吉本ばななのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2023.11再読
家族と死と恋愛について。
父と妹を亡くし、弟が不思議な力に悩む中、自らも頭を打って記憶を一時失う。母と同居人との生活の中、それぞれに困難な経験をした友人と過ごす中、妹の元彼との恋に気づき、旅に出る。
生死に関わる出来事もある中、飄々とした空気感の中で話が進む。会話の軽やかさを失わない。
◯海はいつも予想の20%くらい大きい。そうとうの大きさを予測して見に行くと、更にその20%大きい。もっと大きいと思って行っても、そのかくごの20%大きい。一面の波で心をいっぱいにしていっても、小さなビーチを想像していっても、やっぱり20%。
こういうのを無限っていうのかな。
・敗者になら -
Posted by ブクログ
『人生はたくさんの事件の連続で、愛する人になにが起ころうとまわりはじぃっとみているしかない。実際身動きひとつとることもできない。気持ちがぐるぐる回ることだけが愛をしめす唯一の証拠だ』
不倫と南米、まさにそのまま(笑)
アルゼンチン、ブラジル…。
この挿し絵が苦手だ、
わたしの夢にでてくる白黒の世界みたいで。
でも南米って明るさとこの種の暗さが共存してるかんじがする。
この本は普段の吉本ばななとかちょっと違う気がする。
そんなときがたまにある。
それらはきまって海外取材をしてる作品だったりする。
やはり影響をうけてきてるのかな
写真もあって国々をまわりながら
ストーリーを生み出すばななさん -
Posted by ブクログ
『夢のようだ、まるで虹を見ているようだと私は思った。
いろいろなことがあったけれど、またこういうきれいなものをみている…生きている限り、また苦しいこともあるだろう、でもまた必ずこういうものが目の前に現れてくるのだ。必ず。』
タヒチアンレストランで働く瑛子は、複雑な心を抱えたままタヒチに飛び立つ。彼女の抱えた悩みの回想とタチヒで癒されながら愛を取り戻す姿を交互に描いた物語。
旅行小説シリーズ、タヒチ版
情景がきれい
いきたいなあ。
動物の純粋な愛と期待。あのまなざしは一度うけたら忘れられないよ。きゅーってなる。この人もそれを知っている人だ。