吉本ばななのレビュー一覧

  • 「違うこと」をしないこと
    ばななさんの変わらない根本的な部分が繰り返し書かれている。
    かなりスピリチュアルなので好みは分かれるかも。
  • はーばーらいと
    宗教二世の話をかきたい、とあったが題材はなんであっても吉本ばななワールドであることは間違いない。
    私は、夫を衝撃の事故で亡くしながらも強く生きてきたのに、心はふわふわ柔軟性があって、いざという時に誰かのために強さを発揮する「つばさのお母さん」が素晴らしい人だと思う。憧れる。
  • はーばーらいと
    宗教二世の葛藤。入信する家族も、それを救おう試みる子供も「善かれと思って」のすれ違い。読んでいて苦しい気持ちになるが、どんな終わり方なのかが気になって一気に読んだ。幼なじみのお母さんの強さが素晴らしい。
  • おとなになるってどんなこと?
    「大人になんかならなくっていい、ただ自分になっていってください」
    この言葉に妙に納得。
    年齢的にはとっくに大人だけど、子どもの時に思っていた「大人」とはちょっと違う気もする。
    でも「自分」というものは、だんだん出来上がってきた気がするなと思った。
    「友達って何?」「死んだらどうなるんだろう?」など誰...続きを読む
  • ひな菊の人生
    終盤に高春が「人と人とが出会うことによって生まれる空間」について語っていて、主人公はわりかしさらっと流してしまうけど、これが物語の根幹だと思う。

    ダリア、おじさん、おばさん、高春、そして母。誰しもが、関係の濃淡に関係なく生まれた"彼ら"との空間をパッキングして当たり前の死を迎えていくのだ。たくさん...続きを読む
  • ミトンとふびん
    久しぶりの吉本ばななさん。
    登場人物がいつも落ち着いた魅力を持っててモテモテなんだよなー、、
    読み終わったらあんまり覚えてないけど読んでる間はずっと心を打たれてるということが多い。
  • ハードボイルド/ハードラック
    吉本ばななの本、そんなに陽を求めて読むことはないけどそれでもこの本は陰の要素が強め。8月の真夏に読むような本じゃないなと(ある意味涼しくなるような不気味さ)。なかなか、前に進められなかった。
    でも9月に入ったしと思って、残り一気読みして本を閉じたとき、読み始めたときには想像もしていなかった温かさが残...続きを読む
  • ミトンとふびん
    誰かを失う苦しみが淡々と描かれている。子どもにとっての母を失うことがどれだけ苦しいことなのか改めて考えさせられた。歳をとってても、病気でも、いなくなってしまったら本当に苦しいんだろうな。
  • 私と街たち(ほぼ自伝)
    吉本ばななさんってこんな人だったんだな。ちゃんとクセがあって人間らしくていいなぁと思った。恋に酒にしっかり溺れた経験のある潔癖な人間はほとんど間違いなくいい文章を書く
  • おとなになるってどんなこと?
    【著者の考え方が知れる本】

    この本は、著者吉本ばななさんの意見や考え方が書かれた本。大前提として、科学的に証明された事実に基づいた本ではない。

    個人的に面白かったのは
    第5章「死んだらどうなるんだろう?」

    著者とその母親の心の距離が描かれていて、そういう生き方や価値観もあるのかと参考になった。...続きを読む
  • 小説家としての生き方 100箇条
    ちょっと厳しいなと思うところや
    学校が洗脳と言い切ってしまうところなど
    共感できないところももちろんある。
    第六感は信じる方の自分でも、スピリチュアルだなぁと思ってしまうところもあった。
    しかし基本的にはそうだよなと思いながら読んだ。

    特に共感したのは以下。

    男は一心に集中できる。女は全体を見る...続きを読む
  • さよならの良さ どくだみちゃんとふしばな8
    ばななさんタイプの人は、今の時代は生きづらいんだろうなと思う。あるときから何となく人間自体の様子が変わってきたことについては同感。本当に人間味がなくなってきたというか無機質の反応しか出来ない人がぐんと増えた。コミュニケーションが取れない、不機嫌ならAIやロボットでいいのにと思う。抜群のコミュニケーシ...続きを読む
  • ウニヒピリのおしゃべり ほんとうの自分を生きるってどんなこと?
    難しいことはわからないけれど、
    「ほんとうの自分を見つけることこそが人生なんだ。」
    「自分を知ることって人生のテーマそのものなんだな。」
    と思うことができて、なんか安心した。

    冒頭の小説がとても面白くて惹き込まれた。
    「無駄なキラキラしたものを持ちたくなる!」っていうの、すごくわかる。
    それが、ウ...続きを読む
  • イヤシノウタ(新潮文庫)
    鳥の意味が良かった!
    数ある中のエッセイ集で1番記憶に残った。

    なぜかは分からないけど、鳥についてそのような視点で考えたことがなかったからかもしれない。

    鳥が鳴くことで世界は平和になっていくのかもしれない。

    また忘れた頃に読み返したい。
  • 不倫と南米 世界の旅3
    悲壮的、が心地よい人、新鮮。
    南米のエネルギー力、感じてみたい
    目的もなく街を歩く心地よさ 確かに東京の人は、みんな目的を持って歩いている気がする
  • おとなになるってどんなこと?
    やっぱり私は吉本ばななさんが大好きだなと改めて思った。
    ばななさんのお父さんお母さん、やほかの小説か、エッセイにも登場している人もたくさんでもないけど出てくる。
    私も充分すぎるくらい大人だけど、優しくそれでいいって言ってもらえているような気がする一冊。
    そして、内容をまるまる自分ごととして鵜呑みにし...続きを読む
  • アムリタ (下)
    この本が言いたいことはそういうことでは無いし、中心の話題では無いことは分かっているけど、もうなんか、不倫とか…違う人を好きになるとか、そういうのはしばらく読みたく無いな‥と思った 
    まだ自分はそういうことを受け入れられるほど大きく見られない
  • ハードボイルド/ハードラック
    心霊的な体験から亡き同性愛パートナーへの想いを蘇らせる話。
    脳死した姉を見送る話。
    どちらも大切な人を亡くした切なさと残される人はそれでも前を見て、その人の記憶と共に生きていく不思議と前向きな気持ちを思わせる短編二つだった。
  • 人生の旅をゆく 4
    エッセイ。
    文章が潔く読むとなぜか安心する。
    共感することもあるし理解できないところもある。
    読んでいて楽しかった。
  • 切なくそして幸せな、タピオカの夢
    おとなに程よい絵本エッセイ。
    文章量が多くなく、イラストの柔らかさや書かれていることの優しさもあいまって、めくるのが楽しい本。

    「自分にとってこういうものだった」と思い出を語るその内容は、まるで人生最期の甘い夢のようでもある。