吉本ばななのレビュー一覧

  • おとなになるってどんなこと?

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    ネタバレ

    役に立ちたい、認められたい、特別だと思われたい。社会人になってから、今まで感じてこなかった感情や欲望と出会って、うまく付き合えずに戸惑っていたけれど、なかったことにしなくていいんだと思ったら、ちょっと楽になった。

    ・大人になんかならなくっていい、ただ自分になっていってください

    ・(病院の検査についてきてくれた父と祖母に対して)私だけではない、このついてきてくれたふたりにとっても、今日は自分のしたいことができる一日だった

    ・大人になるということは、子どもの自分をないことにせず、ちゃんと抱えながら、大人を生きるということ

    ・私は人間はそんなに器用だったりたくさんことができる存在ではないように思います

    ・人生にはいろいろな形の友情があります。型にはめていかないでどれをも味わって大切にしたら、やっぱり人生は豊かに彩られる、そう思いませんか?

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    2026年02月17日
  • アムリタ (上)

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    死者は、やさしい面影だけを心に広げる。
    でもそれは本人じゃないから、昔のこととはいえもっと遠くなる。もう見えないくらいはるかに遠い。手を振っている。笑っている。でもよく見えない。

    その人がその人であることは、壊れて行く自由も含めてこんなにも美しい、人に決めてもらえることなんて何一つ本当じゃないんだな、としみじみ光るように生きる彼女を見ていて私はよく思った。

    各家庭に、はたからみると考えられないような問題があって、それでも食事したり、そうじしたりするのには何の支障もなくて毎日がすぎて行って、どんなに異常な状態にも慣れてしまったり、他人にはわからないその家だけの約束事があって、どろどろになっても、まだいっしょにいたりするのよね。

    ある種の愛が家庭を存続させるのに必要、なのよ。愛ってね、形や言葉ではなく、あるひとつの状態なの。発散する力のあり方なの。求める力じゃなくて、与えるほうの力を全員が出してないとだめ。

    そういうときって、あると思うよ。ずうっと、家にいるときとか、考え事が止まらなくてじぶんがみじめになるときとか。大きくなってもあるよ。なんでも出来るようないい気分になる時と同じくらい、あるはずだよ。そういうのくりかえして、時間が過ぎて行くんだよ。誰もこのくらいで、おまえを決めたりしないよ。


    誰かのために自分の本当に楽しいことを削って、あの子のせいでつまらない思いをしているのを見せつけるより、きれいで幸せでいたほうが、結局はあの子のためだと思う。

    私は彼の傷ついた分量を知らない。
    彼がそれを癒すのにどのくらいかかるかを測れない。

    人間が自分や他人にしてやれることの話よ。それが、愛、でしょ?どこまで信じ切れるか、でしょ?でもそれをやろうとすることのほうが、考えたり話し合うよりどれだけ大変か。どれだけエネルギーを使い、不安か。

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    2026年02月15日
  • 体は全部知っている

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    なかなか奥深い短編小説集

    本心の描写の味わい深さよ

    死や愛という深いテーマをリアリティある感触感で描かれた作品集な印象

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    2026年02月11日
  • SLY  世界の旅2

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    エジプト…… 行ったこともないし、その厳しいであろう環境下を想像しては行くことはないと、どこか他人事で読み進めていたけれど、この小説を読み終わったら、いつか大きすぎる神殿や広すぎる空、砂漠を感じてみたいと思った。

    小説とは別に、ひと言とともに載っている写真がどれも楽しそうで異国の雰囲気満載で、羨ましい〜くなった!いいなぁいいなあ

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    2026年01月29日
  • 「違うこと」をしないこと

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    結構スピリチュアルな事が書かれていてびっくりした(し、その部分は理解しにくかった)けど、そんな世界もあるんだろうなと思うし、直感もあるのだろう。初めてしっかりばななさんの本を読んだ。以前SNSで一節を読み、覚えていたタイトルだったので購入した。トータルで考えると買って良かった。

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    2026年01月28日
  • 切なくそして幸せな、タピオカの夢

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    私たちの関係に発酵をもたらして、人と人が家族のようになる。その不思議こそが、恋以上に人生の大きな神秘ではないだろうか? 特に印象に残ったフレーズ 自分が今後結婚したり子どもが生まれたりを想像してみた 人生一度きり 自分の選んだ道を正解にしていきたい!

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    2026年01月10日
  • アムリタ (上)

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    久しぶりの吉本ばななさん。少しでも世界に紛れると、少し俯瞰して、でも冷たくはなく自分と話ができる気がする

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    2026年01月04日
  • 下町サイキック

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    人には見えないものが見える女の子と近所に住むおじさんとのつながり。下町という独特の文化が根付く地域でその人の居場所やそれが許される流れというものを知らされる。

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    2026年01月04日
  • ヨシモトオノ

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    ネタバレ

    ヨシモトオノの意味を把握せずに手に取った。
    『遠野物語』をモチーフにした話とのこと。

    遠野物語っぽさや怖さというよりは
    いつものばななさんのエッセイに近い印象。
    「現代版の遠野物語」という宣伝文句に期待して読むのはおすすめできないと思う。

