吉本ばななのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
金沢、台湾、香港、ヘルシンキなどなど旅先の話。主に死別を描いているが、他にも恋人との別れ、記憶の忘却や決別など、広い意味での別れを繊細に書いた短編集。相反する感情を自分の中に認めてもいいよと言ってくれているように感じた。Laura day romanceのorange and whiteという曲の歌詞「悲しみの色に染まることなんてできるけど 名前のない気持ちを見失ったりしたくない」を想起した。人の気持ちは言葉で括るにはあまりにも無限過ぎて持て余してしまう。その人だけのものである。
カロンテ
タイからラオスに向かう寝台列車の中で読んだ。ローマが舞台。親友を失った悲しみを何度も自分の中で咀嚼し受 -
Posted by ブクログ
よしもとばななの『ハネムーン』を手に取ったのは妻が病気を患ったのがきっかけでした。
タイトルの『ハネムーン』を見て、妻との楽しかった思い出を懐かしく思ったからです。
と思って読み進めたら、おや思ってたのと違うぞと!
義父のカルト宗教問題とか想像していた明るく楽しい新婚旅行の甘い物語はどこへ行ってしまったのか?これでは逆効果じゃないかと。
そういえば、ばななさんの本は「喪失と再生」の話が多い、それに加えカルト宗教か!
でも、そんななかでも心に刺さるメッセージがありました。
在り来たりかもしれないけれど、何でもないような何気ない日常が、いかに掛け替えのない大切なものであるか、ということ。
妻の