吉本ばななのレビュー一覧

  • ミトンとふびん

    Posted by ブクログ

    吉本ばなな氏による短編集。静かな筆致で主人公の心情が綴られている。最初と最後の話以外は、大切な人を亡くしたことが話の中心になっており、同様の経験がある人は、多寡はあれど共感できる内面描写に出会うのではと思う。

    台北、ローマ、ヘルシンキなどの風景と共に、変わってしまった自身の世界と変わらない他者の世界の乖離に苦しむ感覚が、精緻に淡々と描かれていた。

    0
    2026年06月05日
  • TUGUMI 新版

    Posted by ブクログ

    権五郎のことを思うと、本当にやるせない。
    多感な年頃の登場人物たち。
    30歳近い立場の私から見ると、なんとか権五郎が犠牲にならないように、もう少し後先考えて冷静な振る舞いもできたのではないかと、その登場人物たちの若さゆえの拙さに落胆してしまった。

    それ以外はとても美しい話。

    そこだけがどうしても、私の道徳に触れる感覚があった。
    罪なき動物が、声も上げられず、人間の争いの犠牲になったと思うと悔やまれてならない。

    吉本ばななの本は、まだあまり読んだことがない。これから少しずつ読んでいこうと思う。
    この本を読んで感じたのは、吉本ばななの比喩表現が私の感覚と少しズレているのかなということ。
    「〜

    0
    2026年06月05日
  • TUGUMI 新版

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    夏は特別。キラキラしていて空も海も青くて、みんな自分の世界を生きてる感じ。


    p.31「何かを得る時は、何かを失うように決まってるだろ。」

    p.133「恋って言うのは、気がついた時にはしちゃっているものなんだよ、いくつになってもね。しかし、終わりが見えるものと、見えないものにきっぱりと分かれている、それは自分がいちばんよくわかっているはずのことだ。見えない場合は、大がかりになるしるしだね。うちの今の妻と知り合った時、突如未来が無限に感じられるようになった。だから別にいっしょにならなくてもよかったのかもしれないね」

    p.151「…っていうかさ、人間ってどうしても次々に新しいものと出会って、

    0
    2026年06月02日
  • ミトンとふびん

    Posted by ブクログ

    身近な人の死をテーマにした短編集。
    [ミトンとふびん]外山(とやま)くんとゆき世さんは、ある理由で双方の母親から反対されつつ結婚します。その母親達が亡くなるのと前後して2人は新婚旅行へ。少し変わった関係性の2人が、旅先で現地の人々と出会いながら亡くなった母親達のことを回想する物語りでした。
    全体的にフワフワした霞がかったような印象で不思議な読後感。私個人は特に好きでも嫌いでもない感じでした。男性よりは女性により好まれる内容かもしれません。星3つの評価としました。

    0
    2026年05月30日
  • ミトンとふびん

    Posted by ブクログ

    今の自分には合わないって感じだった。身近な人の「死」や「老い」を受け入れながら、自分の幸せについて考えていく。また時間を経て読んだら違う印象を受けるんだろうと思う。

    0
    2026年05月27日
  • 下町サイキック

    Posted by ブクログ

    吉本先生の本はわかりやすく、とても上手いなぁ。ドロドロの内容もさらりと書き落とす。
    下町へのオマージュいっぱいの本でした。

    0
    2026年05月27日
  • ミトンとふびん

    Posted by ブクログ

    記録用(3.3)
    大事な人を失う哀しみ。そこから立ち上がる契機となる些細な幸せもしくは過去の清算を行う物語。
    誰かにとっての「幸せ」のあるべき形なんてものには意味はなくて、本当の幸せは些細な日常や大事な人、景色を眺めることだったりするよな、と心の奥底にスッと落とし込んでくれるような優しい筆致。

    旅に出たいな

    いつかまた大事なことを思い出しに、日常に疲れた時に手に取って読みに返って来たい

    0
    2026年05月23日
  • 「違うこと」をしないこと

    Posted by ブクログ

    今では気付けない事も、わからないこともあると思うので、いつか再読したい。人生を変える、支える1冊になるかもしれない。

    0
    2026年05月01日
  • はーばーらいと

    Posted by ブクログ

    人生で、いきなり何かを変えようとすることって、きっとかなり不自然なことなのだと思う。それが死を選ぶよりマシという考え方もあるかもしれないけど。やっぱり、生きていく上で、急に何かを変えることはできない。どうしようもないことにも、ひとつずつ向き合って、逃げて、向き合って、少しずつ変わっていくことしかできない。そんなことに気づかされました。

    0
    2026年04月26日
  • 下町サイキック

    Posted by ブクログ

    正直なところ、ピンときてはいない。
    でもこれは思う。
    大事なことが詰まってる。
    人が安心して生きていける大事なしくみ。
    誰の功績とかはっきりしないけど、みんながなんとなくいるだけでちゃんと機能してるその最強なしくみを。
    尊いものであることは間違いない。
    案外もろくもあるけど、たぶん。

