吉本ばななのレビュー一覧

  • アムリタ (上)
    私には、この人のお父さんの話は難しくて、いつも途中で挫折してしまうんだけど、娘のこの人は、小説を通して、似たようなことを言っているような気がする。
  • SLY  世界の旅2
    小説だけでよかったんだけどなー。
    ゲイの男の子がエイズになっちゃって、友だちとエジプトに旅行にいく、というお話。
    こうかくとすごく劇的な気がするんだけど、とても淡々とすすんでいく。それがとても心地よい。
    エジプト行きたいなー

    この話を読んでる途中で出た国際保険論がエイズについてで、シンクロに驚いた...続きを読む
  • ハチ公の最後の恋人
    ハチの目は、犬の目…やっぱセンスない。その程度の差別化で良いんだって。

    表紙、横向けて、裏返して、よかったな。これってどうみても。アレだよね。

    「濃い夏草みたいな思い出の匂いで窒息して死にたい。
    ちょうどよい夏のある日に、私は逝きたい。」

    最後の恋人は、おばあちゃんが教えてくれるんです...続きを読む
  • マリカのソファー/バリ夢日記 世界の旅1
    マリカのなかにいるタマシイ=登場人物たちがすごく魅力的。夢の中にいる感じ、薬かお酒で酔っ払った時に見えると聞く、七色の世界が、バリの夜の中で輝き続けている。
  • マリカのソファー/バリ夢日記 世界の旅1
    バリ島が舞台のお話⑤
    バリから帰国してすぐに読んだ本。バリが舞台のお話をいくつか読んできたけど、この作品が一番バリらしさを身近に感じられた。
    多重人格のマリカとジュンコ先生はバリに行くことになる。マリカのソファーと、
    吉本ばななはんが初めてバリを訪れ、思い、感じたふわふわとした事柄をまるで夢の中の出...続きを読む
  • ハチ公の最後の恋人
    「嫌な人がいたら、好きになれるところまで離れればいいのよ。~~~大嫌いでもどアップで見るより、1メートル離れたら少しいいでしょ?」
  • ハードボイルド/ハードラック
    「ハードボイルド」
    奇妙な夜の出来事が描かれている。
    人と別れることはすごくつらい。けどあらゆる罪悪感から抜け出して、ハードボイルドに生きなくちゃ、という前向きな気持ちにさせてくれる。
    奇妙だけれど、不思議と癒される。

    「ハードラック」
    姉の死と向き合う家族の物語。
    姉との思い出や、これからの日常...続きを読む
  • 虹 世界の旅4
    タヒチに行って、キイロのサメを見てみたい!タヒチに行ったことがなくても、青い海や白い砂浜、黄色い太陽が目に浮かんでくる。

    タヒチレストランのオーナーとアルバイトの恋は、とてもマジメでくすぐったい(^^)こんな恋もいいね!
  • 人生の旅をゆく2
    震災のこと、家族のこと、子供の頃の事、小説のほうが好きだけど、エッセイも最近好きになってきた。子供の頃、片目で生活していた話を見るとすごい親近感を感じる。
  • ハードボイルド/ハードラック
    「ハードボイルド」あらすじだけだと思い切り怪談。そんな奇妙な一夜に主人公が思い出す人生のハイライトがなんだかセピア色の映画の回想シーンみたいだった。
    導入がまんま怪談だったから、youtubeで怖い話見たあとに手に取って、しまった!と思った。怖さを打ち消したかったのに吉本ばなながまさかの怪談調。主人...続きを読む
  • 不倫と南米 世界の旅3
    ばななさんがアルゼンチン旅行で体験したことが織り混ぜられてる。
    ひとつひとつの話に写真が載ってて、想像しながら読んだらさらに楽しかった。アルゼンチンって奥が深そうだな。。
  • 人生の旅をゆく2
    よしもとばななさんのエッセイ集。

    『人生の旅をゆく』の中に、好きな考え方やことばがたくさんあって、
    こちらも読んでみました。

    震災前後のことも、父親を亡くした時期のことも、愛するペットを亡くしたときのことも書かれていて、
    日常と喪失というテーマが濃くでていたような印象です。

    強くならなくても生...続きを読む
  • 虹 世界の旅4
    ばななさんの小説の主人公はどこか達観しているところがあって、「これこれこうだから恋が終わっても仕方ない」と割り切ってしまう女の子が多いのだが、今回きちんとご主人様との将来のために動き出すところで終わってくれて良かった。

    ご主人様との恋愛だけではなく、様々な人の家族愛、加えて動植物への愛も描かれてい...続きを読む
  • ひな菊の人生
    淋しい夜にしみじみ読むと心に深く染みてくる、そんな物語。生きることの意味をひな菊を通して感じることができた。
  • SLY  世界の旅2
    旅行先――エジプト――での美しくも儚い心理描写や、まるで目にしているかのような建築背景の描きかたといったら!

    ああ、せつないなぁ。
    あの終わりかたさえせつない。
    最後まで知りたいけど知りたくない。
    そんな葛藤。いいなあ エジプト。
    いきたくて堪らなくなった!
  • 夢について
    ばななさんがみた夢についてのいろんなお話。原マスミさんの挿し絵がとっても素敵!
    私は起きた頃には夢の内容の半分以上を忘れてしまっているから、こんな風に鮮明に覚えてるのは羨ましいことだ。

    過去…っていうのが一番好きで、オットセイやアザラシグッズを収集していたばななさんが可愛いなぁと思った。
    この本を...続きを読む
  • アムリタ (上)
    2023.11再読
    家族と死と恋愛について。
    父と妹を亡くし、弟が不思議な力に悩む中、自らも頭を打って記憶を一時失う。母と同居人との生活の中、それぞれに困難な経験をした友人と過ごす中、妹の元彼との恋に気づき、旅に出る。
    生死に関わる出来事もある中、飄々とした空気感の中で話が進む。会話の軽やかさを失わ...続きを読む
  • アムリタ (下)
    つらかった思い出ほど、後から振り返るとあたたかくなる。それを知っていることで今の景色が変わることもある。
    それでもやはり変わらず毎日を過ごすだけかもしれない。その日常を、ていねいに。

    ◯空が青いのも、指が五本あるのも、お父さんやお母さんがいたり、道端の知らない人と挨拶したり、それはおいしい水をごく...続きを読む
  • 人生の旅をゆく2
    さまざまな媒体に載せられたばななさんの文章。それを一気に読めるなんてなんて幸せだろう。ありがたい。たしかに読み進めるのは普通のエッセイや小説のようにスムーズにいかなかったのだれど、ひとつひとつ言葉ではなく、できごと単位でこころに伝わってくる。じんわりと心に残る。
  • 不倫と南米 世界の旅3
    『人生はたくさんの事件の連続で、愛する人になにが起ころうとまわりはじぃっとみているしかない。実際身動きひとつとることもできない。気持ちがぐるぐる回ることだけが愛をしめす唯一の証拠だ』

    不倫と南米、まさにそのまま(笑)
    アルゼンチン、ブラジル…。
    この挿し絵が苦手だ、
    わたしの夢にでてくる白黒の世界...続きを読む