吉本ばななのレビュー一覧

  • 体は全部知っている
    田所さん
    ばななさん独特の、現実と「あの世(不思議な非現実)」のあいだを行き来するような世界観が垣間見れる
  • 人生の旅をゆく
    短い文章がたくさん入っていて読みやすいので、逆に読むのに時間がかかった。
    小分けにして何日もかけて読んだ。

    内容は旅に出て感じること、日本(特に東京)のこんなところが生きづらい…というようなことが主なんだけど、わかるな〜と思った。

    東京にいるとつい、日々のタスクやノルマに追われてあっという間に一...続きを読む
  • 吹上奇譚 第二話 どんぶり
    『吹上奇譚』はまだここまでしか読んでいないが、なんというか、ご本人もおっしゃってるけど、不思議な場所に到達されたのだなあ。構造とか文体とかそういうものにはもうとらわれず、確かに届く人にだけ届くであろう…物語だ。
    吉本作品で丼といやぁ、『キッチン』シリーズのカツ丼ですが、ここでは「親子丼」が深い主題と...続きを読む
  • とかげ
    「新婚さん」と「キムチの夢」が好き。

    解説にあった言葉が印象的だった。

    『「とかげ」というこの小説集の各編はそれぞれ、生きていくうえで誰にも繰り返しやってくるが、くるたびにクリアするのが大変で、しかもそれをよくクリアすることそのものが自分を成長させてくれるような凝縮した時間帯を映しだしています。...続きを読む
  • 吉本ばななが友だちの悩みについてこたえる
    吉本ばななは下町育ちの自分がすごく好きなんだと感じた。
    紹介には「厳しい」とあったが、どちらかというとちょっと偉そうだなと思う回答もちらほら。

    それとは別に、なるほどと思った点。
    ・問題は分ける。複数の問題をひとつであると勘違いしない。やりがちだが、気をつけないと。
    ・恋人から夫婦になるときにはお...続きを読む
  • 切なくそして幸せな、タピオカの夢
    毎日大好きと言ってくれる子どもたちとの時間は永遠ではない。今あるこのかけがえのない時間を噛みしめて大切にしようと思った。(未就学児4人の母)

    時間というものがまるでおいしい漬物や、おなかに優しいヨーグルトみたいに私たちの関係に発酵をもたらして、人と人が家族のようになる。その不思議こそが、恋以上に人...続きを読む
  • 新しい考え どくだみちゃんとふしばな6
    noteを書籍化したもの。
    ブログを読んでいた身にとっては、ばななさんの素に近いところが感じられておもしろい。
  • アムリタ (下)
    ばななさんは表現の仕方が美しいですね。

    妹が自殺して、主人公は頭を打って記憶喪失になり、弟は不思議な能力に目覚め不登校になり、主人公は亡くなった妹の彼と関係を持ってしまう。
    登場人物の皆が、なかなかな背景があるのに重すぎない。

    主人公が前向きと言うか、日々の暮らしの中で幸せを見つけるのが上手い。...続きを読む
  • ウニヒピリのおしゃべり ほんとうの自分を生きるってどんなこと?
    スピリチュアルみの強いところはスルーするとして、こういう本での「どうして嫌なことをやって、無理して、我慢して生きているんだろう」というばななさんの問い掛けが毎度のことながら刺さる刺さる。そうはいってもやりたくないことを何もやらずに生きるなんて無理だよと言いたくなるけど、ばななさんも、100%やりたい...続きを読む
  • ハードボイルド/ハードラック
    同性愛、死といったテーマをハードとは対照的にゆるりとした雰囲気で展開していくのが吉本ばなならしい

    小説の中に入り込むというより、不思議な空間にワープして読んでる気分になる
  • とかげ

    普段は読まないジャンルで
    ずっとなんだか不安な気持ちで読んだ。
    人それぞれの価値観でいいんだよねって
    ちょっと安心しながらひとつひとつ読んだ。
  • 哀しい予感
    空気感は好きだった。あんまり感情移入はできなかった。もっと弥生とおばの生活の描写が読みたかったかも。
  • とかげ
    ばななさんの魅惑的な世界が見える短編集でした。
    わたしにとっては、一編目から少しずつボルテージがあがり、六遍目には大きく満たされ癒されていました。

    『新婚さん』
    『とかげ』
    『らせん』
    『キムチの夢』
    『血と水』
    『大川端奇譚』

    『彼は、影のように母に寄り添い、2人の喪服は茶器のうわぐすりのよう...続きを読む
  • ハチ公の最後の恋人
    マオとハチの出会いから別れまでのお話。
    マオの実家は新興宗教をしている。ハチは両親に捨てられインド人に育てられ、二人とも特殊な環境に育つ。登場人物も個性強い人が出てきて、スピチュアルの要素も多い。
    この世界観に馴染むには少し時間がかかったが、入り込むと心地よさに眠くなってくる。
    ストーリーはシンプル...続きを読む
  • おとなになるってどんなこと?
    まえがきと、とくに前半の3章くらいがとても良かった。(大人である今の私にとってはですが…)思春期の人たちにも、とても気を楽にさせてくれたり、自分を見つめたり、世の中の風潮に流されない為に良いのではないかと思いました。
    読みやすいので、一読をお勧めします。
  • にぎやかだけど、たったひとりで 人生が変わる、大富豪の33の教え
    吉本ばななさんの、
    人は腹を括った分だけ大人になっていく
    という言葉に激しく同意する。

    それだけ経験値が積まれ、その経験から人は強くそさて優しくなれる。
    人生の流れで前から来たものはとりあえず受け、自分の力でくぐり抜けてみる これを私も繰り返していきたい。

    そして丸尾さんの言葉で強く惹かれたのは...続きを読む
  • 不倫と南米 世界の旅3
    子供の頃にTSUGUMI読んだなぁ。で、大人になってから読むばなな。挿絵が素晴らしくて、BGMのようにストーリーを楽しんだ。さらっとね。話の中身は南米の距離感と同じくらいリアリティとは遠いので、そんな世界もあるかもな、にちょうど良い。
  • ウニヒピリのおしゃべり ほんとうの自分を生きるってどんなこと?
    ウニヒピリをインナーチャイルドと解釈するのか…わかりやすいかもな。
    ホオポノポノは好きなのでぽぽぽぽ「うんうん」て読んだんだけど、何故この手の本は「それは教義に合ってる/合ってない」みたいな借り物的な話になっちゃうのかなぁ。それが少し残念。
    でも今私がこれをよんだのは本当にタイミングなんだと思う
  • 「違うこと」をしないこと
    宇宙マッサージとか宇宙パンあたりがよく分からなかったけど、ばななさんの文章はすんなり入ってくる感じがあった。「違うこと」って感覚はなんとなく分かるような。「初期設定」したいんだけど、なかなか自分にとって何が最優先か、とか、うーん定まらないんだよなあ。
    ばななさんが作家という道をもう5歳ぐらいで決めて...続きを読む
  • 哀しい予感
    初めて吉本ばななさんの作品を読んだ。母の言った通り表現がわかりやすく読みやすかった。弥生と姉が過去とどう向かっていくかが旅を通して鮮明に描かれていた。個人的にはきょうだい(?)の関係がどうしても好きになれなくて、少し嫌悪感を感じてしまうけど・・・