吉本ばななのレビュー一覧
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日常のふとしたものを 大事にしていきたいものを
ついつい忘れがちなものを思い出したりするために
あったかいものに触れるように 読む本だと
改めて思う
大事な感情を繰り返し 書いてくれてるから
もう 飽きてもいいんだけどな
でも飽きないの なんでだろうなあ
同じだけど 同じじゃない 今日 その日に
味わった ってことを記しているのを
本を手にとって 読んだときの私が感じるあたたかさが
たびたび 会う友達と、最近どうよ?
とお茶して何気ない話してる あの癒しの時間
と似てるのかもなと
だから文章としては
前もこんな感情を書いてたなあ、と同じでも
また 読みたいんだなあ
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Posted by ブクログ
ネタバレこの丸尾孝俊って人、この本を読むまで知らなかった。
3歳で母親が家を出て、いつもお腹を空かせて万引きを繰り返し、暴走族を経て、学校は中学までしか行ってなく…
それでも、今はバリにものすごい不動産資産、数十件の自宅所有って、並大抵のことじゃないよね。
読んでるととにかく人情に厚い人だよね。
それは、幼い頃にコロッケを盗んで逃げた時に、そのコロッケ屋のおばちゃんに”明日も来るんやで”て言われたことが、原点になっているのかもしれない。
近所の貧乏な家でも、”うちで食べていき”ってよく晩ごはんを食べさせてもらってたとか。
いいなぁ。昭和の30~40年くらいはそんなもちつもたれつな社会があったんだね。
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Posted by ブクログ
第二次吉本ばななブームがきています、私の中で。大学生の時以来。何故だと思って考えてみると、最近読む吉本ばななの作品は、母と娘の絆が描かれているものが多い。娘が2歳になり、息子とは違った心の通いを感じられるようになってから、自然と吉本ばななブームがやってきたのかも。
隣の家に住む幼馴染の男の子と結婚して生きていく主人公。「裕志といるかぎり一生できないことリストを考えては、ため息をついていた。」と感じるような男の子、でもかけがえのない、男の子。家庭環境は複雑で、弱いところがこれでもかとある男の子。
男の子は動物と話が出来ちゃうし、女の子は、良い悪いを第六感で感じる力がある、不思議な2人。
★3( -
Posted by ブクログ
頭で考えて生きるよりも、感覚で生きる方がいいなと思った。人に対して、こういう風に心を開けたらいい。ばななさんの本は時々むしょうに読みたくなる。
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もっともありふれたものともっとも通俗的なものでできている森があって、その豊かな土の中のほんの少し奥に、なにかみんなが知っているがうまく取り出せないものが、小骨のようにひっかかっているのだ。
それを考古学者みたにていねいに取り出すのが、絵を描くことだ。にせものがたくさん埋まっている。気分のいいやつ、早くいい気持ちにさせてくれるやつ。でもそれは他の誰かにまかせて、私は私の見つけた原石を、自分でみがく。私だけの組合わせたメロディーが -
Posted by ブクログ
吉本ばななさんて本当スピリチュアルな感じお好きですね。
平凡すぎるくらい平凡に生きてきた者には理解しがたいというか踏み込めない雰囲気というか。
ただこの人の言葉は本当に美しいと思う。生々しい表現ですら。
特に大好きな作家さんではないけれど、この人の作品読むとずば抜けた感じというか、私の中では他の作家さんとは違う唯一無二の存在を感じる・・・
赤線引いときたくなるような言葉がたくさん。
で、インド育ちのハチと17歳のマオちゃん。
文学的には「そんな下らない結末にするな」と言われるでしょうが、少女漫画のように戻ってくるハチというのもちょっと期待しちゃった自分がいました。 -
Posted by ブクログ
吉本ばななさんとジョン・キムさんの対談本ですね。
あまり自己主張しない日本人に対して
ジョン・キムさんが好意的に感じているという所が興味深い。
「ときには液体のように柔軟になって、自分と他者を区別せず、融和的にやっていける姿勢。それもまたある種の強さ。」
これも上記のレジリエンス的な考え方ですね。
そうすると日本人のあいまいな態度というのも
レジリエンス的な生き方ともいえるのかも。
話は変わってばななさんの言葉。
「これまでは、何でもしてあげる事が優しさだと思っていました。でもできないことを「出来ない」と心から思えるという愛情のカタチもあるということを学びました。」
同時期に家族を相次