吉本ばななのレビュー一覧

  • 不倫と南米 世界の旅3

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    よしもとばななさんの小説と、原マスミさんの装画、山口昌弘さんの写真がベストマッチな一冊。
    読んでいる間中、南米を旅しているような感覚に陥りました。
    よしもとばななさんの本を読むと、いつも、生のきらめきを感じると同時に、死の恐怖が少しやわらぐような気がします。
    アルゼンチンに行ってみたくなりました。

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    2012年02月20日
  • 不倫と南米 世界の旅3

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    短編の「電話」の中にある一節、『みんなの髪のいろも服の色もそれぞれ違っていて、まるで小さな花瓶にぎゅうぎゅう詰めにささった色とりどりの花のようだった。』という表現が好き。
    よしもとばななのこういう表現が好きで、読み続けてます。

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    2012年01月28日
  • SLY  世界の旅2

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    喬(たかし)と、喬の元カノと、喬の元カレは皆友達同士。
    入り口から結構すごいけど、これが案外ナチュロー。

    3人のエジプト旅行、約10日間のはなし。



    強い日差しの中に浮かび上がる、登場人物の鮮やかなシルエットと生々しさ。(妄想)

    短いけど、なかなかスキでした☆

    エジプトだしね。

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    2011年11月07日
  • SLY  世界の旅2

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    ありふれた日常の中に、流れ去ってしまう時の中に、思い出に残る美しい瞬間があることを気づかせてくれます。エジプトの荘厳な遺跡や美しい自然が、人として生まれ生きて死んでいくことの意味を語りかけてくれます。原マスミ氏のイラストも味わい深く物語を引き立てていますし、後半の写真とばななさんの解説もこれまた楽しいです!エジプト、死ぬまでには一度行って見たいですね~。

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    2011年10月03日
  • TUGUMI

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    わがままな暴君キャラの、美しい女の子つぐみ。彼女を中心としたお話。男が読んだら、つぐみにきゅんとくるかも。

    ばななさんの初期の作品です。
    女性が主体の物語ですが、男が読んでも面白かったです。
    つぐみは、口は悪いのですが、ものの見方は本質をみているような感じ。
    町一番の美人ということもあって、実際にはどういう人かなぁと
    想像したら、やっぱり長澤まさみちゃんが浮かんできてしまいました。
    まさみちゃんのイメージとはちょっと違うんだけどねぇ。

    うちのおふくろが、娘時代にはたいそう口が悪かったらしく、
    親父と結婚するときに、祖母が「よくこんな口の悪い娘を
    もらってくれるね」というようなことを言ったそ

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    2025年06月14日
  • マリカのソファー/バリ夢日記 世界の旅1

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    多重人格のことはよくわからないんだけど、
    バリに関連づけると、神様の意地悪かつ理性的ないたずらみたいな、
    そんな宿し方だなぁと思った。
    夢の不思議はわたしにもよくあるので、
    ますます惹かれる場所となったバリ。
    ただただ満たされる景色にわたしも出会いたい。

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    2011年05月03日
  • 虹 世界の旅4

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    旅シリーズの中ではこれが一番好きかも。二人と猫太郎が雨の中のカフェにいるシーンがよかったな。あとは、コテージから一人で帰ってくるときに、固い決心をしたところが清々しくてとっても好きだ。

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    2011年04月22日
  • 不倫と南米 世界の旅3

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    筆者がブエノスアイレスはじめ南米各地を訪れ、そこで見た景色や出会った人を元に描いた短編集。

    いずれも不倫と絡めて書かれているが、設定上というだけで、踏み込んでドロドロしているわけではない。

    私が感じ取ったのは、遠く離れた異国の地だからこそ強く感じる生と死、肉親や恋人、大切な友人への愛、といったところか。

    物語を読み終えて次のページをめくると、ストーリーにまつわる風景写真が載っている。写真と照らし合わせて読み直すのがまた面白い。

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    2011年03月21日
  • アムリタ (下)

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    普通に生活できることのありがたさ、その脆さ
    それこそ頭を打っただけでおかしなところにやってきてしまうことなんてありえるんだろうなぁ
    でもそういう経験をしないと生活のありがたさなんて正直感じないわけで
    だからときどきこの本に目を通すことにしよう

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    2019年01月16日
  • ハードボイルド/ハードラック

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    短編、ものすごい短編だけど、心にしみた。

    「人は、自分が相手に飽きたから、もしくは自分の意志で、
    あるいは相手の意志で別れたのだと思いこむものだ。
    でも、それは違う。
    季節が変わるように、時期が終わるのだ。
    ただそれだけだ。それは人間の意志ではどうすることも
    できない。だから逆に言うと、それが来るその日まで、
    楽しく過ごすことも可能だ。」

    『ハードボイルド』はオカルト系。
    『ハードラック』はライフ、恋愛系。

    なんだかすごく切なくなる話だった。

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    2015年11月12日
  • パイナップルヘッド

