吉本ばななのレビュー一覧

  • 人生の道しるべ
    もともと好きだった吉本ばななさんと、友達のおすすめの作家さんである宮本輝さんの対談集ということで、気軽に読んでみようかなと手に取った1冊。

    特段人生の道しるべになることもないけれど、宮本さんの以下の言葉は胸に響きましたね。

    「最初から、これを人生に役立てようという読書はどこかさもしい。でも無心に...続きを読む
  • アムリタ (下)
    日常の中で起きるできごとたちを、詩的に描写した作品でした。
    よしもとばななさんの作品は好きでよく読むのですが、この作品は表現が詩的、哲学的で個人的には少し難解でした。

    今は自分の感度と作品のチャンネルが合ってなかったのかな…
    またしばらく置いて読んだらたくさん感じることがあるかもしれない。
  • ハネムーン
    「取り返しがつかないことがいくらあっても、生きていくしかないということだけを、人は言うことができる」「誰かがいなくなるとあんなに困る人生なんて、怖いと思った」…愛の物語と思って読んだのですが、年末に考えさせられました。
  • 吹上奇譚 第一話 ミミとこだち
    こういった設定に慣れていないせいか、すごく不思議な世界観だと感じた。
    この世の中に、地球人と異世界人がいるいうことも、これだけ宇宙が広いのであれば、もしかしたらあるかも知れない。
    ただ異世界人でも地球人でも、それでも生きていかなくてはならないために、心の拠り所にするものはあるという事。
    夢なのか現実...続きを読む
  • 体は全部知っている
    吉本ばななさんの本を初めて読んだ。

    なんとも言えない場面を
    どこかで見たことのあるような風景と共に
    描いていて
    読んでいてとても美しかった。

  • イヤシノウタ(新潮文庫)
    あっこおばさんのエピソードは泣けた。
    あっぱれな最期だったと思う。
    息子さんともいい関係でいい親子関係で微笑ましい。
  • 日々のこと
    自分が生まれたくらいのばななさんのエッセイ。
    だから、ばななさんがちょうど20代の時なのかな?
    いい意味で親近感が湧くエッセイだった。
    ばななさんのプライベートな日記、メモを覗いているようで、でもそれでいて、読者がいることを前提とした今より少し柔らかい書き方で、
    あぁ、ばななさんにもこんな時代があっ...続きを読む
  • とかげ
    とかげが一番好き。


    切なくて、でも幸せな短編が6つ。

    こういう本が読みたい気分だったからはまった。
  • ウニヒピリのおしゃべり ほんとうの自分を生きるってどんなこと?
    スピリチュアルな話もあり、少し違和感を覚えた部分もあったが中には腑に落ちる文章も多くあった。

    自分の中の本当の気持ちを大切にするという考え方には共感。そうする事で自分がより納得出来る人生が歩めると思う。
  • アムリタ (下)
    やや間延びした内容に中弛みも感じて、何が言いたいのかなぁと自問自答しながらの読書。あとがきで救われたような気がした。つらい時こそ日常を大切に生きる、確かにそうだなぁとすとんと胸に落ちた。そう思って内容を思い起こすと立体的にお話がたち上がってくる。たぶん吉本ばななさんは何度も読み返すことで醍醐味がでて...続きを読む
  • アムリタ (上)
    この人の本を読むといつもなんだか分からない気持ちになる。これって明確な理由とか言葉にするのがもったいないくらいな感覚になる。だけどなんかすごく今を大事にしたい気分になる。何気ない毎日の今がそれなりでもとても意味があるような気になる。私は朔の考え方生き方とてもすき。自分と全く違うとこが。
  • アムリタ (上)
    抽象的な比喩が多すぎて疲れてしまった。そこがまたよかったりもするけれど精神状態によって左右されそう。どっぷり漬かれたり、ちょっと読むだけでもおなかいっぱいになったり。
    お話自体はとても面白く、オカルトな部分もスルッと入り込めるのがいい。下巻も楽しみ。
  • キッチン

    女性向けかな

    吉本ばななの小説をある女性に勧められて購入。
    キッチン、ムーンライト・シャドウどちらも非常にきれいな作品でした。
    ただ男の僕には、作品に共感できるという感じはあまり無かったかな…。
  • 夢について
    私もほんの一時期ですが、夢日記をつけていたことがあります。夢は奇想天外、荒唐無稽なものが多いので、きちんとした文章にまとめるのは、なかなか難しかったことを覚えています。

    吉本ばななさんの夢の話は、まるで本当にあったことのように整った文章で書かれていて、さすが作家さんだなぁと思いました。

    「会いた...続きを読む
  • ひな菊の人生
    縁や育ってきた日々をめぐりながら未来へと向かっていく主人公が素敵でした。
    奈良美智さんの絵が物語を漂うところも良かったです。
  • TUGUMI

    つぐみに振り回れる物語

    最近つぐみの印象は野蛮。笑 だが読み進めていくうちに、なぜか厄介なつぐみが気になってしょうがない、そんな話です。そして読んでるうちに海の潮の香りが感じそうな、素敵なお話でした。
  • 体は全部知っている
    さらっと読める本。
    登場人物に共感出来ない話も多かったけれども、どれもまとまりがあって吉本ばななさんはさすがだなと思いました。
  • イヤシノウタ(新潮文庫)
    彼女の小説ほどには心を癒すものはなかった。私が歳を重ねてひがみがあらわれているのかもしれないが、裕福な人間だから見せられる優しさ、言葉を変えれば傲慢さが散見していた。
  • アムリタ (上)
    主人公の朔美は、家の近くのバーでウェイトレスのアルバイトをしている女性です。彼女は、母親と小学四年生の弟の由男、母の幼なじみの純子さんという女性と、いとこの幹子の四人とともに暮らしています。朔美は数年前に頭を打って病院に運ばれ、記憶に欠如があるものの、非日常的なものがどこかから舞い込んでくるような日...続きを読む
  • イヤシノウタ(新潮文庫)
    ばななさんのエッセイはいい話も多くあるが、自分はこうであろうとする姿勢が見る人には傲慢にも見える。それでもその小説にはいつも救われてきた。作品は作家が自分を削って表してくれたものだから、本当に必死になって書いてる証拠なのだな。