吉本ばななのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
吉本ばななの【ばななブレイク】を読んだ。
2000年に刊行された著者、初のコラム集だそうだ。主に『CUT』という雑誌に連載されていた
「人々について」というコラムを中心にまとめられている一冊。
小説やエッセイとはまた一味違う「ばなな節」が楽しめた。
とても広い人脈と交流を持っている著者の、「人々について」考察し、言葉を選びながら書き出していく
文章は、「吉本ばなな」という、ひとりの作家としての視点や、「吉本ばなな」という、ひとりの人間と
しての視点、もしくはひとりの女性としての視点など、様々なアングルから構成されているようで、とて
も興味深い。
だからと言って、感じていることが -
Posted by ブクログ
ネタバレ過去のあの時に一瞬戻ることはできるし、
戻ることはやっぱり悪いことではないよな、って思えた。
いつかこの日々が終わってしまうことを、誕生日や、楽しかった時間の後に、ふとひとりで思い出して泣いてしまうことがある。それは多分、これからも悲しいことだけど、そう思えるくらい、きっと今の私は幸せで、こんな過去があるなら未来の私もきっと幸せだ。
*強すぎる「すてきさ」は、ほとんど悲しいことと同じくらいにたいへんなのかもしれない。
*あなたが恋人と食べるごはんが、いつか「家族」と食べるごはんになりますように。
そしてそれの積み重ねが、かけがえのない地層となってあなたの人生を創りますように。
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Posted by ブクログ
ネタバレ役に立ちたい、認められたい、特別だと思われたい。社会人になってから、今まで感じてこなかった感情や欲望と出会って、うまく付き合えずに戸惑っていたけれど、なかったことにしなくていいんだと思ったら、ちょっと楽になった。
・大人になんかならなくっていい、ただ自分になっていってください
・(病院の検査についてきてくれた父と祖母に対して)私だけではない、このついてきてくれたふたりにとっても、今日は自分のしたいことができる一日だった
・大人になるということは、子どもの自分をないことにせず、ちゃんと抱えながら、大人を生きるということ
・私は人間はそんなに器用だったりたくさんことができる存在ではないよう -
Posted by ブクログ
死者は、やさしい面影だけを心に広げる。
でもそれは本人じゃないから、昔のこととはいえもっと遠くなる。もう見えないくらいはるかに遠い。手を振っている。笑っている。でもよく見えない。
その人がその人であることは、壊れて行く自由も含めてこんなにも美しい、人に決めてもらえることなんて何一つ本当じゃないんだな、としみじみ光るように生きる彼女を見ていて私はよく思った。
各家庭に、はたからみると考えられないような問題があって、それでも食事したり、そうじしたりするのには何の支障もなくて毎日がすぎて行って、どんなに異常な状態にも慣れてしまったり、他人にはわからないその家だけの約束事があって、どろどろになって