吉本ばななのレビュー一覧

  • ハードボイルド/ハードラック
    大切な人を亡くしたけどなんとなく別の 世界ので起こった感覚のする登場人物た ち。心にぽっかり穴があいたような気持 ちに私も浸っていた。
  • ひな菊の人生
    以前読んだ本の中から何気なく選んで読み直し。

    昔、読んだ時はさほど心に響かなかったのだが、今回読み終えた瞬間、ジンワリ込み上げるものがあった。ここ数年の間に、身近な人との別れを経験したり、死というものが特別でないことを感じたのが大きいと思う。

    そういう出来事にまたぶつかった時は、ふと手に取って読...続きを読む
  • ひな菊の人生
    ふわふわした感じの不思議なお話だった。
    事故のあたりは読み飛ばしちゃったけど…
    (このお話に限らず、私はこのところ人がけがするシーンが読めない)
    ダリアともひな菊とも友だちになってみたかった。
  • ハチ公の最後の恋人
    吉本ばななは読む時を選ぶべき。
    仕事に忙殺されているとき、人間関係に疲れきっているとき、失恋してしまったとき、何かに疲弊しきった状態で本を開くとひらがなばかりの緩やかな文体が自然と体に染み渡っていく。

    「なにか本を読むかー」で普段何気なく読んでも、つらつらと綴られた文章に味気なさを感じるが、傷心に...続きを読む
  • 日々のこと
    根っこのほうは変わってないけど、2000年以降の日記やエッセイを知っている今読むと、今の方が同じ体験や経験でも、観察の目や心のひだがたくさんで深いなぁ、年とるってすごいなぁ、楽しいなぁと思っていたら、あとがきにご本人がそのようなことを書いていた。

    当時リトル・モアのTさんが、当時も変わらずTさんだ...続きを読む
  • 虹 世界の旅4
    コバルトな人ではないのだけど、良い意味でコバルトっぽさが抜けないというか、三十才になっても恋を夢見る感が溢れている。でも、コバルトでは決して無いんだよな、ばななは。
  • ひな菊の人生
    ひな菊という主人公と幼い頃に仲がよかったダリアという女の子の話。
    母子家庭に生まれたひな菊はある日母親を交通事故で亡くしてしまう。
    その後母の妹の家庭に世話になるものの、必要以上に打ち解けず、他人にあまり心を許す事をしなくなった。
    そんな中、近くに住む同じ年頃のダリアとどんなときもどんなことでも心を...続きを読む
  • ハチ公の最後の恋人
    吉本ばななをはじめて読んでみる。
    大なり小なり女の人はこういうこと考えてるんだろうな、
    なんて妙に納得。
  • 不倫と南米 世界の旅3
    久しぶりのばなな。鮮烈さは薄れたけど、文体と世界観はより確固としてきているなぁ。十年前くらいに何処に行こうとしているか分からない感があって読まなくなっていたけど、読み返したくなつてきた。
  • ひな菊の人生
    幼い頃に事故で母親の壮絶な死を目の当たりにしたヒナ菊。叔母・叔父と生活を送り出し、唯一の親友ダリアとの夜の交流を繰り返しながら大きくなった。叔父たちの焼きそばのお店を手伝いながら、引っ越してからあっていないダリアの夢を一年に一回見ることで彼女の無事を確信していたヒナ菊だったが、その年はなかなかその夢...続きを読む
  • アムリタ (下)
    表現がストレートで繊細で綺麗。
    主人公の朔美が、旅に出たり、様々な出来事を通して、周りの人達の温もりを受けながら、日常の幸せを感じる内容。
    内面的な事が描かれすぎていて疲れた部分もありましたが、読みやすかった。
    登場人物の言葉の表現や思いやりが勉強になります。
  • マリカのソファー/バリ夢日記 世界の旅1
    実家に帰って久々に読み返してみました。

    吉本ばななは読みやすいので、中学生の時に読んでいましたが、大人になった今でも楽しめる深さを持っています。
  • ハードボイルド/ハードラック
    2度目。
    ハードボイルドは一見怖いが、何故だかそういった雰囲気を少し懐かしく感じる。どちらの雰囲気も少し柔らかい。
  • パイナップルヘッド
    「anan」の1994−95年の連載モノのエッセイ集でした。
    時事ネタが多く、さらりと読みやすかったです。
    さらりと、時代を物語っていて、そんな時代だったな。と、思い出してみた。
  • ひな菊の人生
    ともだちに勧められて読みました。

    誰しも忘れられないこころのどこかで想いを秘めている大切な友人はいるとおもう
    夢の中でみる現実のような夢。夢のような現実。

    よしもとばななさん特有の毒々しさがそこまでなく、かといって甘い話でもない。妙にふわついてるはなし。TUGUMIと少し似た要素があると思...続きを読む
  • ひな菊の人生
    人と出会い、できる空間。人と出会わなければ、できない空間。そう思うとすごいことだなぁ。そして、その空間はずっと生き続ける。
  • 人生の旅をゆく
    3章に分かれていて、海外旅行、動物、植物、人間について書かれたエッセイ。
    色々な場所に旅行に行かれていて、とてもうらやましかったです。
    ただし。著者ならではの繊細で透明で鋭い感覚で景色や自然を見つめているので、私でもこんなに発見できるのかという気持ちもありました。
    後半は、人間のやりとりの中で、皆で...続きを読む
  • ひな菊の人生
    ここ最近ばななさんにはまり、ずっと読み続けていたらさすがにマンネリしてきてしまった・・・。だからか、あんまり丁寧に読めなかった。幼い頃の友人との話や家族の死など、他にもばななさんの本に出てきていたようなストーリーなので新鮮味が感じられなかった。
  • パイナップルヘッド
     エッセイを面白くしているものってなんだろう?本書は、雑誌『anan』に連載されたエッセイを1冊にまとめたもの。1994〜95年に吉本ばななさんが日常の中に感じたことを綴っています。ものすご〜く個人的で、その上他愛無いことばかり。でも、面白い。それで、「なんで面白いんだろう?」という疑問が湧いたわけ...続きを読む
  • パイナップルヘッド
    独特の世界観で小説を描く方なので、日常をどのように捕らえているのだろう…、
    と興味があったが、意外とふつうで変に安心。

    しかし世間に躍らされることなく、きちんと自分の世界観を貫いているところがすばらしい。
    しかも、押し付けがましくなく。

    そんな、日常のあれこれを著者が感じたままに綴ったエッセイ。...続きを読む