吉本ばななのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ自分が忙しく動いている間、鍋の方は暇というのは成程と思った。
時間が手伝ってくれる、が素敵な言い方だ。
田舎は夜には夜の匂いがするというのがよく分かる。
都会だと夜の匂いがしない。夜の匂いが違うという言い方でも良いのかもしれないが。
陶酔してるうちに死んでしまうのがいちばんいい
というのもわかるなぁ。
きっとみんな天国が懐かしいからハワイや百貨店に行く
という言い方が面白かった。
ちょっとした、読み終えて忘れてしまうとしても
香りが残っていて、ちょっとしたときにふわっと出てくる
そういう文章を目指しているというのも
そうなんだろうなとも思うし
そういうのが素敵だなと思う。 -
Posted by ブクログ
2025初読み
自分だけかもしれないけど、ばななさんの作品て夢の中で物語を読んでる感じに近い
そして思い立ったらすぐ行動しちゃう女の子と生と向き合っていく
この作品も不思議でいて哀しくもあるんだけど、それ以上に前を向く姿勢が強くて、切り取られた場面場面の思想がとにかく透明に思えた
ネタバレかもしれんが対象となる存在たちの名称が変わってゆく過程 で主人公が捨てたんじゃない作ったんだ(たぶんこんなニュアンスだったと思う)てなってたのがいい
あと、ロマンスな場面もある、たぶんツッコミたくなると思う
好きなフレーズ引用
母と2人で暮らした時代は永遠に誰とも分かち会えない何かになって僕の中にずっとあ -
Posted by ブクログ
吉本ばななさんの思ったままを書き上げた随筆集。おい大丈夫かよと思うような語りも彼女らしさというところか。巻末の吉本隆明との対談は隆明の娘を思う暖かな言葉が胸を打つ。「たやすく人には告げられないような何かが入っていないと、一級品にはならない」「傍から見ても、そばへ寄って話を聞いても、このうちは本当にいいな。いい夫婦だな。子供もいいなという家庭を目的として、それで一生終わりにできたら、それはもう立派なことであって、文句なしですよ」こんな珠玉の言葉を娘に送れるそれも大病の後、死去2年前に話せる吉本隆明はやはり同時代に生きた傑出した人だったなと感慨深い。