吉本ばななのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
TUGUMIに続いて手に取ったばななさんの作品。同じ伊豆が舞台で、港町の情景がノスタルジーに包まれる。
共同生活を送る宗教団体から、ひばりが脱退するまでの話でした。
どんな良い教えでも形骸化してくると腐ってくるし、自分にとって良いことでも、強要することは、苦痛に思えることだってある。
周りから良いことだと勧められても、芯が強くないと妥協してしまいそうになるし、自分に嘘をついていることに精神の安定を失ってしまうことだってある。
幼馴染とその母親が暖かく救いの手を差し伸べてくれた。そして自由に舞い上がることのできる翼を与えてくれた。
それにしても、ひばりちゃんって強い娘だなって感心しました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ社会生活を営むにつれ本来の感覚が
不要なものとして麻痺させられていく。
スピリチュアル扱いされるかもしれないが、本当にこういうことはあると思う。
辛いのに通常運転の相手に合わせて振る舞わないといけない
というのがすごくよく分かる。
それで無理矢理テンションを上げてリハビリになることもあるが、
ただただ負担になるときは避けられるなら避けるべきだ。
自分を肯定するのではなく、受け入れる。
自分の感覚をスルーしない。
割と、啓発本なんかでも言い方が違うだけで
同じことを言っているなと思うし
それが本当は基本的な大事なことなのだろうと思う。
中々うまくはできないけれど。 -
Posted by ブクログ
ホラー要素を吉本ばななが調理するとこんな感じになるのかスゴイなと思ってぐんぐん読み進めてましたが、なんで最後、婚活妊活に落ち着いちゃったのかなー
それがいいのだ!という読者も多いんだろなとは思うのですが、、、
I was totally blown away—thinking, “So this is what Banana Yoshimoto’s take on horror elements feels like!”—and I raced through the book. But I’ve been wondering: why did it end up settling on marriage-hunting and baby-making in the end?
I guess there must be plenty of readers who would say, “That’s exactly what makes it great!”... -
Posted by ブクログ
ネタバレ吉本バナナさんの、幸せへのセンサーを聴読して。
1人家の中で家事をしながら、オーディブルを使って聴いた。
ナレーターの千葉雄大さんの低くてやわらかい声がとても心地よかった。
さて、内容について心に残ったことは、
自分の些細な快、不快といった感覚について。
大人になるとそれらは、案外我慢できてしまいスルーされがちであると。
けれど、そういった積み重ねによって心のバランスが崩れてしまう。
だからこそ、自分の「ちょっといいな」「これはなんかやだな」の感覚をもっと人は大切にするべきだと。
また、身体を極端に変えようとすることについても印象に残った。
本当は、不調ではないのに外からの価値観で自分を変えようとするのはかえって自分を幸せから遠ざけると。
もっと自分の感覚、繊細な部分を大事に生きたほうがより自然で無理のない幸せに繋がるのだと感じた。
さらに、自分がどんな時に調子が良くて、どんな時に悪くなるのか知っておくと、自分を整えやすくなるという言葉にも納得した。
そこで、自分はどんな時に調子が良いのか考えてみた。
私が調子いいなと感じる日は、快晴であることが多い。空をみているだけで晴れやかで幸せな気持ちになれる。
一方、調子が悪い日は曇っていたり雨だったりすることが多い。
ただ、本の中で「例え曇りでも誰かのバースデーだ。」と言っていた。確かに、どんな日でも誰かの誕生日だ。そう思ったら曇りや雨の日も気持ちが下がるのを抑えられるような気がする。
些細なことだけど、晴れの日に心が好調になる私にとっては大きな変化だ。
もう一つ心に残ったことがある。
それは、何でもかんでも他人に伝えないということだ。
今日何をしていた、どこに行っていたか他人とシェアしやすい世の中になった。
ただ、自分だけしか知らないことのなかに豊かさがあると筆者は語っていた。
確かに、他人に共有すると消費されてしまう感覚がある。
共有したとたんに、自分の中で言葉にできなかった感覚を忘れてしまうような気がする。
自分の中の感覚を大事にするには、留めることも大切なのだと思った。
本では、この他にも沢山良い言葉を聴いた気がするが、なんせオーディブルで家事をやりながら聴いていたから聞き流してしまった部分も多い。
オーディブルで聴くのが慣れたら、もう一度聴いてみても良いかもしれない。