吉本ばななのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレひな菊という主人公と幼い頃に仲がよかったダリアという女の子の話。
母子家庭に生まれたひな菊はある日母親を交通事故で亡くしてしまう。
その後母の妹の家庭に世話になるものの、必要以上に打ち解けず、他人にあまり心を許す事をしなくなった。
そんな中、近くに住む同じ年頃のダリアとどんなときもどんなことでも心を許し、打ち解けることが出来た。
成長するとダリアの母親が再婚し、ブラジルに移住したしまうため、ダリアとも離ればなれになってしまったが、時たま見る夢でダリアと会い、子どもの頃の心を取り戻すことが、唯一の癒しであった。
そんななか、廃墟の様な暗い家にいる夢をみるようになり、ダリアが死んだ事を感じ取っ -
Posted by ブクログ
エッセイを面白くしているものってなんだろう?本書は、雑誌『anan』に連載されたエッセイを1冊にまとめたもの。1994〜95年に吉本ばななさんが日常の中に感じたことを綴っています。ものすご〜く個人的で、その上他愛無いことばかり。でも、面白い。それで、「なんで面白いんだろう?」という疑問が湧いたわけです。エッセイの内容より、そっちのほうが不思議で気になりました。ひとつ、これかなというものが浮かびました。それは、ツッコミどころだらけの考えを書くと面白くなるのかもしれないということです。つまり、読者が読んだ途端に、「それはちがうんじゃないかなあ」とすぐにつっこまずにいられなくなってしまう文章がいい
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Posted by ブクログ
ネタバレ入手した経緯は覚えていないものの、所有していたので読んでみた。吉本ばななのエッセイ。
タイトル通り、主に夢について書かれた本。もちろん夢でない話も出て来る。原マスミという人の挿絵が一編に一つ添えられている。文字数は少なめ、ページも150ちょっとと少ない。
亡くなっていたり、存命中の友人が夢に出てきたり、南国のリゾートに行った夢を事務所の数人が見ていたり、全く知らない人の家に行く夢や、探偵になる夢、オカマの友人の話、イタリアへ行ったときの話、インドでの話等々。
彼女の日常から、見た夢などが書かれている。
夢は現実っぽいものから、幻想的なものまで、多様な夢を見ているようで、手触りまで