい、ただ自分になっていってください
・(病院の検査についてきてくれた父と祖母に対して)私だけではない、このついてきてくれたふたりにとっても、今日は自分のしたいことができる一日だった
・大人になるということは、子どもの自分をないことにせず、ちゃんと抱えながら、大人を生きるということ
・私は人間はそんなに器用だったりたくさんことができる存在ではないよう -
Posted by ブクログ
死者は、やさしい面影だけを心に広げる。
でもそれは本人じゃないから、昔のこととはいえもっと遠くなる。もう見えないくらいはるかに遠い。手を振っている。笑っている。でもよく見えない。
その人がその人であることは、壊れて行く自由も含めてこんなにも美しい、人に決めてもらえることなんて何一つ本当じゃないんだな、としみじみ光るように生きる彼女を見ていて私はよく思った。
各家庭に、はたからみると考えられないような問題があって、それでも食事したり、そうじしたりするのには何の支障もなくて毎日がすぎて行って、どんなに異常な状態にも慣れてしまったり、他人にはわからないその家だけの約束事があって、どろどろになって -
Posted by ブクログ
よしもとばななの『ハネムーン』を手に取ったのは妻が病気を患ったのがきっかけでした。
タイトルの『ハネムーン』を見て、妻との楽しかった思い出を懐かしく思ったからです。
と思って読み進めたら、おや思ってたのと違うぞと!
義父のカルト宗教問題とか想像していた明るく楽しい新婚旅行の甘い物語はどこへ行ってしまったのか?これでは逆効果じゃないかと。
そういえば、ばななさんの本は「喪失と再生」の話が多い、それに加えカルト宗教か!
でも、そんななかでも心に刺さるメッセージがありました。
在り来たりかもしれないけれど、何でもないような何気ない日常が、いかに掛け替えのない大切なものであるか、ということ。
妻の