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    エッセイ。ちょっと飽きるところもあったけど、やっぱりステキな所もあった。引用にあるような文章を、想いを持っているからこの人はこんなにステキな文章が書けるんだろうな。

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    2010年05月02日
  • 虹 世界の旅4

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    美しい魚が泳いでいる姿がとても綺麗
    宇宙から人が生活しているのを見たらどう映るのか?
    という記述は面白い。
    優雅には見えないのではないかと不安です。とっても。

    金山さんのおじいちゃんの話に思わず涙が。
    頑固で、口数が少なくて、でも深い愛情のある感じで、感動した。

    私も確かに不倫は嫌だけど、お互いに割り切ったり、
    若しくはちゃんと離婚して結婚するっていうつもりがあるのなら
    (ご主人様がどっちのつもりかはっきり分からないけど)
    自分の気持ちに素直になってもいいんじゃないの?断らなくてもいいじゃない
    自分も好きだったって言えばいいのに!!
    と思い。
    幸せになったらいいじゃないの、と思っていただけ

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    2010年03月07日
  • 不倫と南米 世界の旅3

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    行ったことは無いけれど、南米の雰囲気が行間から漂ってきたように感じた。
    不倫ということについての感想を言えば、『窓の外』が一番いい。
    結局は普通にハッピーエンドになる。
    終わりというか、続いていく形だし。
    旦那と別居はしてるけどたまに会うくらいには互いに愛情があって
    愛人と言ってもどっちかが若くて独身とかじゃなくて、
    お互い結婚している人同士で
    誰とでもどうでもいいんじゃなくて、きちんと好きだと思える人との不倫っていうのは
    いいなと思う。それはそれでひとつの形かと。

    実際自分がするとしたら、不倫て私にできるのかなとも思うし
    するほどなんだったら結婚なんてもう重いから、こんな甘いハッピーエンド

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    2010年03月07日
  • 不倫と南米 世界の旅3

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    旅シリーズ3作目。
    前2作品よりも、
    南米の風景が作品にすっと溶け込んでいます。
    その土地をフューチャーしまっせという
    ガツガツした感じがないのがいい。

    短編なのがいいのかもしれない。

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    2010年01月20日
  • SLY  世界の旅2

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    お風呂で再読。

    旅行はリセットスイッチなのかなぁ。
    悪いことがなくなるわけではないけれど、
    もうどうしようもなくなった時、
    非日常な空間が助けてくれることがある。

    今回の旅は、そんな話。

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    2010年01月17日
  • 虹 世界の旅4

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    タヒチを旅している主人公から立ち上る、ふんわりとした不倫の香り。
    それは嫌なものではない。
    でも奥様も他に愛人がいて、とかなんとか、
    なんだか奥様が嫌な人に描かれているのは、フェアじゃない気がするので不満。
    だってそれは不倫の言いわけにはならないもの。

    タヒチの自然や料理で主人公がどんどん元気になって。
    彼女の自分自身や仕事や恋が、ハッキリとカタチを持っていくのは、どんなにコレからの道のりが長く苦しくても。
    それはきっと良いことなのだろう。

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    2010年01月03日
  • 夢について

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    小さい時目が悪くてオバQを読んでいて
    というエピソードで、
    最近報われたから過去の自分に
    「必ず報われるから頑張れ」って言ってあげたい
    という気持ちはとてもよく分かる。
    誰にでもあるのじゃないだろうか。
    あの時の自分はよく頑張ったな。
    よく乗り越えたな。だから今がある。
    今幸せだから大丈夫だよ、と言いたいこと。
    私にはある。
    その反対に、未来の私が今の私にエールを送っていることがあるのかも。
    なんとなく、その考え方はいいなと思った。

    私は時々、急に周りの空気がざわっと変わって澄んで
    目が急に良くなったみたいに
    寝ていたのが覚めたみたいに、急に景色が生々しく
    はっきりと見える時がある。
    そうい

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    2009年12月31日
  • 不倫と南米 世界の旅3

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    ブエノスアイレスは大好きな街だし、街の様子が細かく描かれていることがとても気に入った。
    いくつかの短編集だったけど、主人公の女性がちょっと事情のある恋や結婚(再婚)をしていたりして、そんな設定が多かったから作者本人のことかと、読みながら思ってしまった。

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    2009年12月02日
  • 虹 世界の旅4

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    タヒチに行きたくなります。
    きっと圧倒的にすべてを受け入れてくれるんだろうな〜。

    「わたしは全てを受け入れます」
    ストーリーもいいんだけど、この最後の方のひと言があって、よんでよかったって思いました。

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    2009年10月17日
  • 不倫と南米 世界の旅3

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    久しぶりの吉本ばなな。スタッフと共に旅行して取材した成果を生かした短編集。妙なタイトルだなと思いましたが、テーマですね。さすがに旅行したような気分になる描写〜満載です。世界の旅シリーズの3、平成15年発行。

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    2009年10月07日