    あとがきで著者が書いてたけど、何年後かに、はっと思ったり、また読みたくなるような気がする。

    大好きな人と一緒に長く時間を共にしたいなー。
    いまもそれを一番大事にして生きてる。
    そのためならちょっとばかり苦痛でもなんとか対処するよ。

    0
    2026年04月21日
  • TUGUMI 新版

    Posted by ブクログ

    いつかの夏休みを思い出してセンチメンタルな気持ちになるが、自分にそんな思い出はないことに気付いて苦笑い

    なんなんだろうかあの懐かしさを感じさせる描写は
    昼寝しながら窓開けて洗い立てのシーツの上で読むのが良い

    0
    2026年04月21日
  • ミトンとふびん

    Posted by ブクログ

    言葉がキレイ。

    個人的に、この前イタリアに行ったからイタリアの話が、旅行を思い出して違う視点で見れて面白かった!

    旅でしか得られないものがあるよなあ
    これだから旅行はやめられない

    0
    2026年04月13日
  • ミトンとふびん

    Posted by ブクログ

    穏やかな日常に波紋を広げるようにして書かれた短編集。それぞれの主人公を別れや旅といった共通点で描くコンセプトアルバムのような作品。
    悪くはないのだが刺激を求める自分には穏やか過ぎた作品。
    もう少し時が経ち読んだら馴染むかもしれないなぁと思った作品。

    0
    2026年04月11日
  • 不倫と南米 世界の旅3

    Posted by ブクログ

    滞在日数が多いとはいえ、いちどの旅行でこれだけの短編小説が書けるのって、ほんとうにすごい… そして、原マスミさんの絵は力強くおどろおどろしいね…

    0
    2026年03月26日
  • 別れ、コロナ、凪 どくだみちゃんとふしばな12

    Posted by ブクログ

    若かりし頃の華やかな生活、もう戻れない日々に悶々としているのかな。いつも同じようなことを表現だけ変えて書いているから。エッセイはもういいんじゃないかと思う、小説は本当に繊細で好きだから。

    0
    2026年03月20日
  • ヨシモトオノ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    吉本ばななさんの作品は『キッチン』しか読んだことがなくて、キッチンはとても面白く読めたのですが、こちらの作品はなんたが説明のような文章がクドく感じてしまうところがあり、ある作品では物語自体はもう盛り上がりを迎えたのになかなか収束しない感じが少しもどかしく感じました。

    また、登場人物たちが素直ないい子が多くて、途中嫌悪してしまいましたが、読み終わってみて、吉本ばななさん自体がきっと育ちが良くて親兄弟に愛されて育ち、自分も家族が大好きで、周囲にも思いやりが持てるいい人なんだと思いました。そしてそれがばななさんの持ち味なのだと、受け入れられました。

    印象的なお話はばななさんの実体験の「光」です。

    0
    2026年03月18日
  • 「違うこと」をしないこと

    Posted by ブクログ

    感想を書こう書こうと思って随分経ってしまった。残ってるのは宇宙マッサージと、運命って運命じゃなくてあらかじめ導かれているのだよということ。
    前半の宇宙マッサージ師との会話で繰り返されるノイズが読んでた自分にピッタリで

    0
    2026年03月12日
  • TUGUMI 新版

    Posted by ブクログ

    離島の夏休みを擬似体験した。つぐみってパワフルで他人にはない独特な魅力があって強く見えるけど弱くて。普通はこんなに自由奔放で周りに悪態ばかりついてたら遠見されるのだと思うけれど、病気だということは置いておいて人間的な宇宙単位で見る生命として育まれたものが人を寄せ付けるんだろうな。わたしもそんなつぐみみたいな人になりたいって、いや思わないな笑
    だってしんどそうだ、自分の中でぐるぐる考えちゃうのに強がっちゃうのってしんどいよな
    とにかく周りにいる人があったかくてその温室に守られてるって感覚が自由に弾けられるんだろうな。環境ってだいじ。

    0
    2026年03月12日
  • 幸せへのセンサー

    Posted by ブクログ

    大好きな吉本ばななさん。
    なんだか仏教や禅の本を読んでるような気分になった。
    諦念とか今を生きることを大切にしてねというメッセージ。
    今は大きな流れ(宇宙とか世間とかと言い換えてもいいかも)を感じずに生きていけるような気がすることもあるけど、実際に動きだすときって、それとタイミングが合う時だよねと。
    最終章の「ただ夢中で生きていく」が未熟者の私には難しく、また再読したい。
    野生を忘れずに生きていきたい。

    0
    2026年03月02日
  • 幸せへのセンサー

    Posted by ブクログ

    Audible
    吉本ばななさんは淡々としている、ずっとそんなイメージ。歳を重ねてきて重厚感も増した気がする。ながら聴きな時もあり、大事なところを飛ばしているような気もするが、終わったときにスッキリした気分になった。どの部分から読んでもそのときの気持ちに寄り添ってくれそう。また読み返したいと思った。

    0
    2026年02月23日