吉本ばななのレビュー一覧
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【著者の考え方が知れる本】
この本は、著者吉本ばななさんの意見や考え方が書かれた本。大前提として、科学的に証明された事実に基づいた本ではない。
個人的に面白かったのは
第5章「死んだらどうなるんだろう?」
著者とその母親の心の距離が描かれていて、そういう生き方や価値観もあるのかと参考になった。
また、この章の後半部分の"愛の貯金"のお話は共感できた。
全体的に、文章量は少ない。
文章が口語体で書かれており、"〜だと思うのです" のような表現が非常に多い。断定表現は極めて少ない。普段からビジネス書などを読み漁っている知的で理系な方には向かない本。軽 -
Posted by ブクログ
ネタバレちょっと厳しいなと思うところや
学校が洗脳と言い切ってしまうところなど
共感できないところももちろんある。
第六感は信じる方の自分でも、スピリチュアルだなぁと思ってしまうところもあった。
しかし基本的にはそうだよなと思いながら読んだ。
特に共感したのは以下。
男は一心に集中できる。女は全体を見ることができる。
男の人に子供を見ててと預けると本当にただ見てるだけ
特徴には性差がある。
やりたいことがあったとして、忙しいから時間がないのではなくて。優先順位を上げれば、時間は確保できる。時間があるなしの問題じゃない。
自分の書いたものに、私はあまり向き合いたくない。
そのときの自分自身だから -
Posted by ブクログ
やっぱり私は吉本ばななさんが大好きだなと改めて思った。
ばななさんのお父さんお母さん、やほかの小説家、エッセイにも登場している人もたくさんでもないけど出てくる。
私も充分すぎるくらい大人だけど、優しくそれでいいって言ってもらえているような気がする一冊。
そして、内容をまるまる自分ごととして鵜呑みにしてそう考えた方がいいのかなと流されるんじゃなくて、そっか、そういう考え方もあるよね。と、取り入れたいところは取り入れたり、私も同じ!と思ったり、わたしならこうだけどな、それはあまりそうとは思えないな、と、この本を読みながらしっかり自分自身に向き合えることこそが大人だと思う。 -
Posted by ブクログ
可愛い装丁とタイトルから想像していたものと違った。
まなかと裕志のハネムーンにまつわる物語。複雑な事情があり、まなかと家族同然になった裕志。
大切な人の悲しみに寄り添い一緒に乗り越える話、不思議な空気感でした。ぞくっと、えっ、とした描写もあるのですが、ストーリー性というより、吉本ばななさん(だからこそ)が書かれたい世界観なのだと伝わるものがありました。
自分がこの世にいることを肯定してくれて、安心して身を任せられる存在があることの素晴らしさを感じました。
この作品では釜揚げうどんが出てくる(無性に食べたくなった)。食べるそして生きる。
ひとつひとつの場面を味わい、背中を押されているよう。重い荷