吉本ばななのレビュー一覧
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可愛い装丁とタイトルから想像していたものと違った。
まなかと裕志のハネムーンにまつわる物語。複雑な事情があり、まなかと家族同然になった裕志。
大切な人の悲しみに寄り添い一緒に乗り越える話、不思議な空気感でした。ぞくっと、えっ、とした描写もあるのですが、ストーリー性というより、吉本ばななさん(だからこそ)が書かれたい世界観なのだと伝わるものがありました。
自分がこの世にいることを肯定してくれて、安心して身を任せられる存在があることの素晴らしさを感じました。
この作品では釜揚げうどんが出てくる(無性に食べたくなった)。食べるそして生きる。
ひとつひとつの場面を味わい、背中を押されているよう。重い荷 -
Posted by ブクログ
とかげ、キムチと最後の短編小説(大川端なんちゃら)が個人的にはとてもよかった。
特に最後の短編小説で主人公が誰もがみんなどっかで自分に優れているところがあると思い込んでいて、皆が皆そのことに気がつかないまま街に溺れて死んでいく(ニュアンス)って台詞が他人と比較する癖がある自分に刺さった。
あくまで経験則だけど「自分に優れているところがある」って感じるときは、他人と比べたときなんだと思う。つまり、自分で付与した絶対的評価じゃなくて、ある意味相手から与えられた相対的評価に基づくものなのだろう。実際、主人公も性的な部分で他の同期の子と差異化を図ってたから。 -
Posted by ブクログ
ばななさんの本は癒し。平等の時間を与えられているけど、ばななさんは自分と向き合って会話をしてクリーニングをしていることがわかる。
私は失恋をきっかけに、ばななさんの本と出会い、本を読むようになり、自分と向き合い見つめ直し少しずつだけど、日々に感謝し自分を愛することの大切さに気づけた。寄り添ってもらえてる感覚になる。まさにイヤシノウタだった。
印象に残った言葉
裕福な人たち。ふつうに接する分には最良の人たちとも言える。モラルがあり、愛を知っていて、人生を楽しもうとしているところも素晴らしい。でもたまに彼らが一歩分だけ矛盾をしているところを見てしまうことがある。ほんの一歩、あるいは半歩分くら