吉本ばななのレビュー一覧

  • 夢について
    吉本ばななが書くスピリチュアルな小説の世界がなぜ生まれるのか分かった気がする。

    (タイムマシンにお願い)に書かれていた、未来の自分が今の自分にエールを送っているという文がとても好きだ。

    これで明日からも頑張れる。
  • 吉本ばななが友だちの悩みについてこたえる
    読者の悩みに答える形をとりながら、ばななさんが大切な友人との思い出を語っているのが印象的な本でした。とても大切なご友人がいたんですね。あとがきに感動しました。
  • 嵐の前の静けさ どくだみちゃんとふしばな4
    サボテン、日当たりが悪い場所に置いていてもあのときの方が仲良しだった
    というのがわかるなぁと思う。
    環境としては日当たりが良い方が当然良いのだが、関係というのはそれだけではないのだと思う。

    今1歳になったばかりの子犬と一緒にいるが、本当に持て余さんばかりの
    エネルギーの塊で、いるだけで励まされる感...続きを読む
  • 吉本ばななが友だちの悩みについてこたえる
    「例えば宇宙人が地球にやってきてみんなを見たらどう映るか?」
    著者が冒頭でおっしゃっていることだが、人間関係という人間の全ての悩みの基礎を、この本は客観的かつシンプルに映し出している。
    この一見シンプルな言葉たちは、ご本人があらゆる人間関係に対して試行錯誤してきた過程に生まれたもの。だからこそこれを...続きを読む
  • ひな菊の人生
    目次
    ・崖の途中の家の夢
    ・居候生活
    ・いちぢくの匂い
    ・再生
    ・写真
    ・雨
    ・首の話

    長男を妊娠していた時、直属の係長が貸してくださった『TSUGUMI』を読んで、こんなに私の生きづらさをわかってくれる作家がいるんだ、それもこんなに若い作家が、と感動しました。
    でもその後彼女の書くエッセイをいく...続きを読む
  • 下北沢について
    その街で生きるということ、街と人との繋がり、人と人との繋がり…読みながら色々なことを考えた。
    あとがきが印象的だった。当たり前のようにまた会えると思っていた人に、もう会えなくなってしまうかもしれない日が突然来ること。
    遠くに住んでいてなかなか会えない友達や、先輩、後輩、恩師、よく通ったお店の店員さん...続きを読む
  • 体は全部知っている
    食回りのエッセイかと思って手に取ったらゴリゴリの短編小説集だった。
    人との関係性に関する様々な切り取り方をした本だったから、あーこんな人もいるのね、という感じ。
    68/100
  • ハネムーン
    お話の雰囲気や言葉はとても素敵で良いなと思った
    けれど…
    2人の住む世界や流れている時間が現実のものとは違いすぎて(私自身はニートではないし…)共感や感情移入はあまり出来なかった…
    まぁ、物語ですしね
  • ハネムーン
    けっこうシビアな内容もあったはずやのに、まなかと裕志の雰囲気なのか穏やかな感じがした
    なんとなく2人と一緒に成長したような気持ち
  • イヤシノウタ(新潮文庫)
    ばななさんも、ばななさんのお父さんも、ばななさんの描く物語の登場人物のような人たちだなと思ったら、小説の中に自分自身を半分は書いてるって言ってて、なるほどと腑に落ちた。
  • 人生の旅をゆく
    『…1日は二十四時間。そんなにたくさんのことができるわけがない。それなのにこの時代の日本が人に要求することは、ほとんど超人になれということばかりだ。』本文より

    沢山の旅と、日常の生活の中にある喜び、悲しみ、怒りなどなど、ばななさんの包み隠すことのない実直さがぐっと心に染みます☆

    肩の力がふっと抜...続きを読む
  • 虹 世界の旅4

    20ページくらい読んだら一度読んでる事に気づいた。
    ばななさんの作品はレストランと南の島が多数登場するので頭の中でごっちゃになってしまう。

    読めば面白いけれど、『虹』は結構スピリチュアルな面が押し出されていてちょっともやる。

    自分の生き方に自信を持つのは大いに良い事...続きを読む
  • とかげ
    短編集。
    登場人物は皆、希望と呼ばれる変化の一歩手前の人々で、それぞれの絶望の中にいて、突然何かに気づいて再生して癒されていく。読みながら、その瞬間のキラキラを感じられて、どこかすっきりした気分なりました。大川端奇譚が印象的でした。「川」の、全部絡めて止まらず一気に持っていく感じがよくわかりました。
  • 切なくそして幸せな、タピオカの夢
    一編二部構成のエッセイなので、ハードカバーにするには絵が必要で、台湾(多分)の女性に依頼して、海外版を先に出し、日本語版は幻冬舎から~病気であった母に代わって夕食を用意するため20分歩いて市場に総菜を買いに行く父。大量のバターを使って昼食を用意し居ていた。恋人と食事をするようになり、他人と食事をする...続きを読む
  • とかげ
    吉本ばななワールド全開。とかげが好きでした。
    本全体からなんとも言えない雰囲気(言葉にできないのが悔しい)がでていて、それもばななさんらしさ。あと10年くらいしたら全てを感じとれるのかしら。

    そしてあとがきがいい。
    「このような短編集を今の私はどうやってももう書くことができないけれど」というところ...続きを読む
  • 切なくそして幸せな、タピオカの夢

    誰かと食事をする

    好きな人と家族になって
    子供の成長を追う暇もなく日々だけただ過ぎて
    過ぎた日を思い出す

    とても、とてもとても幸せなことだと思う


    「そんなくりかえし、なんの特別なこともない。でも積み重ねるとそれは何か大切な塊になる」
    今大きなことを起こせない、起きない平凡な日々に言葉にはな...続きを読む
  • アムリタ (上)
    亡くなった妹の元恋人との日々や、母と腹違いの弟、従兄弟と叔母さんとの温かくも壊れやすい関係について、繊細に表現されていた。主人公は周り人との関係の変化に順応して、まさに風のように生きる女性。勇気をもらえた。
  • ハネムーン
    両親がいなくて、おじいさんと二人暮らしだった裕志は、おじいさんもなくなり、ショックをうけて、生きる気力がなくなっていく。
    まなかと裕志は、ハネムーンにでかけ、自然の一部として、二人で自然の力をもらいながら、二人で生きて行く事を実感していく。
    文体が優しく、挿絵が非常に良い。
  • ハチ公の最後の恋人
    失恋したのに無理に元気を出そうとするのは、まだ青いバナナをレンジに入れて黄色くしようとするようなもの。
  • 人生の旅をゆく
    「単純に、バカみたいに」はバナナさんのメッセージが優しくて心強いなと感じた。

    ただ上京してきた自分にとっては、東京ってやっぱり住みにくいところなのかなー?とマイナスに感じてしまう部分もいくつかあった。
    確かにそういう部分があることは否定できないけど、言うて冷たい人だけじゃないし。冷たいだとかキツイ...続きを読む