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    2026年01月03日
  • 哀しい予感

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    ゆきのさんの家の不思議さとゆきのさんの表情・雰囲気にふらふらと吸い付けられて物語に入り込めた。綺麗で簡潔な文章。哲生への想いとか、一つ一つの表現が頭の中にすっと入ってきて、頭の中に物語がしっかり想像できたのは久しぶり。 感動とかはないけど、まあまあ。哀しいといいつつ幸せな小説だったかなー。

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    2026年01月02日
  • 幸せへのセンサー

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    共感できる点と、そうでない点が両方あって、そのどちらもが「自分を知る」きっかけになっている気がして読んで良かった。
    すごく自分の感覚や直感を大切にされている方なのだなという印象を強く持った。

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    2025年12月30日
  • ハチ公の最後の恋人

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    サウスポイントの前日譚とのことで、順番が逆だけど読みました。結構はちゃめちゃな人物と少しの霊感とで、どうなってしまうのかと思っていたら、最後の3ページくらいであっという間にまとめ、回収された印象です。うーん、特に心に残る感じの話では無かったけど、サウスポイントに出てくる不思議な人はこういう若者時代を送っていたんだな、ってことが分かって良かった。

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    2025年12月25日
  • ヨシモトオノ

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    この著者はあまり読んでないんやけどたぶんそれが特徴かなとおもわれる、あっさりしてたどたどしくぎこちないでもどこか理屈っぽい文章で、今回はちょっとだけ奇妙かもしれないおはなしをたんたんとえがいている。『遠野物語』のように土着的ではなくもっと個人的・家族的。全体的にはメメント・モリという感じ。

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    2025年12月14日
  • ハネムーン

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    よしもとばななの『ハネムーン』を手に取ったのは妻が病気を患ったのがきっかけでした。
    タイトルの『ハネムーン』を見て、妻との楽しかった思い出を懐かしく思ったからです。

    と思って読み進めたら、おや思ってたのと違うぞと!
    義父のカルト宗教問題とか想像していた明るく楽しい新婚旅行の甘い物語はどこへ行ってしまったのか?これでは逆効果じゃないかと。
    そういえば、ばななさんの本は「喪失と再生」の話が多い、それに加えカルト宗教か!
    でも、そんななかでも心に刺さるメッセージがありました。

    在り来たりかもしれないけれど、何でもないような何気ない日常が、いかに掛け替えのない大切なものであるか、ということ。
    妻の病気をきっかけに、もし大切な人を失ってしまったらと、胸が苦しく涙が止まらず底知れない恐怖と悲しさに襲われました。
    その時思い浮かぶのは普段かけてくれる言葉や笑顔、日常の事ばかり。
    本書は大切な人と過ごすifの恐怖と共存している今ある日常という時間を大切に育む物語だと感じました。

    特に心に残ったのは最後、イルカが黒い海から出てくるシーンなんだけど、一見辛そうに見えているが泳ぐイルカ達の姿は希望に満ちていて今ある日常と家族の大切さを教えてくれているように感じた。

    本書は忙しさにかまけて忘れがちな日常の大切さと家族の愛しさを改めて気づかせてくれる心温まる物語だった。
    これからは毎日を大切に想い、たくさんの良い思い出を作っていきたい。後悔しないように、喜んで貰えるように大切な人のために。

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    2025年12月12日
  • 幸せへのセンサー

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    「脳よりも自分の体のセンサーを信じたほうがいい」っていうメッセージが、つい理屈で考えがちな僕にはすごく刺さりました

    身体の変化に逆らうんじゃなくていい状態をキープするって考え方や、損得で動く人って良さげに見えても信用しきれないよねってところも、普段周りの人の話を聞きながら抱えてたちょっとした違和感が言語化されててスッキリでした

    心と体のバランスをやさしく整えてくれる一冊でした

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    2025年12月09日
  • はーばーらいと

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    導入からとても静かで美しく、そして不穏な手紙が届き、どん、とタイトルが表示されてまるで映画のプロローグのようだった。
    ストーリーは悲しくきつく、何故か透明で素敵でした。
    こういう感じは吉本ばななさんにしか出来ない表現だと思いました。

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    2025年12月08日
  • ヨシモトオノ

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    幽霊、小さなおじさん、悪夢を見るベッドなど、不思議な話や残された人たちの想い。
    死について考える話が多かったかな。
    重苦しくなく、サラッとした読後感だった。

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    2025年11月30日
  • アムリタ (下)

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    個人的には「その後」が無い方が良かったな。と思う。抽象的な表現がかなり多いのでゆっくりじっくり丁寧に情景を想像出来る心の余裕がある時に読むのがおすすめです。

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    2025年11月22日
  • はーばーらいと

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    吉本ばななさんの本を初読み。若い男女の恋愛に近い友情、人間のドロドロとした部分、支え合う優しさ、理不尽な死や痛み、いろいろ描かれていてお腹いっぱい。「これは最後には、みんな幸せになれるのか‥?」と常に考えながら読み進めてた。話は淡々と進む印象。主人公のつばさが優しくて、行動も言動もイケメンすぎた。

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    2025年11月11日
  • ヨシモトオノ

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    どの話も読んだ直後からすっと消えてしまうというか印象に残らなかった。本家の遠野物語はもちろん読んだことがあるけど、共通点がいまいち分からず。著者がちょっと不思議な話とあとがきに書いていたけど、まさにそれ。タイトルが合ってないのかもしれない。

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    2025年11月05日